ついに中国・四国地方にやって参りました、この「2020年度からの新ナンバー含め、全国のナンバープレートを地図とともに調査してみよう!」というシリーズ。
北海道から地道に南下してきて、今回で第六弾となります。
そして私は、旅好きアラフォー福岡市民のPollyと申します。これまで日本全国を車で旅をしてきて、全国のナンバー地域名を地図と照らし合わせつつじっくり調べてみたいと常々思っていました。
中部地方あたりで心が折れそうになりながらも、これまでで30都道府県・全107ナンバーを制覇!
残り17県も、ゆるく雑談を挟みつつ楽しく進めていきたいと思っておりますので、暇つぶしにでもお付き合いいただけるとうれしいです。
さて、今回は【中国・四国編】。
岡山・広島・山口・島根・鳥取の中国5県と、愛媛・香川・徳島・高知の四国4県を調査してみたいと思います。
ご当地ナンバーとは何ぞやというお話は第一弾の【北海道・東北編】に、これまでの全国の導入地域リストなどは第二弾の【甲信越・北関東編】内にまとめてありますので、掘り下げたい方はそちらもどうぞ☺
それでは、いってみましょう!
目次
中国地方のナンバー
岡山県
トップバッターは岡山県です。
岡山県のナンバープレートは『岡山』と『倉敷』の2地域。倉敷ナンバーのほうは、2006年10月に誕生したご当地ナンバーです。
2020年5月からの新ナンバーはありません。
私が倉敷と聞いて思い浮かべるのは倉敷川と柳並木、大原美術館、瀬戸大橋、鷲羽山(わしゅうざん)。通な方、地元の方なら他にもたくさん思い浮かべられることかと思います。
とにかく倉敷は、岡山を、そして中国を代表する観光地ですよね。中国地方で3番目に大きな都市でもあり、独立した経済圏も出来上がっているでしょうし、ご当地ナンバーになるのも頷けます。
1位:広島(119.9万)、2位:岡山(72.1万)、3位:倉敷(47.6万)、4位:福山(46.2万)、5位:下関(25.7万)、6位:呉(21.6万)、7位:松江(20.3万)、8位:山口(19.5万)、9位:東広島(19.7万)、10位:鳥取(18.9万)
ところで、倉敷の美観地区でも人気の食べ歩きグルメ「きびだんご」って、個人的には謎の団子です。黍(きび)を使っているから「黍団子」らしいのですが、岡山の旧国名も「きび(吉備)」。なんか、出来過ぎじゃないですか(笑)?
桃太郎が持って行ったのが“きびだんご”だからと言って、それが「吉備団子」だったとは限りませんし…。
おまけにこの「きびだんご」は現代になってからバリエーションも豊富で、名前の由来や字面はもとより、一体何が「きびだんご」なのか、いまいちイメージが定まらないのです。
私が勉強不足なだけだとは思いますが。
岡山に行って、きびだんごの食べ比べ研究をするのも楽しいかもしれませんね。
広島県
山陽続きで、次は広島県に行ってみたいと思います。
広島は今のところご当地ナンバーとは無縁で、本年度からの導入もありません。
過去に市町村合併によってナンバーの地域分けが大きく変わったことはあったようですが、ナンバーの種類自体は『広島』と『福山』の2種類です。
エリアの色を赤にするのは「新・ご当地ナンバー」の場合のみと決めているため、広島全体を赤色に染めることができなくて残念です。
私はパ・リーグファンですが、広島県民の方々がどれほど「広島東洋カープ」を応援しているかは多少なりとも知っていますので、気持ち的には赤一色にしたいくらいだったのですが。
カープや楽天のように、これだ!というチームカラーが一色、はっきりと決まっているチームっていいですよね☺
去年は阪神と接戦の末に惜しくもCS出場を逃し、ファンのみなさんも大変悔しい思いをされたことと思いますので、今年はいいシーズンになることを陰ながら応援しています!
ナンバーの話に戻りますと、中国地方No.1の都会である広島市(全国でも都市人口10位)を有する広島県がシンプルに2種類だったのはちょっと意外でした。「呉ナンバー」なんてあっても良さそうですけどね。
同じくナンバーが少なくて意外だった県として真っ先に浮かぶのは京都府ですが、京都や広島のように、観光面で県のネームバリューが確立した都道府県というのは、案外ご当地ナンバーには興味がなかったりするのかも?
山口県
お次は、同じく内海繋がりで山口県を見てみたいと思います。
山口県は、元は『山口』のみだったところ、2006年よりご当地ナンバー『下関』ができ、現在は2種類となっています。
こちらも、2020年5月からの新ナンバーはなしです。
『下関』は、下関市専用のナンバーなんですね!
県庁所在地である山口市よりも人口の多い県下一の都市ですし、やはり一括りで“山口”というカゴに入っているよりは、単独の地域として特色を主張していきたい気持ちがあったのでしょう。と、推察します。
他にも「萩」や「岩国」など有名な土地名(市名)がありますが、意外にも下関市以外はすべて「山口ナンバー」に収まっているようです。
山口県は蓋を開ければ独自の魅力が豊かで素敵な土地なのに、下手をすると“九州と広島・岡山を繋ぐ移動区間”になってしまう可能性も高い立地。「どんな観光地があったっけ?」とぼんやりした印象に甘んじないためにも、下関以外のご当地ナンバーを作ってみてもいいのではないかな、と個人的には思いました。
ナンバーとは直接関係のない話にはなりますが、山口県って、以前は56市町村あったところを19町村にまで合併しているんだそうです。(情報:県公式HP「山口県の市町村合併」)
平成の大合併等で各県がどれほど市町村の数を減らしたのか、全て調べたわけではないのではっきりとした比較対象はありませんが、ほぼ3分の1にまで減らすというのはかなりの“大整理”なのでは?
ちょっとびっくり!したので、ここで共有させていただきました(笑)
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島根県・鳥取県
島根県と鳥取県は、鳥取が単一ナンバーだったこともあり、2県一緒にご紹介させていただきます。
まず、島根県の従来のナンバーは『島根』のみでしたが、2020年5月からは新・ご当地ナンバー『出雲』が誕生。
一方、鳥取のほうは今のところ『鳥取』のみです。
地図の色分けをしてみて「あれっ?」と思ったのは、雲南市が出雲ナンバーエリアに入っていないことです。雲南市も入った方が、明らかに自然な区分けになると思うのですが…。
毎日新聞のネット記事によると、同市での住民アンケートの結果、賛成が回答者全体の35パーセントにしか満たなかったことが原因のようです。出雲ナンバーにしてしまうと、出雲市の軍門に下る(?)ような気がしてちょっと嫌だったのでしょうか?
「出雲国」という旧国エリアで考えると仲間ですし、外野から見ると少し残念な気もしますけれど…。
しかしこの「出雲ナンバー」、奈良の「飛鳥ナンバー」ばりにカッコイイですね!プレートに載った字面を想像するだけで惚れ惚れします☺
一方の鳥取県は、安定の統一ナンバーです。
山陰地方は、どうしても山陽に比べると影が薄くなってしまいがちですが、鳥取には知名度No.1の鳥取砂丘をはじめ、中国地方最高峰の大山(だいせん、1,729m)、因幡の白兎、コナン、鬼太郎、米子など、有名どころも盛りだくさんなんですよね!
鳥取と島根は混同されやすく、私も「松江ってどっちだっけ?」となってしまうこともありますが、以前にテレビで「両県には明治の廃藩置県でひとまとめにされて以来の因縁がある」と聞いて以来、必死で違いを覚えるようにしています。
兵庫に近い方が鳥、山口に近い方が島…。
参考までに、こういうところ(↓)も一絡げに扱われてしまう要因なのではないかと思ったり。(データ元:総務省統計局)
12位:広島(282万)、20位:岡山(190万)、27位:山口(137万)、46位:島根(68万)、47位:鳥取(56万)
やはり域外在住者にしてみると“似ている”両県ですが、鳥取の「地方版図柄入りナンバープレート」などが普及して、イメージの分離化に繋がっていけばいいですね!
四国地方
四国地方の概要
次は四国地方に突入です。
まずは、四国の全容をなんとなくでも掴むために、またまたデータを出してきてみました。「/」の横は全国順位です。
1位/18位:高知県(7,104㎢)、2位/26位:愛媛県(5,676㎢)、3位/36位:徳島県(4,147㎢)、4位/47位:香川県(1,877㎢)
1位/28位:愛媛県(135万人)、2位/39位:香川県(96万人)、3位/44位:徳島県(74万人)、4位/45位:高知県(71万人)
1位/27位:愛媛県松山市(50.9万人)、2位/41位:香川県高松市(41.9万人)、3位/66位:高知市(32.9万人)、4位/88位:徳島市(25.5万人)、5位/157位:愛媛県今治市(15.2万人)
四国のエース都市は愛媛の「松山市」で、人口が一番多い県も「愛媛県」、その次に多いのが「香川県」。人が集まっているのは、中国地方に隣接した瀬戸内海側であるということが分かりました。
ちなみに、総面積が一番広いのは高知県ですが、実は可住面積が一番広いのは「愛媛県」となります。(高知は森林面積が広いため。)
そのあたりも、愛媛県が人口一位となっている理由の一つであると思われます。
四国のナンバー区分
ここでようやく、本題のナンバープレートを見てみましょう。
四国はこれまでは4県とも単一ナンバーでしたが、ついに2020年5月から、四国初のご当地ナンバー『高松』が新登場。
先ほどまで話題に上っていた愛媛県からではなく、そのお隣り・香川県での導入です。
なぜ高松ナンバー導入に至ったのか、詳しい背景はネット上でちょっと調べた限りでは不明でしたが、おそらく「香川に高松あり!」ということではないでしょうか。
▼ 導入についての高松市からの案内はこちら→「高松版図柄入りナンバープレートの導入について」
今回の「ご当地ナンバー第三弾」は図柄デザインも込みでの募集でしたので、この高松ナンバーにも素敵な図柄が用意されているわけですが、お金を節約したい方や「図柄はちょっと気恥ずかしいかな…」という方は、図柄の入っていないノーマルデザインも選択可能ですよ。
でも、私だったら図柄入りにしちゃうかもしれません。せっかくですし。
ちなみに高松ナンバーの図柄は、「高松港から屋島を望む」という作品名の、涼し気な色合いのデザインです。路上で見つけるのが楽しみですね!
ここから先は完全な余談ですが、もしご当地ナンバーを食べ物でも登録できるとしたら、香川は「うどん」、愛媛は「みかん」、高知は「カツオ」、そして徳島は?
すみません、「阿波踊り」しか浮かびません…。「すだち」ですかね?
まとめ
四国のほうはまとめてのご紹介となってしまいましたが、以上、中国・四国地方のナンバープレート調査をお送りいたしました!
各県のナンバーを並べてみると、以下のようになります。黄緑 が既にデビュー済みのご当地ナンバー、赤色 が2020年5月11日からの新・ご当地ナンバーです。
- 岡山…岡山 倉敷
- 広島…広島 福山
- 山口…奈良 下関
- 島根… 島根 出雲
- 鳥取…鳥取
- 愛媛…愛媛
- 香川…香川 高松
- 高知…高知
- 徳島… 徳島
中国・四国地方からは「出雲ナンバー」(島根)と「高松ナンバー」(香川)が新登場したことが分かりました。
関西以西は、経済圏が1~2つにまとまっている県が多いのか、ナンバー数が全体的にガクッと減りましたよね。千葉や東京の「10地域」や愛知の「8地域」なんて、今思うとゾッとします(笑)
次はいよいよ最終回、九州・沖縄編。ナンバー数はやはり少ないままなのでしょうか?
九州は私の地元でもありますので、一層の気合を入れて記事作成に励みたいと思います!
以上、最後までお読みいただき、どうもありがとうございました!
それではまた☺ Polly
※記事内の所属市町村リストは、国土交通省「地域名表示の追加(PDF)」、軽自動車検査協会「全国の事務所・支所一覧」を参考に作成しました。また、地図素材はフリー素材、無料素材のDigipotのものを使用させていただきました。