当記事は、私個人が2020年10月5日から27日間で行った「福岡→札幌、軽自動車で日本縦断&景勝地めぐりの旅」の最終日の模様をお伝えするものです。旅に出た気分でお楽しみいただけると幸いです☺
こんにちは。冬支度真っ最中の札幌から、「しぜんfan」のPollyです。
色とりどりに街を賑わせていた木々が葉を落とし始めるこの時期は、衣替えやタイヤ交換、庭木の冬囲いや除雪用具の準備などに追われる忙しい時期。
こうして季節の移り変わりを生活の中でしっかりと感じられることは、私が北海道での暮らしを好きな理由のひとつだったのでした。
今日、それを久しぶりに思い出すことができて、ひとりでニコニコしております☺
別に北海道でなくても、雪の降る土地であればどこも同じではあるのですが、私はやっぱり北海道の空気が好きだなぁ! と、旅の最後に実感。
というわけで、11月1日、ついに札幌に到着いたしましたよ! おめでとう、ありがとう!
「10月中に」という目標は1日オーバーしましたが、問題ありません。車も無事、忘れ物も紛失物もなし、自分も元気。旅の道連れ植物たちも、まあまあ元気です。
減ったのは、およそ4週間という時間と少々のお金。代わりに経験と写真素材、感覚やアイデアがもろもろ増えました。最高です。
また落ちついたら、今回の旅のガソリン代総額なども算出してみたいと思っております。が、まずは旅レポート!
記憶が新しいうちに早速、最終日【27日目】いってみましょう!
目次
ロードトリップ27日目の概要
最終日は、函館エリアから札幌までをとにかくひた走る、という内容です。
スタート地点は七飯町(ななえちょう)の「道の駅 なないろ・ななえ」、ゴール地点は札幌市内の当面の宿泊先。
北海道内のエリア区分で言うと、「道南」から「道央」へ移動したということになります。
道を逸れての寄り道は一切せず、最短ルート上にある景勝地にだけストップしながら進んだ結果、総走行距離は「245km」となりました。
最終日も甘くはなかったです(汗)
信号もろくにないような道が続きますし、海岸沿いなどはひらすら直線だったりしますので、本州の245kmよりは楽ですけれどね!
しかし、ちょうど半分走ったあたりから大雨になってしまったのには参りました。ワイパーも最高速度にするほどの豪雨。(あれ、一番速いモードにすると頭がおかしくなりそうで好きじゃないんですが…)
東日本に入った10月22日あたりからずっと雨がちなのは、“秋の長雨”というやつなのでしょうか。
そしてさらに追い打ちをかけるように、16時を過ぎるとあっという間に暗くなり始めるという北国の秋。
札幌市に入る前の「中山峠」なんて、ツルツルピカピカに反射する路面に目が眩み、日没後は本当に運転しづらかったです。
それもかき消すほどの、久々に古巣に戻って来られた懐かしさと喜び、なんですけれどね☺
27日目の主な観光地
さて、それでは次は、道中の主な観光地紹介です。
大沼国定公園
「大沼公園」は、「道の駅 なないろ・ななえ」からは車で10分ちょっとのところにある国定公園。
大きな湖(大沼)に浮かぶ数々の小島や入り組んだ水辺の様子が美しく、天気に恵まれれば背景に「北海道駒ヶ岳」の姿を望むことができます。なおかつ、この時期であれば紅葉も楽しめるという、道南きっての景勝地です。
着いてすぐは残念ながら駒ヶ岳の姿は見られず。
しかし紅葉が大変美しく、島から島へ架かっている橋を渡りながら遊歩道を散策するだけでもかなり癒されました。
ボートや遊覧船で、湖面に浮かぶ数々の小島を間を周遊することもできるんですね。「これぞ大沼公園」という景色。
一帯の地形は、数万年前から繰り返し起こった噴火および山頂部分の大崩落によって水が堰き止められて出来たものなんだそうで、この「大沼」以外にも「小沼」、「蓴菜沼(じゅんさいぬま)」と、主に3つの沼があります。
そしてこれらは「ラムサール条約湿地」にも登録されており、野鳥観察の場としても人気。
冬は白鳥もやってきますし、夕日もキレイ。
また、大沼と小沼の間の細い部分には鉄道が走っており、そこを通る電車を撮るために線路沿いに張り込む鉄道ファンの姿も見られます。
公園周辺にはお土産物店、食事処なども揃っていますので、道南を旅行する際はぜひ立ち寄りたいスポットだと思います! 旅行会社のツアーにも組み込まれているようで、バッジを付けて列になって歩く集団も園内で見かけましたよ。
さあこれで大沼公園観光は終わり、かと思いきや、最後に、気付けば駒ケ岳がその姿を見せてくれていました☺
裾野に広がるオレンジゴールドの紅葉が、びっくりするくらい美しいですね!
※「大沼国定公園」の公式サイト「大沼ップ」はこちら
ラッキーピエロ
大沼公園でたっぷり時間を過ごしましたので、時刻はもうお昼時どき。札幌への長距離ドライブを始める前に「ラッキーピエロ」、通称「ラッピ」へ!
ラッピは函館エリアにしかないご当地バーガーチェーンで、地元で絶大な人気を誇っているんです。バーガーだけでなく、カレーやオムライス、ピザなどの洋食もあります。
この日は日曜日でしたので、ある程度の混雑は覚悟していましたが、12時過ぎに店舗に到着した時点で既にお店の外にはみ出すほどの行列。
しかも皆さん、「これくらいの行列は当たり前」という涼しい顔で、誰もイライラしたり不満そうな顔をしている人はいません。穏やかに談笑しながら、何を注文しようかを話し合いながら大人しく(笑)並んでいます。
私が「チャイニーズチキンバーガー」350円と「フライドポテト(S)」190円のために並んだ時間は「40分」でした。
早い方、なのかな?
しっとりした中華風唐揚げがゴロっと入り、マヨネーズもたっぷりでボリューム満点の「チャイニーズチキンバーガー」は、同店の看板バーガー。
塩気の効いた外側カリカリのフレンチフライも、頼まなければ後悔しそうでつい買ってしまうサイドメニューです。
私なんか数回訪れただけの超初心者ですので、ラッピを語るに値しませんが、函館市民および周辺地域の住民たちは相当な経験値があるものと思われます。一体どのくらいの頻度でラッピを食べるのでしょうか。
函館市内に行けばラッピの店舗はたくさんあり、とにかくそこかしこで目につく派手な店構えですので、こちらも函館観光時には記念にぜひ!
※「函館ラッキーピエロ」公式サイトはこちら
海岸沿いから振り返る駒ヶ岳
本州からやって来るとしばらくは慣れませんが、北海道の郊外の法定速度は、全国平均より20kmも30kmも上です。(※もちろん本当に、ではありません)
私はあまり飛ばすのは好きではないので、大抵は一般道民よりスローペース。
とはいえ、常識外れに遅いわけではありませんし、速い車は勝手に追い越して行ってくれるので変なプレッシャーを感じることはありませんが、微妙な距離感がずっと続くときなどは「もう先に行ってくれ~」と思うこともしばしばです。
幸い、道路沿いの駐車スペースや休憩スペースは割と頻繁に登場しますし、止まってみると予想外にいい景色だったりもします。
この日も海沿いで一度止まったところ、図らずも先ほどの駒ヶ岳が見られるスポットでした☺
嬉しいですね~。お天気も良く。
しかしこの後、冒頭でもお話したように、目も当てられないほどの大雨になるのです…。
洞爺湖(サイロ展望台)
言わずと知れた絶景スポット「洞爺湖」は、北に20kmほどのところにある「羊蹄山(蝦夷富士)」とセットで見ることができればもう、スーパー絶景。
例えばこんな風に…
このように羊蹄山を背景に臨むには、湖の南側に回り込む必要があるのですが、そうでなければ一番メジャーな展望スポットは、湖の西岸にあります。
その名も「サイロ展望台」。
建物の中には大きなお土産物店が入っており、北海道の味覚をその場で食べたり飲んだりできる出店もあります。ツアーでは必ず立ち寄るスポットとなっているらしく、よく大型バスが何台も停まっているのを見かけます。
店内を突っ切って反対側の出入口から外に出ると、眼前には一面の洞爺湖。
上の写真の「TOYA」は、私が前回来た時にはなかったように思いますので、おそらくここ2~3年の間に新設されたものかな、と思います。
他にも、記念撮影時の選択肢はいくつかありますよ☺
私にとっては何度も来たことのある洞爺湖ですが、久々に来て見ると、雨でも圧倒的な美しさでした。この旅でいくつもの湖を見てきましたが、洞爺湖はやっぱり迫力が凄い。
北海道の自然は、やっぱり“飼いならされていない自然”だなぁと感じます。
広大な大地から立ち込めるパワーのようなものがあって、それが自分の中にスッと入ってきて身が竦む感覚がある、というか。
旅をする中で話したロードトリッパーの方々も「北海道は特別だ」と仰っていましたし、一体何が違うんでしょうね。気候、植生、地形、成り立ち…やっぱり大きさですかね。
北海道に限らず、火山や深雪といった厳しい自然環境は、畏れ敬うものだからこそ余計に美しく感じるのかもしれません。日本人の感性として。
話が逸れてしまいましたが、洞爺湖が一望できるサイロ展望台、おすすめです☺
※「サイロ展望台」の公式サイトはこちら
この日の観光は以上です。この後は先述の通り、ツルツルピカピカに反射する路面と格闘しながら日没後の中山峠を越え、一路札幌へと向かったのでした。
旅のおわりに
10月5日の夜から11月1日の夜まで、27日間の私の「日本縦断ロードトリップ」はこれにておしまいです。
「札幌まで無事に着くこと」、「道中、各地の景勝地を観光しながら、写真を撮りながら進むこと」という2大目標は達成され、結果としては大成功の旅でありました。
関西を抜けて以降の天気には悩まされましたが、それはそれでいい思い出です。
福岡から札幌までどれだけの距離を走ったかというと、その全走行距離は「3,426km」。遠いようで近い、近いようでやっぱり遠い。…いや、やっぱり遠いですね(笑)
私は高速道路は不使用で、景勝地探訪のために敢えて山道を走ったり、回り道をしたりもしたわけすが、もうほとんど3,500kmにまでなるとは!
ちなみに、Googleマップで「高速・有料道路不使用」でルートをはじき出してみた場合は、福岡から臼杵港までが「182km」、八幡浜港から青森港までが「1,404km」、函館港から札幌までが「243km」。
Googleマップおすすめ最短ルートの総距離は「1,829km」ということになりますね。
私が実際に走った距離は、その倍には及ばないながらも、あと200kmも走れば倍。
ライフには重労働を強いてしまいまして、しかもこれで3度目をやり切るとは、いやぁ、素晴らしい車ですねホンダさん!
今回の旅の走行距離、ガソリン代、費用の総額などを算出してみました ↓
これまでに3度縦断の旅をしてみて分かったことは、「みっちり観光しながらひたすら移動していくスタイルで旅を楽しめるのは、3週間が限度」だということでしょうか(笑)
あくまでも私の場合の感想ですが。
立て続けに素晴らしい景色を見過ぎると、感性がすり減って来て、感動も薄くなってきてしまうんです。いろいろなものを見過ぎると、どこも同じに見えてきてしまうし。
4週間目は溜まった疲れもピークに達し、さらには目的地に着いた後のことなども考え始め、純粋に旅を楽しむというよりは消化試合のようになってしまった感も否めません。
ただし、今回のように期間の縛りがなく、好きなだけ時間をかけていいのなら、しかも軽自動車などではなく大きな箱バンであったなら、数か月は余裕かもしれません。
実際、退職後の楽しみとして日本中を数ヶ月かけて旅をしていらっしゃるご夫婦は多いようですよ。キャンピングカーに犬連れて。
奥さんが「車中泊はイヤ!」と言って付いて来てくれないという旦那さんもいましたが(笑)
とにかく、旅のスタイルや期間、目的や楽しみ方も人それぞれ。みなさんも、もしチャンスがあるのなら、ちょっとロードトリップにでも出かけてみてはいかがでしょうか☺
それでは、最後までお付き合いいただき、どうもありがとうございました!
またの機会に。
Polly
※当記事内の写真および現地情報は、2020年11月1日時点のものです。