ふらり志賀島ドライブレポート:金印公園、下馬ヶ浜、潮見公園など6ヶ所を紹介[福岡市]




こんにちは! 自然景観名所をめぐると元気が出るPollyです。

今回のレポートの舞台は、福岡市が誇る陸繋島志賀島

私の実家からは程近く、今まで幾度となく足を運んだ場所ではあるのですが、近いが故によく考えるとまともに “観光” をした覚えがないんですよね。

いつも、ただ島を一周して終わったり、ビーチで海を眺めて終わったり。

今回は、いつもは行かない「金印公園」や「志賀海神社」、行った記憶すらない「潮見公園」へも行ってみようと、ずいぶん久しぶりにふらっとドライブに出かけてみたのでした。

出かけたのは2019年8月21日、立ち寄ったのは6か所です。現地の様子や訪れた感想などを、たくさんの写真とガイド情報を交えてお届けいたしますので、お出かけの参考にでもしていただけると幸いです。

では、いってみましょう!



お出かけの基本情報

志賀島について

読みは「しかのしま」ですが、鹿の島ではありません。

『筑前国風土記』によると、「近島(ちかしま)」が訛って「しかのしま」になったそうですが、個人的には「そう訛るかなぁ?」、と思ったりします。

でも、昔は本当に鹿もいたそうですよ。

そして志賀島と言えば、福岡県民は必ず「かんのわのなのこくおう!」と反射的に叫びます。言い過ぎましたか? どうでしょう、福岡県民のみなさん。

少なくとも私は、漢字(漢委奴国王)はうろ覚えでも、とにかく語感だけは小学校の頃から脳に刻まれてます。

これはもちろん、国宝金印」に刻まれている文言ですね。今から1,962年前の西暦57年に、中国の光武帝が倭奴国王に与えた “印綬” (外交関係を結んだ証のようなもの)とされるものです。志賀島は、その金印が出土した場所として大変有名。

また、志賀島は地理的にも魅力のある場所で、島は島でも、細い砂浜で陸と繋がった陸繋島です。

奈多や雁の巣あたりから志賀島までは「海の中道」と呼ばれる全長約12kmの陸繋砂州(トンボロ)が半島のように続いており、ここがまた絶好のドライブコースなんですよね。

この半島部分には「海の中道海浜公園」や水族館「マリンワールド」などもあり、 “海の中道と志賀島” と言えば福岡では誰もが知るメジャーなデートスポット。家族のお出かけにも人気のエリアです。

おおまかな位置

志賀島の大まかな位置はこちら。

福岡市中心部からは、博多湾を挟んで向こう側にあるイメージです。逆に志賀島からは、百道浜の「ヤフオクドーム」や「福岡タワー」がばっちり見えます。

今回はドライブという前提でご紹介していきますが、実は博多港からフェリーで行くこともできます。(所要時間30分、大人片道680円)

※フェリー情報についてはこちらの福岡市営渡船ウェブサイトをご覧ください。

今回の立ち寄りスポット

でマークしてある場所が、今回の立ち寄りスポットです。①から順に、時計回りでめぐります。

志賀島観光スポット紹介マップ
© OpenStreetMap contributors
  1. 金印公園
  2. 蒙古塚
  3. 下馬ヶ浜(げばがはま)海水浴場
  4. 潮見公園展望台
  5. 志賀海(しかうみ)神社
  6. “海の細道”の砂浜

最後の “海の細道” というのは、海の中道の、一番細くなっている部分のことです。私は勝手にそう呼んでいます(笑)

私の訪問データ

参考までに、私が出かけた日のコンディションもご紹介しておきます。

  • 訪問日時:2019年8月21日(水)12時半頃~
  • 天気:晴れ/くもり(最高33℃、最低27℃)
  • 交通手段:マイカー
  • 現地滞在時間:3時間15分

学校が夏休み中とはいえお盆明けの平日ですので、そう混雑しておらず、海水浴場の駐車場にもまあまあ余裕があったようでした。繁忙期はすごいことになっていると思います。

①~⑥を見て回るのにかかった時間は、およそ3時間15分

途中で食事もしてませんし、わりとさくさく進んでいったつもりでしたが、思ったよりも時間がかかったな、という印象。公園内を歩いたり浜を散策したりで、あっという間に時間が過ぎました。

島の外周は約11kmですので、車を降りずにドライブすれば20分ほどで一周できると思います。

さて、前置きはここまでにして、いよいよ島に行ってみましょう!



現地レポート

島までの道のり

島までは、北九州方面から行くのでない限り、ほとんどの場合は香椎浜からアイランドシティ経由で「海の中道大橋」を通って行くことと思います。

海の中道大橋のアーチ部分通行時の車道の様子

この橋は、2002年に開通した全長750mの大きな橋で、福岡市中心部から海の中道までを繋いでいます。おかげで、あちら側に行くのにだいぶ時間短縮できるようになりました。

追悼の意を込めて敢えて触れますが、2006年にこの橋で飲酒運転による痛ましい事故があり、3人の子どもの命が奪われました。加害者への批判も含め、ずいぶん報道されましたので、覚えていらっしゃる方も多いと思います。

せめて忘れないことが供養になるならと、ここを通るときはいつも事故のことを思い出すようにしています。

さあ、この橋を越えると、いよいよ砂州っぽくなってきますよ。

『福岡人志、 松本×黒瀬アドリブドライブ』にも出ていた「金印ドッグ」を過ぎると、いよいよ志賀島間近! ラスト1kmの、まさに “海の中道” へと入ります。

ちなみに、金印ドッグの手前にあるセブンイレブンを最後に、志賀島にはコンビニはありませんのでご注意を。

志賀島への海の中道

前方に見えているのが志賀島です。右側には延々と砂浜が広がり、左側には能古島や糸島半島、そして玄界灘の絶景。

この道を通りたくて「あ、志賀島行こう」と思い付く人も多いのではないでしょうか。

迷い込んだ漁港にて

志賀島に着くと、いきなり昔ながらの漁村という雰囲気になり、道も狭いです。よく見るとちゃんと案内表示も出ていますが、気を抜くと迷ってしまいます。

私は、あれよあれよと漁港に迷い込みました。

志賀島の漁港全景イメージ

せっかくなので車を降りて、写真を撮りつつ周囲を歩いていると、空からニアミスで白い液体が。これは! と思って上を見ると…

街灯の上にとまるカモメを見上げたクローズアップ写真

カモメが街灯の上に二羽。あいつら、やりやがったな。

街灯の上にとまるカモメ

また、波止場の堤防をよく見ると、面白い光景が。

志賀島の漁港にある防波堤に、口を開けてずらりと並ぶカモメたち

すごいたくさんのカモメが、静かにみんなで口を開けているのです。ちょっと怖い…。暑いからでしょうか。

確かにこの日は最高33℃の真夏日でしたからね。

志賀島には鳥が多く、白い液体もいたるところにありますので、たまに頭上を気にしてみるといいかもしれません。

いい教訓ができたところで、漁港から「金印街道」に出て金印公園へ向かいましょう。

志賀島に入って真っ直ぐ進めばその道がもう金印街道ですので、私のように金印公園に向かう場合は、変に曲がらずに真っ直ぐ行くといいですよ。

1.金印公園

志賀島の入り口から5分もしないうちに、金印公園に到着です。

カーブのすぐ後、右側にいきなり駐車場が出てくるので、案内標識を見逃さないようにスピードを抑えて備えておきましょう。

志賀島金印公園全景

この公園は、この付近で金印が見つかったことを記念する公園です。上の展望広場には金印のモニュメントもあります。

ずいぶん前に来たときは確か、古びた何もない公園だったと記憶していたのですが、今ではバリアフリー設計のきれいな公園に生まれ変わっていてびっくり。上の展望公園までも、手すりとスロープが整備されていました。

そしてこちらが展望公園にある金印モニュメントです。

志賀島金印公園の展望広場にある金印モニュメント

「漢委奴国王」の石碑の周りにはたくさんのお賽銭。隣には、360℃からその形を観察できるよう、宙に浮いた金印のレプリカがあります。

本物は、百道の福岡市博物館に収蔵されていますね。

志賀島金印公園の展望広場にある金印レプリカのクローズアップ
宙に浮いた金印!

金印について分かりやすく解説した案内板が展望広場にありましたので、そちらの内容を以下にまとめてみました。

金印について
  • 一辺は2.3cm、重さは108.7g。ほぼ純金製
  • 公文書や通信文が入った箱に “封泥” (封印)するための道具
  • 上部の紐通しの部分は、とぐろを巻いた蛇のデザイン
  • 1,950年以上前(弥生時代)に後漢の「光武帝」が、福岡地方の小国であった「奴国」の王に与えたとされる
  • 1784年(江戸時代)にこの公園付近で出土したと推定される
  • なぜ志賀島で見つかったのかは諸説あるが、はっきり分かっていない

『ゲーム・オブ・スローンズ』を見たことのある方は、手紙に封をするときに、ねっとりとした濃い赤色のものを載せ、上から印を押しているシーンがよく出てきたと思いますが、金印も、あれと同じようなことだと思います。

途中で誰かが開封しないための “鍵” と、公的な文書だという “証明” の二つの役割をするもの、という感じでしょうか。今だと「〆」ですかね。

この金印を見つけたのは甚兵衛(じんべえ)さんという江戸時代の百姓だったと言われていますが、よく届け出てくれました。見た目にも大事なものと分かったということですよね。

古代のロマンを感じたところで、駐車場に戻りましょう。

志賀島金印公園の駐車場の様子

駐車場には見たところ、軽自動車専用が3台、普通車6台、車いすマーク1台、大型1台の計11台分の駐車スペースがありました。トイレもちゃんとあります。

眼前の景色も素晴らしく、対岸にはヤフオクドームや福岡タワーも見えます。志賀島に初めて来た方には、ぜひ立ち寄ってみて欲しい公園です。

志賀島金印公園前の海から臨む博多湾と百道浜

私の滞在時間:約20分

2.蒙古塚(蒙古軍供養塔)

金印公園を出て、時計回りにドライブを続けます。といっても、次の「蒙古塚」まではわずか750mですので、一瞬で着きます。

その途中には、ショッキングピンクの幟が目印の「ママドッグ」というホットドッグ屋さんがありました。私は食べたことありませんけど、結構人気があるようですよ。

志賀島の蒙古軍供養塔の様子

↑ こちらが蒙古塚。駐車場はこれらの石碑の右側にあります。金印公園と同じく道路沿いです。

蒙古といえば、モンゴル。モンゴルと福岡の組み合わせから連想されるのは「元寇」ですよね。鎌倉時代中期に、モンゴル帝国とその属国・高麗が二度にわたって攻めてきたという歴史的事件です。

結果は、 “神風” による元軍の敗退。

脇に設置された案内板によると、この地は文永の役(1274年)と弘安の役(1281年)の二度に渡る蒙古襲来の古戦場とされており、古くは「首切塚」と呼ばれていたとのこと。

福岡市経済観光文化局のウェブページには “かつては北側の丘陵上にあったものであるが、平成17年の福岡県西方沖地震により大きな被害にあったため、南側の現在地に移されたものである” とありますので、ここ自体が首切塚ではないかもしれませんが、どちらにしても、あたり一帯が闘いの場となったことが想像されますね。

というわけでこの「蒙古塚」は、戦死した蒙古兵士供養のため、昭和2年に建設された慰霊碑なんだそうです。

日本人もたくさん戦死したでしょうけれど、勝手に攻めてきた敵の兵士を供養するなんて、けっこうちゃんとしてますね。

ちなみに、この慰霊碑を立てようと言い出したのは日蓮宗の高鍋日総という僧侶だったそうです。日蓮は元寇が起こった時代に生きていた人ですし、何か縁でもあるのでしょうか?

ふと疑問に思って調べてみると、いくつかのサイトに「日蓮は、蒙古襲来を予言した」というようなことが書いてありました。

知りませんでした。もっと掘り下げて調べてみるといろいろ勉強になるのかもしれませんが、私は「ふーん」という感じで蒙古塚を後に。(すみません)

個人的には、歴史探訪が目的でない場合はスキップしても構わないスポットだと思います。

駐車場を出てすぐ右手に、丘を登る階段をチラッと見かけたので、地震前まで塚があった場所が、その階段を上った先にあるのかもしれません。

私の滞在時間:約5分



3.下馬ヶ浜海水浴場

次に立ち寄るのは、蒙古塚からおよそ3kmのところにあるビーチ「下馬ヶ浜(げばがはま)海水浴場」です。「休暇村志賀島」の目の前にあります。

「休暇村」とは、全国各地に点在している、知っている人は知っているかもしれない宿泊施設シリーズの名称。

Wikipediaの言葉を借りると、 “国立・国定公園内の景色や環境の良いところに、滞在型のバカンスを楽しめるように設置されたレクリエーション・保養施設” です。全国に38か所あるうちの一つが、この志賀島にあるんですね。

ちなみに志賀島は「玄海国定公園」の一部です。

参考
各宿泊予約サイトの「休暇村 志賀島」詳細ページに飛びます。
楽天トラベル じゃらんnet  Booking.com

下馬ヶ浜海水浴場は、この休暇村志賀島の一部のようではありますが、誰もが利用できる公共のビーチです。

博多湾とは反対方向にあるので、目前に広がるのは、ザ・海。開放的で、水もきれいなおすすめ海水浴場です。

駐車場は、ビーチ両端の道路沿いにそれぞれ一か所ずつあり、いずれも20~30台ほどの駐車スペースがあります。私は、西端の休暇村側に駐車。

休暇村志賀島前にある下馬ヶ浜海水浴場の駐車場の様子
休暇村前の駐車場の様子

繁忙期は停めるのも一苦労だったような覚えがありますが、この日は余裕でした。駐車場にはトイレ・自販機もあります。

ビーチに出るとすぐ左側には休暇村のプールがあり、色とりどりの浮き輪やボールを手に子供たちがキャッキャと歓声を上げていました。

志賀島下馬ヶ浜海水浴場のビーチ全景、奥に沖津島

↑ 休暇村側からのビーチの眺め。コンクリートの遊歩道もあるので、砂浜に降りたくない人にはありがたいですね。

休暇村のサイトによると、ビーチの全長は約800m。このあたりはその一部に過ぎないとは思われますが、まずはとにかくあちらに向かって歩いてみましょう。

人の数は思ったより少なく、私が着いたときは2~3組の家族が泳いでいるのみでした。こんなに空いててきれいな海なら、泳ぐ準備をして来ればよかった!と後悔するくらいです。

下馬ヶ浜海水浴場の波打ち際正面、海の向こうには島々
志賀島下馬ヶ浜海水浴場のビーチ全景

休暇村とは反対側、ビーチの東端に着きました。売店やコインシャワー、更衣室、トイレなどの設備があり、お盆明けでもぼちぼちお客さんで賑わっています。

ざっと見たところ、売店ではかき氷やビール、カップめん、バーガー、フライドポテトなどの軽食を販売しているようでした。数は多くありませんが、広場にはテーブルとイスもありましたよ。

本格的に泳ぐ場合は、こちら側の駐車場に停めるといいかもしれませんね。

シャワーと売店の営業データは以下。休暇村志賀島ウェブサイトからの情報です。営業期間は年によって異なると思われますので、必要あらばご自身でもご確認くださいませ。

コインシャワー
  • 営業期間:7月中旬~8月31日
  • 利用時間:10:00~16:30
売店
  • 営業期間:7月中旬~8月31日
  • 利用時間:10:00~17:00

せっかくなので、もう少し先まで歩いてみましょう。この先には「沖津島」という小島と、お隣のビーチ「勝馬(かつま)海水浴場」があります。

こちらが沖津島。

志賀島の勝浦海岸からわずかに海を隔てて浮かぶ沖津島

干潮時には島に渡ることができ、島内には「志賀海神社沖津宮」があります。

魅力的な自然環境ですので周辺で遊ぶ人も多いようですが、安全面では注意が必要です。ビーチ入口に設置してあった案内板から抜粋して注意事項をご紹介しますね。

  • 近辺では水難事故が発生している。
  • 沖津島を中心に、左右の沖合の水深は不規則であり、急に2mほど深くなっていることも。
  • 徒歩で渡れた浅瀬も、潮の満ち引きによって、急に速く強い潮流が発生しやすい。

事故を防ぐためにも、①飲酒後は海に入らない②子供から目を離さない③遊泳区域外では泳がない、という3点を必ず守るよう、と記載がありました。

自然と遊ぶときは、いつも細心の注意が必要ですね。

さて、ここらでUターンをし、車に戻りたいと思います。

志賀島下馬ヶ浜海水浴場、浜辺で遊ぶ人々

志賀島には、この下馬ヶ浜海水浴場と勝馬海水浴場、そして島の玄関口にある「志賀島海水浴場」の三か所のビーチがあるのですが、私はこの下馬ヶ浜が一番好きです。

私の滞在時間:約30分