日本縦断ロードトリップ2020秋【11日目】淡路島から六甲山

あわじ花さじきの風景(丘、遊歩道、六甲山、神戸の街)

当記事は、私個人が2020年10月に行った「福岡→札幌軽で日本縦断景勝地めぐりの旅」の11日目の模様をお伝えするものです。旅に出た気分でお楽しみいただけると幸いです☺

こんにちは。2020年10月17日現在、兵庫県西宮市のマック(もしくはマクド)におります、「しぜんfan」のPollyです。

10月5日の夜から、ホンダライフで一人ロードトリップ中。

福岡→熊本の小国→大分の九重・臼杵、フェリーに乗って愛媛へ渡り、四万十川を下って四万十市→高知市→徳島の祖谷渓・剣山→鳴門海峡→淡路島、そして兵庫県南東部にやって参りました。

大分での数日を除いては、幸いにもずっと天気に恵まれてきたのですが、この記事を書いている本日、ついに雨。しかも、昨晩から降り続く大雨です。

というわけで、今日は休養日&旅レポート執筆日とし、旅と観光のプレッシャーからしばし解き放たれているところでございます。

マクドナルドの充電席で開かれたノートパソコンとコーヒーの紙カップ
雨風凌げて充電もできる!最高!

夕方からまたちょっと移動しようとは思っていますけどね。

旅も観光も写真も大好きですが、もろもろ、けっこうエネルギー使うんですよね。次はどこに行くか、時間的にはどうか、どこに車を停めるか、どこからどう写真を撮るか、ブログに書くのに有益な情報はどれか、などなど、考えることもたくさん。

プラス、車内の環境整備、電子機器の充電のやりくりなどもありますし。

旅の道連れ植物たちのお世話もあったりします。

夕車上の片隅に置かれた観葉植物
駐車場の片隅をしれっとお借りして日光浴

それも含めて全部、「旅」なんですけどね☺

さて、それでは早速、旅の11日目(10月16日)のレポートを作成してみたいと思います!

ロードトリップ11日目の概要

11日目は、淡路島の南にある「道の駅 福良」を出発し、六甲山の山並みを縦走。大阪湾を見下ろした後で北側に下り、神戸市北区大沢町「道の駅 神戸フルーツ・フラワーパーク大沢」でフィニッシュとしました。

© OpenStreetMap contributors

本当は、六甲山から降りたあとは宝塚方面に行きたかったのですが、ちょうどいい道の駅が無かったのです。なので、最後は少し西へ戻るかたちとなってしまいました。

やっぱり都会エリアには道の駅がないですね。

それはいいとして、今回の一番の話題は「六甲山」です。六甲をナメてました

「明石神戸宝塚線」を通って行ったのですが、あんなにいくつも山が連なっており、いろいろドライブウェイがあり、有料道路もあり、ロープウェイも観光地もわんさかあるような一大観光エリアだとは思ってもいなかったのです。

私が知っていたことと言えば、六甲山が「六甲おろし」を吹かせているということと、「六甲のおいしい水」くらいでしたから。

(関西圏の方には失笑を買ってしまうような話だと思いますが、九州人や北海道民など、遠い地域に住む人の中にはそんな人も多いと思います。)

しかも、道もすごい。カーブの連続。

走り屋の方々には絶好の峠道であるらしく、常にエンジン音やマフラー音が鳴り響いているような場所でもありました。

特にオートバイのロードレーサーたちが多く見られ、彼らは旋回スポット間を行ったり来たりしながら繰り返し練習している様子で、すれ違うのもちょっと怖かったです。

しかも、頂上付近に着いたら着いたでどこを見たらいいものやら、もろもろの施設の位置関係もいまいち要領を得ず、無駄に行ったり来たりすることにもなってしまいました。

やはり、下調べって大事…。

そんなこんなでこの日の総走行距離は、意外に長い「166km」となりました。

欲張って夜景まで粘ったりしたので、最後の方の運転は本当に辛かったです。あんまり記憶もないくらい(笑)

それから、これは前日の夜の話になりますが、「道の駅 福良」の駐車場の電灯がスーパー明るくて、しかも変なオレンジ色だったことも書いておきたいことの一つです。

道の駅福良 夜の外観と駐車場の様子
夜の「道の駅 福良」

車中泊を考えていた人の中で、この明るさに恐れをなして移動した人って、絶対居ると思うんですよね(笑)

しかし、この電灯も夜10時15分頃に消灯され、心配されていた明るすぎる問題も解消されました。良かった良かった。

朝になってよく見てみると、海峡クルーズもやっているような立派な道の駅でした。どうもお世話になりました。

※南あわじ市による「道の駅 福良」情報ページはこちら

それでは、11日目の道中の観光地紹介へ入っていきましょう!

11日目の主な観光地

あわじ花さじき

朝からまず向かったのは、兵庫県立公園「あわじ花さじき」。

駐車場こそ有料ですが(一般車200円)、なんと、入場自体は無料なんです。モダンできれいな施設なのに、すごい。

しかも、目の前にパカッと海が広がるため、本当に気持ちのいい場所でした!

あわじ花さじき展望台からの眺め
あわじ花さじきのブルーサルビア畑と海

建物の1階には農産物や特産品の直売所があり、淡路島のお土産店やソフトクリームなども販売しています。玉ねぎもありましたよ。

そして2階にはオープンサンドやパンケーキが食べられるカフェ、3階には回廊状の展望デッキ。六甲山や神戸の街もよく見え、私はそれが一番嬉しかったです。

あわじ花さじきから望む六甲山と神戸市
あわじ花さじきの丘の風景 背景に六甲山と神戸

全体の雰囲気的には、北海道の美瑛の丘をイメージさせるようなデザインだったように思います。しかし美瑛はこんなに目の前が海ではありませんからね。

淡路島でしかできない、見られない、貴重な景色を存分に楽しめる場所だと思いました!

「あわじ花さじき」の公式サイトはこちら

海峡展望台(未遂)

海峡を渡ってしまう前に橋の全貌を見たい!ということで、花さじきの次は、Googleマップに「海峡展望台」とある場所に行こうとしました。

しかし、これが酷い目にあったんですよ。

Googleマップのナビを信じすぎて、自分でルートを確認しなかったことが敗因ですが、こんな場所に導かれるなんて、あんまりじゃないですか?

淡路島「あわじ石の寝屋緑地」近くの細い道に置かれた大きな岩

「目的地に到着しました」のところに岩が落ちていました(笑)

どういうことかと言うと、実はこの「海峡展望台」というのは、「あわじ石の寝屋緑地」というところの中にある展望台で、かなり離れたところにある駐車場から歩いてしか行けない場所だったんです。

しかしGoogleマップはそこまでをガイドできるほど賢くはなく、とにかく、目的地の近くに存在する道路をマップ上で探し出し、適当に紐付けるんですね。

結果、高度を完全に無視し、公園の敷地のすぐ隣りにあるただの山道をルートとして出してきたというわけです。

そしてそのルートにご丁寧に岩が落ちていて、通行すらできない状態だった、と。

(この山道はこの先は行き止まりになりますので、これ以上進めないように、敢えて岩が置いてあったのかもしれません。)

Googleマップユーザーならば、同じような経験の一度や二度、きっとありますよね?

目的地をセットしたときは、Googleが変なことを言ってきていないかどうか、一旦は自分でも確認してから向かったほうがいいな、という教訓となりました。

淡路島「あわじ石の寝屋緑地」近くの細い道と大きな落石を前に立ち往生する黒い車
この後、Uターンに苦労しましたよ…

名無しの明石海峡大橋展望スポット

「海峡展望台」のことはサッパリと諦め、次は明石海峡大橋の付け根にある「道の駅 あわじ」に行ってみました。そこからなら、バッチリ橋が見えるだろう、ということで。

しかし、お昼時だったこともあり、駐車場待ちが発生しているほどの大混雑。

ロケーションによる人気に加え、淡路牛バーガーとか海鮮食堂とか、人気の食べ物屋さんが集まっている道の駅だったようです。その割に、狭い駐車場…

こちらも諦め、いよいよ橋を渡ってしまおうかというときに見つけたのが、ちょっと車を停められる名も無き展望スポットです。道の駅から淡路ICに行くまでの間にありました、確か。

淡路島側から見た明石海峡大橋

海峡と橋を無事に見られてよかったです。が、もしかするとはじめから「淡路SA」だか「淡路ハイウェイオアシス」を利用すれば話は簡単だったのでは?と、ICに入るときに気付きました。

むむ…

やっぱり私は、滝だの湖だの、目指す場所がはっきりしている田舎の観光の方が性に合っているようです。

六甲山天覧台

海峡を渡った後は、久々の都会での運転にエネルギーを奪われつつ、一路六甲山へ。

たくさん並ぶ行先案内表示に軽くパニックになりつつ(笑)、とりあえずは当初から行くと決めていた「天覧台」へ向かいました。

明石神戸宝塚線「記念碑台前」交差点にある行先案内看板
行き先がありすぎて、どれかどれやら…

「天覧台」という名称は、1981年の「神戸ポートランド博覧会」の際、昭和天皇がこの展望台から景色をご覧になったことにちなんだそうです。(参考:現地の案内板)

「六甲ケーブル」の山上駅でもある場所なんですね。

さすがに眺望は素晴らしく、右に神戸、左に大阪と、文字通り180度のパノラマが広がっていました。

六甲・天覧台から望む神戸方面
六甲・天覧台から望む神戸ベイエリア
神戸側の景色
六甲・天覧台から望む大阪湾方面
六甲・天覧台から望む大阪梅田
大阪側の景色

ちょっと霞んでいましたが、関空のほうも見えましたよ。

しかし、何がどこにあるか、詳しいことは私なぞにはチンプンカンプンですので、地元の方々の方がより景色を楽しめるのかもしれませんね。

六甲・天覧台の鳥
謎の鳥も、いい味出してました

ちなみに、これがトワイライトになると、こんな雰囲気になります。

六甲・天覧台のトワイライト時の様子

個人的には、展望台からの景色は夜よりも青空の元のほうが好きですが、これだけの大都会エリアですから、光の海も見ごたえがありますね!

※神戸・六甲山公式サイト「天覧台の見どころ」案内ページはこちら

六甲高山植物園

この植物園へは、現地で見つけて突発的に入ってみました。

「高山植物園」というのは珍しい気がしますし、天覧台以外のどこにも行かないというのももったいないですしね。

入園料は大人700円。

入ってみると、スイスにある高山植物園と姉妹園であるらしく、シクラメンもキレイに咲いていたりして、なかなか見ごたえのある植物園でした。

六甲高山植物園内の木道

私の趣味のひとつは自然散策ですが、これまで自然の中を歩いてきて、見たことあるけど名前は知らない、というような植物もたくさんあるんですよね。

ニュージーランドや北海道の自然の中でよく見かけた花の名前がここで判明したりして、地味に楽しかったです。

地味なタイプの場所なので閑散としているかと思いきや、見るからに植物好きな熱心な人から友人同士での散策、カップルやご夫婦のデートまで、けっこう多くの人が来ていましたよ。

植物を見ると癒されますし、植物園が好きな人って多いのかもしれませんね。

※神戸・六甲山公式サイト「六甲高山植物園」案内ページはこちら

「東六甲展望台」の夜景

さて、この日の締めくくりは、六甲の東端付近を南北に走っている「芦有(ろゆう)ドライブウェイ」という有料道路にある展望台です。

芦屋と有馬を繋ぐから「芦有」なのでしょうね。

六甲山山頂から東に進んだ場合、このドライブウェイの入り口となるのは「宝殿IC」で、北に下るのが「有馬」、南に下るのが「芦屋」となります。

芦有ドライブウェイ・宝殿ゲートの通行券発券機
残念ながらETCは使えません。

私が行きたかったのは「有馬」の方角なのですが、この展望台は逆方向の「芦屋方向に1.4kmほど下りたところにあるんです。

幸いにもこの有料道路は一方通行ではなく、展望台まで下ってからまた北に戻ることも可能でしたので、私はそのようにいたしました。

530円もかかりましたが(芦屋出口ならば420円)、その甲斐はあったかな、というほどの一面の夜景を見ることができましたよ。

芦有(ろゆう)ドライブウェイ・東六甲展望台からの夜景

ちょっと距離はありますが、梅田や甲子園、武庫川の流れなどを認めることができました。

芦有(ろゆう)ドライブウェイ・東六甲展望台からの夜景
芦有ドライブウェイ・東六甲展望台からの夜景(甲子園方面)

大阪湾の湾曲や神戸も見たいのならば先ほどの「天覧台」のほうがいいかと思いますが、大阪を中心に見たい方は、こちらのほうが楽しめるのではないでしょうか。

芦有ドライブウェイ・東六甲展望台の眺望解説看板

また、多くの方がGoogleマップの口コミに書いているように、夜間は通常の展望台のトイレは閉まっており(写真左)、外の小さいトイレが一つあるのみです(写真右)。

私は必要に迫られて利用しましたが…あんまり気持ちはよくなかったです。

洋式なのですが、絶対にお尻は付けたくなく、匂いも悪く、床を踏むのも避けたいような…。ないよりは全然ありがたいですけれど、使わずに済むなら使いたくない感じ。

中に小さな手洗い場は付いていて、それは嬉しかったですけれどね。

というわけで、トイレは済ませてから行ったほうが絶対にいいと思います!

それから、自販機が3つほどあるのですが、全体的にちょっとお高めだったように思います。寒いときなんかは、何十円の差なんて気にしてはいられないですけど、一応情報共有!

芦有ドライブウェイ・東六甲展望台の自販機
駐車場の隅にある自販機コーナー

「芦有(ろゆう)ドライブウェイ」公式サイトはこちら

以上、この日の主な観光内容でした。

明日(12日目)の予定

明日の予定の「明日」というのが、この記事を書いている「今日」のことでございます。

というわけで、「明日の予定」は、雨に便乗して旅を一旦停止&執筆ブログ作業。そんな日もなければ、観光をしても感動する心というものが鈍くなってきてしまいますから。

旅を一日休んでリフレッシュした後は、大阪府箕面市の「箕面公園」に行ってみたいなぁと考えております。

本当は、廃線跡を歩けるという「武庫川渓谷」や宝塚駅前散策など、兵庫でもっと観光したかったのですが、雨の日に当たってしまいましたし、なにせ周辺に道の駅がないもので…

今通過しているエリアは、おそらくは、この旅で一番の都会エリアなんです。

マイペースなアマチュア車中泊トラベラーにはかなり悩ましいエリアでございまして、早く抜けてしまいたくもあるのです(笑)

かといって、高速で一気に抜けるのはナシ。通った府県で最低1ヵ所は観光したいですから。

というわけで、大阪・京都を抜けて滋賀に出るまでが山場! 引き続き、安全第一でがんばってまいります。

以上、最後までお付き合いいただき、どうもありがとうございました!

ではまた☺ Polly

※当記事内の写真および現地情報は、2020年10月16日時点のものです。

比叡山ドライブウェイ・登仙台駐車場から望むトワイライトタイムの京都盆地・京都タワー
奈良県・和歌山県のナンバープレート地域分けマップ2020