当記事は、2020年3月12日に初回作成したものです。
こんにちは! ロードトリップ好きの福岡市民、Pollyと申します。
昨年2019年末から地道に取り組んでおりますこの「日本全国のナンバープレート調査シリーズ」も、今回で第五弾となりました。
これまで①北海道・東北、②甲信越・北関東、③南関東、④北陸・東海と、新・ご当地ナンバーを含めた全ナンバーをちまちまと調べてきて、ついに関西に到達!
滋賀県・京都府・奈良県・和歌山県・大阪府・兵庫県の【関西編】をお送りしたいと思います。
「あれ、三重は?」と思われた方もいらっしゃるとは思いますが、当シリーズでは三重県は東海所属とさせていただいておりますので、ご了承の程よろしくお願いいたします。
また、ご当地ナンバーとは、という話は第一弾の【北海道・東北編】に、これまでの全国の導入地域リストなどは第二弾の【甲信越・北関東編】内にまとめてありますので、よろしければそちらをご覧くださいませ。
それでは、いってみましょう!
目次
滋賀県・京都府のナンバー
まずは滋賀県…と思ったのですが、滋賀県もお隣りの京都府も揃って単一ナンバーでしたので、2県一緒にご紹介いたします。
両県とも、2020年度からの新・ご当地ナンバーの導入もありません。
※ここでの「ご当地ナンバー」とは、国土交通省の定義に則った「新たな地域名表示ナンバープレート」のことです。
こうなると、ただの地図紹介ですね(笑)
当シリーズを始めて以来、総計24都道県のナンバープレートを見てきましたが、北海道から中部地方までで単一ナンバーだったのは「秋田」「富山」「福井」の3県のみでした。
総務省統計局による平成30年の都道府県別推計人口では、上記の3県はいずれも37位以下ですので(富山37位、秋田38位、福井43位)、「単一ナンバーなのは人口少なめな県」だと勝手に思っていました。
しかも、全国的に有名かつ独自の文化が育っているような観光地を有する県にはご当地ナンバーがあるのが常でしたので、まさか「京都」が統一ナンバーとは!
滋賀だって、人口こそ全国26位とそう多いほうではありませんが、確かに市町村の数も19と多くはありませんが、歴史も深い地域ですし、ご当地ナンバーの一つや二つあると予想していたのですが。意外や意外。
これは、県内の経済圏が一つに絞られているということの表れなのかもしれませんが、「うちらはご当地ナンバーなんてなくても観光振興できてますし」というような、潔いプライドも感じます。めちゃめちゃカッコイイです。(私の勝手な想像ですけれども。)
滋賀・京都に限らず、実は西日本の府県はナンバー数が少ない傾向にあるようなんですよね。ご当地ナンバーは、“主に東日本・北日本で盛り上がっている制度”と言っても過言ではないかもしれません。
…と、ここでいきなりですが、せっかく先ほど話にも出ましたので、当シリーズ恒例の寄り道コーナー第一弾としまして、「都道府県の人口ランキング」を調べてみたいと思います! ご興味のない方は読み飛ばしていただいて構いませんよ(笑)
データ元は先ほどと同じ、総務省統計局による推計人口です。(推計人口とは、総務省の言葉を借りると、「国勢調査による人口を基に、その後における各月の人口の動きを他の人口関連資料から得て、毎月1日現在の人口を算出したもの」です。)
1位:東京(1,382万)、2位:神奈川(918万)、3位:大阪(881万)、4位:愛知(754万)、5位:埼玉(733万)、6位:千葉(626万)、7位:兵庫(548万)、8位:北海道(529万)、9位:福岡(511万)、10位:静岡(366万)、11位:茨城(288万)、12位:広島(282万)、13位:京都(259万)、14位:宮城(232万)、15位:新潟(225万)……22位:三重(179万)……26位:滋賀(141万)……30位:奈良(134万)……40位:和歌山(94万人)
あれ、京都って、府としてはそんなに上位ではないんですね。13位。
こうなったら、ついでに「全国の都市人口ランキング」も調べてみましょう!こちらはトップ10だけにしておきます。(情報元:Wikipedia「日本の市の人口順位」)
0位:東京23区(965万)、1位:横浜(375万)、2位:大阪(274万)、3位:名古屋(233万)、4位:札幌(196万)、5位:福岡(156万)、6位:川崎(153万)、7位:神戸(152万)、8位:京都(147万)、9位:さいたま(131万)、10位:広島(120万)
これらのランキングから読み取れることをあれこれ妄想するのも楽しいですが、とにかくここでは、京都市は全国8位(東京23区を順位に入れると9位)であることが分かりました。
全国には792の市があるそうですから、トップ10なんてスーパー大都市ですよね。ちなみに大津市は60位です。
以上、寄り道ランキングコーナーでした(笑)
奈良県・和歌山県のナンバー
次は奈良・和歌山です。こちらも、ナンバー数が少ないためカップリングでの登場となります。が、この記事の目玉は実は「奈良県」です。
奈良は、関西地方で唯一、2020年5月からの新・ご当地ナンバーが登場する県なんです。その名も「飛鳥ナンバー」。
奈良県初のご当地ナンバーで、関西としても『堺』に次ぐ第2号です。(三重の『鈴鹿』を入れると第3号)
何と言っても、「縄文、弥生、古墳、飛鳥、奈良、平安、鎌倉…」の「飛鳥」ですものね。
現在の橿原(かしはら)市や明日香村には、平城京(奈良市)よりも平安京(京都市)よりも古い都、飛鳥京や藤原京があったと考えられているそうです。
というような背景から設立されたと思われる「飛鳥ナンバー」の所属市町村は以下の通り。
以前にお会いしたガイドさんによると「飛鳥村周辺では普通に庭や畑からいろいろ出てくる」そうで、古都の名残とともに生きる地域に相応しい、立派なご当地ナンバーだと思います!
これまで見てきたご当地ナンバーとも一味違った空気感を感じるのは私だけでしょうか。
新ナンバーの交付開始は2020年5月11日(月)からとのことですので、路上で見かけるようになるのが楽しみですね☺
※参考:田原本町による交付開始のお知らせ「飛鳥ナンバー、2020年5月11日交付開始!!」
さて一方、和歌山県のほうは単一ナンバーを貫いているようです。
東隣りの三重県はご当地ナンバー導入活動が比較的活発で、過去には「熊野ナンバー」の声が上がったこともあったようですが、和歌山としてはそのあたりはどうなんでしょう。
独自の歴史も深い地域ですし、ご当地ナンバーの候補はいくらでもありそうなところですけれど…「別にいいや」という感じなのか、それとも登録台数の問題があるのか…
個人的には、県名の字面も音も素敵ですし、今のままマイペースに単一ナンバーを貫いていってほしいなぁと思います。
海あり山ありの景勝地天国・和歌山、私にとってはいつかまたゆっくり訪れたい憧れの地です。
大阪府のナンバー
さてお次は、都道府県人口全国3位の大阪府です。
大阪市は東京23区、横浜に次ぐ一大メトロポリタン・エリアということで、ナンバーも凄いことになっているのかと思いきや…
意外とあっさり「4つ」でした。
元は『なにわ』『大阪』『和泉』の3地域だったところ、2006年10月に和泉ナンバーエリアから『堺』が独立したようです。
2020年度からの新ナンバーはありません。
私のような域外在住者には「大阪市=大阪ナンバー」だろうと思ってしまいがちですが、「大阪市=なにわナンバー」なんですね!
なぜこうなったのかを調べてみたところ、どうやら元々「大阪陸運事務所」が発行していたナンバーは「大阪」と「泉(のちに和泉)」の2つで、その昔は大阪市も大阪ナンバーだったそうです。
そこを1983年、大阪市に新陸運事務所を開設することになった際、当然「大阪」以外の地域名にしなければならなくなりました。
当初は新設支所が住之江区にあったことから「住之江」にしようという話も出たそうなのですが、いまいち評判が良くなく…。
新支所名はというと「なにわ支所」でした。「そんなら、なにわナンバーでええやん!」ということで『なにわ』に決定したんだとか。(参考:Wikiwand「大阪運輸支局」、Wikipedia「日本のナンバープレート一覧」)
なぜ平仮名なのかというと、“なにわ”の漢字には難波、浪速、浪花などがあり、難波は“なんば”と読めてしまうし、かといって他の漢字も読みにくいし、という理由のようです。
【PR】大阪王将の餃子セットが送料無料2,280円でお得!最大5セットで餃子200個オマケ一方の『和泉』については、旧国名の「和泉(泉州)」にちなんだナンバー表示名ということのようで、その名称自体はとても良いと思うのですが、地図を見ていて気になったのが、東のほうは「河内(河州)」なのでは?ということ。
「和泉」では「和泉市」とも被りますし…栃木県で、栃木ナンバーが漢字ではなく平仮名の「とちぎ」になったのと同じ理由で(【甲信越・北関東編】参照のこと)、不満に思う人々もいるのでは…と勝手に心配してしまいます。
余計なお世話ですみません(笑)
「堺ナンバー」の方は、「百舌鳥・古市古墳群」という世界遺産も誕生したことですし、観光振興という観点でもバッチリのご当地ナンバーですね!
兵庫県のナンバー
関西地方の最後は兵庫県です。
兵庫県にはご当地ナンバーは存在せず、『神戸』と『姫路』の2地域のみ。意外と少ないんですね。
先ほどの大阪府とは違い、兵庫県に「兵庫ナンバー」はありません。兵庫陸運事務所を設立したときに、すでに「神戸」と「姫路」に分けようと決めていたということであると思われます。
意外に「播磨」もないんですね。確かにそうすると「丹波」や「但馬」や「淡路」、大阪と共同で「摂津」も出てきて、やたら数が多くなってしまいますし、そもそも車のナンバーって旧国名シリーズではありませんからね(笑)
県民の方々にはいろいろなご意見もあるのかもしれませんが、他県民の私にとっては現状の通り、現代の二大都市ですっきりまとめたほうが断然分かりやすいです。
なんとなく神奈川県と同じ匂いのする、非常にさっぱりとした兵庫県のナンバー表示地域区分でした。
それでは最後にここで久々、個人的に大好きな「都市人口ランキング」を調べてみたいと思います! 情報元は、兵庫県公式サイト内「推定人口」です。
1位:神戸(152.1万)、2位:姫路(53万)、3位:西宮(48.7万)、4位:尼崎(45.1万)、5位:明石(29.9万)、6位:加古川(26.2万)、7位:宝塚(22.5万)、8位:伊丹(19.9万)、9位:川西(15.3万)、10位:三田(11万)
さすが全国6位(東京23区を入れると7位)の人口を誇る神戸市、県内でもダントツの差を付けてトップです。その他にも、九州者の私でも何となしに聞いたことのある市名が続きます…が、9位と10位は聞いたことがありません。(すみません…)
それから、恥ずかしながら「伊丹市」が兵庫県だということも今初めて知りました。「伊丹空港」は大阪にあると勝手に思っていたからなのですが、言われてみれば「関西国際空港」ですもんね。
私のように知らなかったという方のために書き加えておくと、同空港は大阪府豊中市・池田市と兵庫県伊丹市の3市に跨っているんだそうです。
大阪と兵庫って、やはり何かと繋がりの強いエリアなのかなと感じました。
まとめ
寄り道もしましたが、以上、関西のナンバープレート調査をお送りいたしました!
内容を振り返ると以下のようになります。黄色が既にデビュー済みのご当地ナンバー、赤色が2020年5月11日からの新・ご当地ナンバーです。
- 滋賀…滋賀
- 京都…京都
- 奈良…奈良 飛鳥
- 和歌山… 和歌山
- 大阪…大阪 なにわ 和泉 堺
- 兵庫…神戸 姫路
全部で11ナンバーあり、2020年度から関西に仲間入りするご当地ナンバーは、奈良県の「飛鳥ナンバー」であることが分かりました。
南関東の4県(埼玉・千葉・東京・神奈川)にはナンバーが計31地域もありましたから、“大阪まわり”も大変だろうと覚悟していたのですが、蓋を開けてみるとあっさりしたもので、かなり拍子抜け。
個人的には嬉しい誤算でしたけれど☺
さて、いよいよ次は中国・四国編です! お暇があれば、ぜひまたお付き合いくださいませ。
最後までお読みいただき、どうもありがとうございました!
どなたさまも安全運転で☺ Polly
※記事内の所属市町村リストは、国土交通省「地域名表示の追加(PDF)」、軽自動車検査協会「全国の事務所・支所一覧」を参考に作成しました。また、地図素材はフリー素材、無料素材のDigipotのものを使用させていただきました。