ガジュマルの根っこをほぼ全て切ってみた結果:ハイドロカルチャー管理メモ【10】

根をばっさり切ったガジュマル

こんにちは! 6月から2ヶ月間ずっと、ガジュマルハイドロカルチャーの根腐れ問題に取り組んでいる園芸初心者Pollyです。

▼根っこからの悪臭に気付き、完全なる素人考えによる“根腐れ治療”をしてみたのが2020年6月20日。

1年間ずっとハイドロカルチャーで育ったガジュマルの根

▼そこから「なんとなく回復したのかな?」と思われたのが、その約1ヶ月後。

ガジュマル(ハイドロカルチャー栽培)

そしてそのまた2週間後、今度はハダニ疑惑が浮上し、重曹&オリーブオイルスプレーを試してみるという別イベントが発生し、バタバタ続きの夏となっております。

自作の重曹&オリーブオイルスプレー

その効果がどうだったのかは定かではありませんが(すみません)、当記事の本題は、そのスプレー作業をきっかけに、約6週間ぶりに根っこ部分をインナーポットから引きずり出してみたところから始まります。

ハイドロカルチャーのインナーポットから出した状態のガジュマルの根
引きずり出されました

結論から言うと、ついに思い切って根っこをほぼ全切除し、無事に再生するかどうかを実験&観察することになってしまいました(笑)

季節は真夏8月のことです。

ばっさり切るなんて初めてのことですし、また生えてきてくれるかも分からず、そもそもカットする必要があったのかどうかの確証もありませんでしたが、結果的には無事成功。1ヶ月足らずで安心できる量の根っこがじゃんじゃん生えてきてくれました。

当記事ではその過程を記事にしてみたいと思います。

いつもながら、一素人による行き当たりばったりの栽培記に過ぎませんが、一例としてご参考にしていただけるかもしれません。ガジュマルの根っこ問題でお悩みの方、ぜひお付き合いくださいませ☺



切除前の根の様子

まずはその、ポットの中身の様子。

ハイドロカルチャーのインナーポットから出した状態のガジュマルの根
2020.8.3の様子

2ヶ月前は全てがどす黒かった根っこも、カット治療がうまくいったのか、今では新しく健康な根っこがわんさか生えてくれていました。

しかし、ハイドロボールに隠れた内側をほじくってチェックしてみると…

前回迷った末にカットしなかった“患部の残り”なのか、黒っぽい根っこも多数。せっかくの白い新しい根も、墨汁に浸したかのような変色を始めていました。(ように見えました。)

心配しすぎ・扱いすぎもよくないのでしょうが、とにかく2ヶ月前の根腐れ危機がトラウマになっている私が恐れているのは、「前回の“腐れ”が残っていて、再びじわじわと広がること」。

そうだとしたら、また同じことの繰り返しです。黄色っぽい葉っぱが多いのも気になります。

ということで、この終わらない根腐れ不安から逃れる手段はただ一つ!

思い切ってカット!

これはほんとに、何とも言えない気持ちになる作業でした。

大切に育ててきた植物の、しかも切るほど病んでいないかもしれない“足”をバッサリやるわけですから、まさに身を切る思い。半ばやけくそです。

結構しっかりした太い根もちょん切り、最終形がこちら。

根をバッサリ切ったガジュマル

それぞれの幹の下部の色合いを見つつ、健康であろうと思われるか否かのぎりぎりの際で切り落とし、保険のために一ヵ所だけ、若干の健康そうな根も残してみました。

幹の長さに差が出てしまいましたが、私はわざわざ切り揃えることはせず、このままの状態で発根を目指すことにします。

ちなみに、カットするにあたってはこちらの頑丈な花バサミ(↓)の他、切断面を整えるために、軽く火あぶり消毒した包丁を使ったりもしましたよ。

切ると白い樹液が出てきますが、それは水洗いするだけで大丈夫なようでした。

発根を待つ環境づくり

腹を括って切ったなら、あとは発根を願って見守るだけですが、問題はどういう状態で見守るか、ですよね。土に植えるのか、水に浸けるのか、水に浸けるにしてもどの程度なのか…。

私は、アウターポット(実はキッチンキャニスター)の上に紐で十字を作り、そこに載せてみるという作戦に。

根を切除し、水挿し発根を待つガジュマル(寄り)

バランス・収まりが悪いときは、さらに別の紐で幹を固定してもいいですし、とりあえずこのようにして、切断面が1センチほど水に浸かる状態を保つようにしてみました。

根を切除し、水挿し発根を待つガジュマル(引き)

以後、発根および根の生長を待つ間に気を付けた管理方法は以下の通りです。

  • 水は1~2日に1度のペースで換える
  • 養分は一切入れない
  • たまに数時間外に出す(しかし直射日光は控える)
  • クーラーのかかった部屋には置かない
  • 可能な限り頻繁に霧吹きをする

下の2つは、ガジュマルの故郷である熱帯地方の高温多湿」を意識した感じです。



根の華麗なる復活の様子

さてここからは、実際に根が出てきてからある程度育つまでの様子をお伝えしてみたいと思います。

果たして根はどこからどのようにして出て来るのでしょうか?

切断から1週間(8/10)

連日の霧吹きが効いたのか、1週間もすると至るところから「気根」が出現し始めました。

ガジュマルの気根

ガジュマルの気根の仕組みについて私はまだよく分かっていないのですが、水に浸かっていない部分からこんなにも活発に出て来たことが意外です。

水に浸かっている部分からも、そこまでザックリ切らずに済んだようなところからは着々と白い根が顔を出し始めました。

この調子で幹の切断面からも生えて来るものなのかどうか。それはまだ分かりませんが、とりあえずは何となく一安心。

切断から10日(8/13)

そのわずか3日後…

ガジュマルの幹の切断面からの新たな発根

気付けば、幹の切断面付近から根が噴出していました(笑)

他の部分も、全体的にだいぶ長さが増してきました。一度発根してしまえば、伸びるのは早いようです。

根を切除し、水挿し発根中のガジュマル

切断から2週間(8/17)

というわけでさらにその4日後…

幹の切断面から発根したガジュマルの根の様子

見てください、この発根ぶり! ガジュマル、すごすぎ(笑)

嬉しいのよりも驚きが勝るほどの生命力で、切断からわずか2週間でこんなにまでなってくれました。

幹の下部から根を全て切断したガジュマルの、切断から2週間後の様子
2020.8.18の様子

通常、根を切ったりするのは春~7月までくらいがいいようなのですが、8月でも何とか間に合ったようです。これが9月・10月になると、ここまでの急速回復は難しかったかもしれませんね。

そして再びハイドロボールへ

元々は1年3ヶ月前にダイソーから土植えでやってきたこのガジュマル。私はそれをすぐにハイドロカルチャーに植え替え、以来ずっと水栽培で育てています。

いつか土に植え替えることもあるかもしれませんが、今回はそのまま、水栽培を継続してみようと思います。

植え込むのが早すぎた感は否めませんが、何とかなるでしょう(笑)

鉢底に「イオン交換樹脂栄養剤」を適量よりまだ少し少な目に入れ、今度こそ、一連の“根腐れ危機騒動”の締めくくりとさせていただきたいと思います!(そうさせてもらえれば、ですけど…)

おつかれさまでございました。

かごに入ったハイドロカルチャー用イオン交換樹脂栄養剤のパック

おわりに

観葉植物を健康に育てるって、なかなかに奥深いですよね。

手をかけ過ぎてもいけないでしょうし、かけなさ過ぎてもいけないでしょうし、植物の種類や栽培方法によっても塩梅が変わってきますし…。

枝や葉の剪定なんかも、私なぞにはまだ、何が何やらです(笑)

とにかく、まずは自分の感覚でやってみて、試行錯誤しながら一つ一つ学んでいくのが私の初心者園芸スタイルですので、うちの植物たちは振り回されて大変かもしれません。

そんな我々の奮闘記が、同じような問題に直面している方の何かしらの判断材料やアイデアに繋がるのであれば、願ったり叶ったり。

無事に根っこが復活するといいですね!

それでは、最後までお付き合いいただき、どうもありがとうございました☺

よい一日を! Polly(2020.8.19)