こんにちは! 旅好きアラフォー女子、Pollyです。
今回の話題は、「本州から北海道へ、車を載せて海を渡る!」ということ。
私事ですが、私はこれまでに4回、本州・北海道間を渡ったことがあります。利用した航路は「大間→函館」、「小樽↔新潟」、そして「函館→青森」。いずれも愛車のホンダライフとともに渡りました。
2020年9月時点は本州側(というか九州)に住んでおりますが、諸事情から来月、再び北海道へ渡ることに。
九州は福岡から札幌まで、マイカーでの大移動です。
それにあたっての日本縦断話はまた別の機会に書き綴ったりもしたいと思いますが、ひとまずここで重要となってくるのが、「本州のどこから、北海道のどこまでフェリーに乗るのか」ということ。
北海道へのフェリーが出ている港は青森や新潟だけでなく、一番西寄りだと京都の舞鶴もあります。一口に北海道と言っても、函館や小樽、苫小牧もありますし。
一体どこ航路を使って行くのがいいかしら?
今回、自分のプランニングも兼ねて各港の位置、フェリー運航会社名、所要時間、料金、運航頻度などをずらりと調べてみました!
同じく本州・北海道間を車で移動する予定のある方に、ルート選びのお役に立てれば幸いです☺
※当記事の情報は、2020年9月末時点のものです。筆者個人がインターネット上で調べた内容であること、あらかじめご理解の上、参考としてご活用ください。
目次
本州・北海道間のフェリー航路一覧表
それではまずは、本州と北海道を繋ぐ航路を、港名とフェリー会社にのみ的を絞って一覧にしてみましょう。私の調べた限りでは、これで全航路です。
※本州側の港名をクリックすると、ページ内の各航路詳細情報へ飛びます。
北海道側 | 本州側 | フェリー運航会社 |
苫小牧東 | 敦賀 | 新日本海フェリー |
敦賀(新潟・秋田経由) | ||
新潟 (秋田経由) | ||
秋田 | ||
苫小牧 | 名古屋 (仙台経由) | 太平洋フェリー |
仙台 | ||
大洗 | 商船三井フェリー | |
八戸 | シルバーフェリー | |
室蘭 | ||
函館 | 青森 | 青函フェリー |
津軽海峡フェリー | ||
大間 | ||
小樽 | 舞鶴 | 新日本海フェリー |
新潟 |
補足として、敦賀は福井県、舞鶴は京都府、大洗は茨城県にあります。
まぐろ漁で有名な大間港(青森県)からが一番短い航路で、名古屋港もしくは舞鶴港からが一番長い航路、ということになりますね!
これらに加えて、以前はシルバーフェリー(川崎近海汽船)が岩手県の宮古と室蘭を結んで運航していたのですが、2020年3月より当面運航休止となっています。2018年6月に就航して以来、利用見込みが大きく下回っていたことが理由のようです。(参考:タビリス「宮古~室蘭フェリーが運航休止。就航から2年もたずに撤退へ」)
というわけで、2020年9月現在は、本州の「10」の港から北海道行き航路が出ているということが分かりました。
それではここから、本州側の出発港を【日本海側】【太平洋側】【青森県内】の3つにカテゴリー分けをしつつ各航路をご紹介していきたいと思います。
お目当ての港がある方は適宜、上の表のリンクか記事上部の目次をご活用ください☺
フェリーに車を載せるときは、その長さによって運賃が異なってきます。車種ごとの目安は以下の通り。
3m未満 | スマートK、スズキツイン |
4m未満 | 一般的な軽自動車、ヴィッツ、フィット、ソリオ、キューブ、デミオ、マーチなど |
5m未満 | プリウス、クラウン、カローラ、スカイライン、アコード、インサイト、エスティマ、エルグランド、ステップワゴン、セレナなど |
6m未満 | ベンツ(S)、BMW(7シリーズ)、レクサス、シーマ、マークX、メルセデスベンツ、プレジデントなど |
年式等で長さが異なることもありますので、必ずご自身の車検表でもご確認ください。
【日本海側発】
日本海側から北海道のフェリーを出しているのは、どの航路も全て「新日本海フェリー」です。日本列島の下から北上していくかたちで順に見ていきましょう。
●舞鶴港→小樽港
舞鶴からは、小樽への直行便のみとなります。
フェリー運航会社 | 新日本海フェリー(公式サイト) |
航路詳細 | 舞鶴 → 小樽へ直行 |
所要時間 | 約21時間 |
運航頻度 | 毎日※ |
時刻表 | 23:50発 → 翌日20:45着 |
使用船舶 | はまなす/あかしあ |
旅客運賃 | 大人10,700円~ |
車両運賃(運転手の最低運賃含む) |
|
手荷物運賃 |
|
※基本的には毎日運航となっていますが、運休日もあります。詳細は公式サイト内「時刻表・運航スケジュール」のページより運航スケジュール(PDF)をご確認ください。
※上記の金額は最安期間である「期間A」のものです。時期による金額の違いについては、公式サイト内「運賃」のページをご覧ください。
●敦賀港→苫小牧東港
敦賀からの行先は「苫小牧東」です。
直行便と、新潟・秋田を経由していくものと2パターンありますが、北海道へ向かうのならばわざわざ経由便を選ぶ必要はないのかな、と思います。なにせ、経由便では10時間以上も余計にかかってしまいますので…。
しかし、直行便でも経由便でもかかる金額は同じですので、少しでも長くフェリーに乗っていたい人にはいいのかも??
敦賀→苫小牧東(直行)
フェリー運航会社 | 新日本海フェリー(公式サイト) |
航路詳細 | 敦賀 → 苫小牧東へ直行 |
所要時間 | 約20時間 |
運航頻度 | 毎日 |
時刻表 | 23:55発 → 翌日20:30着 |
使用船舶 | すずらん/すいせん |
旅客運賃 | 大人10,700円~ |
車両運賃(運転手の最低運賃含む) |
|
手荷物運賃 |
|
※上記の金額は最安期間である「期間A」のものです。時期による金額の違いについては、公式サイト内「運賃」のページをご参照ください。
敦賀→苫小牧東(新潟・秋田経由)
フェリー運航会社 | 新日本海フェリー(公式サイト) |
航路詳細 | 敦賀 → 新潟 → 秋田 →苫小牧東 |
所要時間 | 約31時間 |
運航頻度 | 月のみ |
時刻表 |
|
使用船舶 | らいらっく/ゆうかり |
旅客運賃 | 大人10,700円~ |
車両運賃(運転手の最低運賃含む) |
|
手荷物運賃 |
|
※上記の金額は最安期間である「期間A」のものです。時期による金額の違いについては、公式サイト内「運賃」のページをご覧ください。
敦賀のフェリー乗り場はとってもオシャレです。1997年に「中部建築賞」という、中部圏内で特に優秀な作品(建物)に与えられる賞を受賞しているそうですよ。(情報元:現地の記念プレート)
ちなみに、苫小牧東港のターミナルの様子はこちら。苫小牧の中心部からは20kmほど離れた静かなところにあります。
●新潟港発
新潟港発の場合は、小樽へ直行するものと、秋田経由で苫小牧東へ行くものと2つの航路があります。まずは直行便から。
新潟→小樽(直行)
フェリー運航会社 | 新日本海フェリー(公式サイト) |
航路詳細 | 新潟 → 小樽へ直行 |
所要時間 | 約16時間 |
運航頻度 | 火~日 |
時刻表 | 12:00発 → 翌日4:30着 |
使用船舶 | らべんだあ/あざれあ |
旅客運賃 | 大人7,200円~ |
車両運賃(運転手の最低運賃含む) |
|
手荷物運賃 |
|
※上記の金額は最安期間である「期間A」のものです。時期による金額の違いについては、公式サイト内「運賃」のページをご覧ください。
新潟→苫小牧東(秋田経由)
次は、新潟を出港後、秋田を経由して苫小牧東港に到着する便です。
フェリー運航会社 | 新日本海フェリー(公式サイト) |
航路詳細 | 新潟 → 秋田 →苫小牧東 |
所要時間 | 約18時間 |
運航頻度 | 月~土 |
時刻表 |
|
使用船舶 | らいらっく/ゆうかり |
旅客運賃 | 大人7,200円~ |
車両運賃(運転手の最低運賃含む) |
|
手荷物運賃 |
|
※上記の金額は最安期間である「期間A」のものです。時期による金額の違いについては、公式サイト内「運賃」のページをご覧ください。
「小樽直行」と「秋田経由 苫小牧東」とで運賃の違いはないようですね。乗船時間の差は2時間です。
どちらの航路を選ぶかというのは、出発時間(到着時間)によるところが大きいかもしれませんね。
●秋田港→苫小牧東港
日本海側のラストは秋田発・苫小牧東行きです。
フェリー運航会社 | 新日本海フェリー(公式サイト) |
航路詳細 | 秋田 → 苫小牧東へ直行 |
所要時間 | 約11時間 |
運航頻度 | 火~日 |
時刻表 | 6:15発 → 16:45着 |
使用船舶 | らいらっく/ゆうかり |
旅客運賃 | 大人5,100円~ |
車両運賃(運転手の最低運賃含む) |
|
手荷物運賃 |
|
※上記の金額は最安期間である「期間A」のものです。時期による金額の違いについては、公式サイト内「運賃」のページをご覧ください。
新日本海フェリーでは、時期によって何かしらの割引キャンペーンをしていることもありますので、予約する前はトップページの割引情報をチェックしてみるといいと思います。
以上で日本海側航路は終了です。
続いて、太平洋側いってみましょう。
【太平洋側発】
●名古屋港→苫小牧港(仙台経由)
名古屋港から出ている北海道行きフェリーは、仙台経由で「苫小牧」へ向かいます。運航会社は太平洋フェリー。
フェリー運航会社 | 太平洋フェリー(公式サイト) |
航路詳細 | 名古屋 → 仙台 → 苫小牧 |
所要時間 | 約40時間 |
運航頻度 | 隔日 |
時刻表 |
|
使用船舶 | きそ/いしかり |
旅客運賃 | 大人11,700円~ |
車両運賃(運転手の最低運賃含む) |
|
自転車・バイク |
|
※上記の金額は最安期間である「期間A」のものです。時期による金額の違いについては、公式サイト内「運賃・お得なプラン」のページをご覧ください。
太平洋フェリーは、ネット予約限定で「早割」があり、乗船日の28日前までの予約・購入で、最大で50%オフとなるようですよ☺
それにしても40時間って…。
●大洗港→苫小牧港
首都圏から北海道への玄関口となる「大洗港」からは商船三井フェリーが運航しており、北海道での到着地は苫小牧となります。どこにも寄港せず、真っ直ぐ向かう直行便です。
「夕方便」と「深夜便」があり、それぞれで船舶の規模や部屋のタイプ、運賃などが異なっているところがミソ。
フェリー運航会社 | 商船三井フェリー(公式サイト) |
航路詳細 | 大洗 → 苫小牧へ直行 |
所要時間 |
|
運航頻度 | 週6日ほど※ |
時刻表 |
|
使用船舶 |
|
旅客運賃 |
|
車両運賃(運転手の最低運賃含む) |
|
手荷物運賃 |
|
※運航日については、商船三井フェリー公式サイト内「運航ダイヤ」のページにてご確認ください。
※上記の金額は最安期間である「期間A」のものです。時期による金額の違いについては、公式サイト内「運賃・割引」のページ参照のこと。
●仙台港→苫小牧港
仙台からの到着地は、こちらも太平洋側からの御用達港・苫小牧。運航会社は、名古屋港からも苫小牧行きを運行している太平洋フェリーです。
名古屋港から来た船が仙台に寄って行く場合と、まっさらな仙台発の場合と、2パターンを毎日交互に繰り返しています。
フェリー運航会社 | 太平洋フェリー(公式サイト) |
航路詳細 | 仙台 → 苫小牧へ直行 |
所要時間 | 15時間20分 |
運航頻度 | 1・2月除き毎日※ |
時刻表 | 19:40発 → 翌日11:00着 |
使用船舶 | きそ/いしかり/きたかみ |
旅客運賃 | 大人9,000円~ |
車両運賃(運転手の最低運賃含む) |
|
自転車・バイク |
|
※運航スケジュールは公式サイト内「運航日程表(ダイヤ)」のページにてご確認いただけます。
※上記の金額は最安期間である「期間A」のものです。時期による金額の違いについては、公式サイト内「運賃・お得なプラン」のページをご覧ください。
【青森県内発】
最後のカテゴリーは、「青森県内と北海道を結ぶ航路」です。
「八戸」「青森」「大間」の3港から出ていますので、順に詳細を見ていきましょう。
●八戸港発
八戸港から運行しているのはシルバーフェリー(川崎近海汽船株式会社)です。行き先は、苫小牧港と室蘭港の2択。
八戸→苫小牧
フェリー運航会社 | シルバーフェリー(公式サイト) |
航路詳細 | 八戸 → 苫小牧へ直行 |
所要時間 | 7時間15分 or 8時間 |
運航頻度 | 1日4便 |
時刻表 |
|
使用船舶 |
|
旅客運賃 | 大人5,600円~ |
車両運賃(運転手の最低運賃含む) |
|
自転車・バイク |
|
※時期による運賃の違いはなし。
八戸→室蘭
フェリー運航会社 | シルバーフェリー(公式サイト) |
航路詳細 | 八戸 → 室蘭へ直行 |
所要時間 | 7時間15分 |
運航頻度 | 1日1便 |
時刻表 | 6:45発 → 14:00着 |
使用船舶 | シルバークイーン |
旅客運賃 | 大人5,200円~ |
車両運賃(運転手の最低運賃含む) |
|
自転車・バイク |
|
※時期による運賃の違いはなし。
この「八戸→室蘭」は、2020年4月に運航開始となったばかりの新航路だそうです。
苫小牧から室蘭は車で1時間半かかる距離ですし、「登別」や「洞爺湖」とった有名観光地へは室蘭の方が近いですので、これは嬉しい就航ですね☺!
●青森港→函館港
青森港からは「青函フェリー」と「津軽海峡フェリー」の2つが運航しています。到着地はいずれも函館です。
青函フェリー
フェリー運航会社 | 青函フェリー(公式サイト) | |
航路詳細 | 青森 → 函館へ直行 | |
所要時間 | 約4時間 | |
運航頻度 | 1日8便 | |
時刻表 |
|
|
使用船舶 |
|
|
【10~5月】 | 【6~9月】 | |
旅客運賃 | 大人1,800円 | 大人2,200円 |
車両運賃(運転手の最低運賃含む) |
|
|
自転車・バイク |
|
|
青函フェリーの料金設定は「2シーズン制固定運賃」となっており、シンプルで分かりやすいです。
また、公式サイトのトップページから「割引クーポン」のページに入ると、大変お得な割引キャンペーン情報が載っていたりしますので、予約前に必ずチェックされることをおすすめします☺
2020年10月から年末までは「人と人、支え合う!エールキャンペーン!」を実施中であり、利用するとかなり割引になりますよ!
今回の2020年10月の旅では、私は結局「青函フェリー」を利用いたしました。決め手はやはり、約4,000円の割引!
乗船した日の旅レポートもございますので、よろしければ覗いてみてください☺
津軽海峡フェリー
津軽海峡フェリーの方は、大半の他のフェリーと同じく「A期間」「B期間」「C期間」に分かれておりますので、ここでは最安のA期間の運賃を掲載することといたします。
フェリー運航会社 | 津軽海峡フェリー(公式サイト) |
航路詳細 | 青森 → 函館へ直行 |
所要時間 | 3時間40分 |
運航頻度 | 1日8便 |
時刻表 |
|
使用船舶 |
|
旅客運賃 | 大人2,460円~(学生2,220円~) |
車両運賃(運転手の最低運賃含む) |
|
自転車・バイク |
|
※上記の金額は最安期間である「期間A」のものです。時期による金額の違いについては、公式サイト内「運賃・料金 津軽海峡ロード」のページをご覧ください。
こちらの津軽海峡フェリーもトップページにいろいろお得情報が載っており、特に目に付いたのは、2名以上で自家用車で乗船する場合にかなりお得な「海割ドライブ」。函館↔青森航路で2020年末までやっているようですので、ぜひチェックあれ!
●大間港→函館港
さあ、いよいよ当記事最後の航路のご紹介となります。
本州から北海道へ渡る数々の航路の中では最短の「大間↔函館航路」。運航会社は先ほどと同じ津軽海峡フェリーです。
フェリー運航会社 | 津軽海峡フェリー(公式サイト) |
航路詳細 | 大間 → 函館へ直行 |
所要時間 | 90分 |
運航頻度 | 1日2便 |
時刻表 |
|
使用船舶 | 大函丸 |
旅客運賃 | 大人2,000円~(学生1,810円~) |
車両運賃(運転手の最低運賃含む) |
|
自転車・バイク |
|
※上記の金額は最安期間である「期間A」のものです。時期による金額の違いについては、公式サイト内「運賃・料金 ノスタルジック航路」のページをご覧ください。
大間で美味しいマグロ丼を食べてから海を渡る、というのも一案ですね!
まとめ
以上、長くなりましたが、北海道への航路が出ている10の港と、それぞれの航路の概要まとめをお届けしました。
青森にお住まいの方以外は、どこまで車で粘るか、青森まで行ってしまうのかどうするのか、ちょっとした考えどころですよね。
車で福岡から北上する私にとっても同じく、値段と時間と車への負担との兼ね合いもあり、すぐには決めかねてしまうところです。
自分自身の情報整理のために、10月(期間A)の軽自動車の車両運賃(※割引適用前)を書き出してみると…
- 舞鶴→小樽:32,700円
- 敦賀→苫小牧東:32,700円
- 名古屋→苫小牧:37,000円
- 大洗(夕方便)→苫小牧:29,440円
- 仙台→苫小牧:28,600円
- 八戸→苫小牧:21,000円
- 新潟→小樽:20,800円
- 秋田→苫小牧東:16,400円
- 青森→函館:14,200円
- 大間→函館:10,850円
青森以南で乗るなら日本海側の方が安くつくということが判明しました。
しかし、仙台→苫小牧を結ぶ「太平洋フェリー」には早割があり、28日前までのネット予約で車両運賃が30%オフとなりますので、日程に余裕がある&乗船日を前もって決めることができる場合はそちらも捨てがたいところ。
その他にもネット割や往復割など、各社それぞれに割引サービスをやっているようですので、フェリーに乗ることが決まった時点で一度、お目当てのフェリー会社のホームページを覗いておくと後で後悔せずに済むかもしれませんね☺
ご自身にとってベストなルートで、楽しい旅路となりますように!
Polly