当記事の初出掲載は、球場名が「ヤフオクドーム」だった頃の2019年9月です。2020年2月29日からは「福岡PayPayドーム」となりましたが、記事内では旧名称のままとさせていただいております。
こんにちは。自然観光ファンの福岡市民、「しぜんfan」のPollyです。
今回はサイトのテーマである「旅と自然」から少し離れ、野球観戦についての話題です!
タイトルにもある通り、「福岡ヤフオク!ドームのベンチサイドシートで観戦してみたらどうだったか?」 ということについて、2019年9月20日に観戦した際の情報をシェアしてみたいと思います。
私は相手チームのファンだったので三塁側を選びましたが、ホークスファンの方は、必要があれば一塁側に置き換えてご想像いただき、少しでも席選びの参考になれば幸いです。
目次
初心者には難しい「座席選び」…
私事ですが、3年ほど前から徐々にプロ野球に興味を持ち始めたところでして、2019年の夏、以前の自分からは考えられなかった「球場での観戦」を楽しむまでに成長しました。
映画、コンサート、野球の三択だとすると、現時点で選ぶのは断然「野球」!
といっても2019年9月22日現在、シーズンでまだ2回しか観戦に行っていませんけれど、私にとってはかなりの高頻度です。
そして、観戦に熱が入ってくればくるほど気になるのが座席のセレクトですよね。
ヤフオクドームに初めて行ったときは「一塁側A指定席」で、かなりファウルポールに近い列の上の方でした。全体像は掴みやすくて良かったのですが、「次はもっと近くで観たいね~」という感じ。
2度目に行くことが決まったときの席選びは、本当に迷いました。
予算は1人4,000円くらいまでで、少々お高くなってもA指定席よりはいい席で観たいという場合、どこがいいのでしょうか。
限りなくドームでの観戦経験がゼロに近い私には、これは難問。
ベンチサイドシートとは
AIチケットで、並びによる値段の違いなども加味しながら悩んだ結果、私が選んだのは「ベンチサイドシート」というエリアの席でした。
どのあたりかというと、まず、監督やコーチ、選手たちが控えている「ベンチ」の場所を思い浮かべてください。
そのすぐ横には、メディアカメラマンたちがずらりと並んで一生懸命写真や映像を撮っているエリアがあると思います。
ベンチサイドシートは、そのカメラマンエリアのすぐ上です。まさにベンチサイド。
特徴は、
- 選手が間近に見れる前方エリアで、
- 座り心地が良く疲労感が少ないシート
であること。(福岡ソフトバンクホークスウェブサイトより)
2019年から登場した新席種で、値段的には「みずほプレミアム」の下、「S指定席」の少し上、という感じです。
便利な「AIチケット」
先ほどもちらっと話に出ましたが、チケットの購入には「AIチケット」を利用してみました。こちらも今年(2019年)に導入されたばかりのヤフーの新サービスです。
※ヤフー株式会社によるAIチケットについてのプレスリリースはこちら→「福岡ソフトバンクホークス、ヤフーがリアルタイムで価格変動する「AIチケット」を2019年オープン戦より販売!」
ヤフーのAIチケットは2019年だけの試みだったようで、2020年シーズンからは「タカチケット」で同方式(価格変動制)が導入されています。詳細は後述。
このAIチケットというのは、日程や席の位置、対戦相手や過去の販売実績など、あらゆるデータを元に、席の需要の度合いによって値段が変わってくるという、いかにも新時代的なサービスです。
いろんな席を仮選択して値段を比べてみましたが、確かに席によってバラバラ。
例えば、ブロックの内側の席よりも、トイレや買い物に席を立ちやすい通路側の席のほうが値段が高い傾向にありました。人気が高い場所ほど値段が上がる、ということですよね。購入のタイミングすら無関係ではないようです。
この仕組みは大変理にかなっていて、私は好感を持ちました。
▼ 2020.2.21追記(つづき)
タカチケットの「ダイナミックプライシング」について
本日、2020年シーズン初の観戦チケットを取るべく、張り切ってホークスの公式サイトで操作していたところ、チケット購入方法選択画面から「Yahoo!チケット(AIチケット)」はなくなっていました。
しかし、代わりに「タカチケット」で、AIチケットと同じ価格変動方式(ダイナミックプライシング)で購入できるようになっていました。
※ソフトバンクホークスによる公式案内はこちら
埋まっている席は色付き、開いている座席は白色で表示されているのですが、その上にカーソルを合わせるとその席の値段が表示され、とても分かりやすかったです。
決済・発券方法は、
- クレジットカード決済×QRチケット
- クレジットカード決済×セブンイレブン発券
- セブンイレブン決済×セブンイレブン発券
の3パターンの中から選択可能。
決済手数料について、クレジットカード決済は手数料無料ですが、セブンイレブン決済は1件につき165円がかかります。
発券手数料は、QRチケット発券は手数料無料(スマホユーザーのみ利用可能)、セブンイレブン発券は1枚につき110円です。
セブンイレブン絡みにするとどうしても決済手数料・発券手数料がかかってしまうので、スマホユーザーは断然、手数料無料の「QRチケット」での発券がおすすめかなと思います。
個人的には、昨年の「AIチケット」のときより購入しやすかったという印象でしたよ☺
ちなみにこの「QRチケット」は「AIチケット」のときのようにEメールで送られては来ませんが、試合開始の6時間前になるとタカチケット内「QRマイチケット」にQRコードが表示されるので、それを直接認証機にかざして入場する仕組みのようです。
三塁側ベンチサイドシートの体験レビュー
私の座った席の場所詳細
そんなAIチケットで今回私が購入したのは、ベンチサイドシートの三塁側でした。
中でも一番バッターボックスに近いブロックの、「16通路」「15列」「145・146」の2席。下の図の、赤い点々が付いているところです。
向かって右から145、146と続いています。
日程は、「レギュラーシーズンの金曜日のナイター」で、対戦カードは「福岡ソフトバンクホークス vs 北海道日本ハムファイターズ」。
値段は145が3,850円、146が4,042円でした。それぞれ手数料が216円かかりましたので、2席合わせて8,324円。
この2席間の値段の違いは、146の方がやや通路に近いというような理由だと思われます。
購入した時点で残席は多くはなかったのですが、AIのおかげで、どの席が空いているかを自分で確認しながら、値段との兼ね合いを考慮しつつ自分で選ぶことができたので、その意味では大満足です。
AIってすごいですね。
下の写真の、黄色の印の付いた場所が、当記事で私が座った「三塁側ベンチサイドシート」のブロックです。
席まわりの様子
さて、前置きが長くなってしまいましたが、ここからは、選んだ席に実際に座ってみた感想などについて書いていこうと思います。
少しでも分かりやすくなるように、
良いと思った点にはピンクのアンダーラインを、
少し残念かなと思った点には水色のアンダーラインを引いていきますね。
まず、席の様子はこちら。
試合開始の1時間半前に着きましたので、グラウンドではバッティング練習が行われていました。
私の座った席は146のほうです。席を見つけた瞬間、「わー、前の方だー!(喜)」という印象。
前回のA指定のときはオペラグラスを使わなければ選手たちの表情もろくに分かりませんでしたが、ここでは普通にカメラをズームにすればアップで撮れるくらいの近さです。(※実際の選手への距離やカメラの性能にもよります)
フェンス際は選手たちを間近で見ようというファンたちで混雑しており、「せっかく前の方の席を取ったのに全然見えないよ!」という状態。しかし、バッティング練習が終わると同時に係員より「ご自分の席にお戻りくださーい」という案内があり、それ以降はわらわらと引いていきました。
席がどのあたりかという目安に、身を乗り出してフェンス外側をのぞき込んでみたところ、席から一番近い広告は「タンスのゲン」。
▼ 2019.10.05追記
本日一塁側から再確認すると、私の座ったブロックには「八ちゃん堂」のほうが近いようでした。
後方を振り返ったときの画はこんな感じ ↓
私のいるブロックのすぐ上には、黄色の「AUTOWAY RECAROスタジアムシート」が並んでいます。そのまた上は「S席指定」ですね。
ベンチサイドシートに話を戻しますと、さすがベンチ近くなだけあって、目の前で選手たちが投球練習をしたり、談笑しながら守備練習から戻って来る様子が間近で見られたりするので、試合前はかなり楽しいひとときでした!
あまりに近くて、ときには見続けるのが悪いような気になるくらい、選手たちの表情までよく見えましたよ。
選手たちのスウィングや投球フォームの美しさや気迫は、生で見るとやはり感動します。
また、敵チーム同士でも、練習中にすれ違ったときに帽子をとって会釈し合ったり、声を掛け合ったりしている様子も、テレビではなかなか見られないシーンですよね。
三塁付近で練習していた松田選手(ソ)が、近くを通りかかった王 柏融(ワンボーロン)選手(日)を見かけ、お互いに歩み寄って笑顔で握手していたのを見たときは、なんかすごく嬉しかったです。
そういう“素”の様子を見るにつけ、野球選手って毎日のようにテレビに出ていて、全国の野球少年少女が憧れる雲の上のような人たちなのに、どこか普通の人というか、なんとも不思議な存在だと感じるのは私だけでしょうか?
あんなに大きな音や光に囲まれて、いかなる精神状況のときでもいつも大勢の人やカメラに見つめられながら過ごすって、どんな気持ちなんでしょう。
それも仕事のうち、と言ってしまえばそれまでですが、つくづく「えらいなぁ、がんばってるなぁ」と思います。
さて、ここまでで席について気付いたことがひとつ。
ベンチサイドシートは傾斜が緩めなので、最前列が取れなければ、いっそブロックの最上段のほうが視界がいいかもしれません。中途半端に中段だと、視界に若干のもどかしさがあるように個人的には感じました。(連れもそう言っていました)
それでも十分よく見えますし、後悔するほどではありませんけどね!
試合中の眺め
楽しい試合前の時間が終わり、いよいよ試合が始まろうというところで国歌斉唱。
この頃まではまだ到着していないお客さんもいるため、ぼちぼち空席も目立ちますね。
三塁の様子がとてもよく見えるので、お気に入りの選手がサードの場合は、三塁側ベンチサイドシートはかなりおすすめの席です。一塁側だとファーストの選手ですね!
そして、試合中の様子がこちら。
バッターボックスがよく見えます。
しかし、引きの写真を見ていただくとお分かりいただけると思いますが、すぐ右隣りの「みずほプレミアム」から私のいるベンチサイドシートへ席種が移るところで、最前列前のフェンスがガクッと引っ込んでいます。
そのせいでネットが重なって見える部分ができてしまい、それが少々視界の邪魔になるんですよね。
おまけに、「みずほプレミアム」との間の通路にビールの売り子さんがよく立つんですが、そちらもちょうどバッターボックスへの視界を遮ってくれ、タイミングによってはイラっとしたりもします。(一生懸命お仕事しているのにごめんなさい)
ということで、三塁側ベンチサイドシートにするのであれば、今回私の座ったブロックのひとつ左(コカ・コーラシートに近いほう)の方が視界的にややベターなのかもしれません。(※一塁側も同じ構造かどうかについては不明です)
また、ベンチサイドであるが故に、こちら側のベンチの中の様子は全く見えません。そのあたりも、ベンチサイドシートを選ぶか否かの要素になってくると思います。
私は自分の好きなチーム側のベンチサイドを選んだわけですが、そのせいでベンチの中の様子が全く見られなかったのは、それはそれで残念でした。
しかしその代わりに、ベンチに戻ってくる選手やピッチャーが軽く投球練習をしている様子は間近で見えますし、敵側のベンチまわりはよく見えますので、まさに一長一短というところ。
両方のベンチも見えつつ、選手も近くで見たいとなると、バックネット裏の「みずほプレミアムSS」が最強なのかもしれません。
ちょっとお財布には厳しいですが…(汗)
周囲のお客さんの様子
私のヤフオクドームでの観戦経験はまだまだ豊富ではありませんので確かなことは言えませんが、前回のA指定席のときよりも、お客さんはかなり大人しい雰囲気でした。
メガホン叩いて「かっ飛ばせ―!」と言っていたのは、ほぼ私たちだけ。応援の落ち着き度・賑やか度というのは座席の金額に比例するのか? と思ってしまうほどです。
大声で応援すれば確実に選手たちの耳に届きそうな距離ではありますが、逆に迷惑になってもいけないし、という微妙な距離なのかもしれませんね。(それか、今回のお客さんたちがただ大人しかっただけかも)
静か目にゆったり観戦したい人にはおすすめですが、賑やかに「わっしょい、わっしょい!」応援したい人には、ベンチサイドシートの雰囲気はちょっと物足りなく感じるかもしれません。
また、ホークス応援席から対角線上にある三塁側ベンチ付近は、ホークスの応援の音がずいぶん反響して聞こえました。
すべてが一拍遅れたりして応援のリズムがとりづらいので、ストレスなくリズムに合わせて応援をしたいホークスファンには、やはり一塁側の方がいいのかな、と思いました。
その他の環境
この日の試合は、4時間以上もの長丁場となりました。
思えばその間、椅子が座りづらいと感じた瞬間は一度もなかったので、“座り心地が良く疲労感が少ないシート”というフレーズは間違っていないと言ってよさそうです。
▼ 2019.10.05追記
本日は「A指定席」(緑色のイス)に座りましたが、やはりベンチサイドシートのイスのほうが間違いなく座り心地が良かったと感じました☺
ベンチサイドシートは席の場所も分かりやすいので、トイレに立ったときなどに迷わず戻れることも私にとっては高ポイントでした。
女子トイレは、通路を出てすぐ左にありましたよ。
▼ 2019.10.05追記
本日再確認すると、16通路入り口のすぐ前には「ベビーケアルーム」がありました。すぐ隣は「モスバーガー」です。
この日は結局、「1-0」でホークスの勝利。花火やヒーローインタビューなどのイベントも、最後までナイス・ビューでゆったり楽しむことができました。
おわりに
一塁側と三塁側のどちらがいいかということは置いておいたとして、今回私がヤフオクドームのベンチサイドシートに座ってみた感想は、「総合的には買ってよかったし、また座りたい!」です。
自分へのご褒美として、グラウンドに近いところで臨場感を味わうのもたまにはいいですよね!
でも次にまたベンチサイドシートに座るなら、今回座ったブロック(みずほのすぐ隣)よりも、そのひとつ横(外野寄り)のブロックの最前列を狙いたいと思います!
以上、三塁側ベンチサイドシートの15列・146番に座った感想、良い点・気になった点などを書き綴ってみました。すべて私の個人的な感想ではありますが、少しでも席選びの参考にしていただければと思います。
できることならこれからもたまに球場に足を運んで、いろんな席に座って、いろんな楽しみ方をしていきたいものです。
みなさんも、楽しい観戦、ライブ鑑賞、イベント参加を☺
そして県外からいらっしゃる方々は、福岡での観光や美味しいものをたくさん楽しんでいってくださいね! Polly