こんにちは。自然観光が趣味のアラフォー女子、「しぜんfan」のPollyです。
今回のテーマは、タイトル通り「白鳥が飛来する北海道の湖」なのですが、はじめにお断りしておきたいのは、私は北海道に3年半の居住経験があるだけの一般人だということです。
そしてこの記事に載っている内容は、2019年12月23日現在、Googleで “北海道 白鳥 飛来地” と検索して出てくる情報をまとめたものだということ。
自分が調べる代わりに誰かが調べた、というノリで参考にしていただければ幸いです。
それでは、いってみましょう!
目次
渡り鳥の行動についての基本事項
湖リストの前に、まずは北海道への渡り鳥の飛来について、自習結果を共有してみたいと思います。
- 冬に大陸から北海道に渡ってくる鳥は主にオオハクチョウ、コハクチョウ、マガン
- 北海道への飛来時期は10・11月
- 北海道は「中継地」であり、多くの鳥たちはその後さらに南下を続け、本州で越冬する
- そのまま北海道で越冬する鳥たちもいる
- 彼らは、寒すぎて周囲にエサ場がないような湖、湖面が完全に凍ってしまうような湖では越冬しない
- 越冬中は近隣の田畑をエサ場とし、夜明けとともに採食に出かける
- 本州で越冬した鳥たちは、大陸に戻る前に再び中継地である北海道に戻ってくる
- 彼らが大陸に戻って行くのは主に4月
私事ですが、私は九州出身者でして、これまでの人生で「渡り鳥」が生活の中で風物詩になったことは一度もありませんでした。白鳥は九州までは来ませんし、北部で見られる渡り鳥といえばカモくらい。
大体からして、九州には北海道ほどたくさん湖もありませんしね。
そんな事情から、上にまとめた内容はいままで知らなかったことばかりで、本気で勉強になりました。特に飛来と越冬は別物であるということは、個人的には大きな “気付き” です。
北海道や東北育ちの方々にとっては、「何をいまさら…」的な内容だったかもしれませんね。(すみません…)
白鳥の飛来地・越冬地リスト
それではここから早速、私がGoogleで個人的に調べた内容を統合して作成した「北海道の白鳥飛来地・越冬地リスト」をご紹介いたします。
飛来地・中継地・越冬地の明確な区別はできませんので、そのまま旅を続ける鳥たちもいれば、居着いて越冬までする鳥たちもいる、ということでご理解くださいませ。
特にメジャーなものには青色を付けて目立たせていますので、アクセントとして(?)ご参考にどうぞ。
道北
- 稚内大沼[稚内市大字声問村]
- クッチャロ湖[枝幸郡浜頓別町]
どうやら道北は完全に「中継地」となるようで、これらの湖で白鳥が見られるのは主に秋(10・11月)か春(3・4・5月)。12・1・2月は、もっと暖かい場所で過ごすようです。
ちなみにクッチャロ湖は国内最大のコハクチョウ飛来地となっており、その後は宮島沼、ウトナイ湖を経由して日本海側から秋田、新潟、富山、石川、琵琶湖などで越冬するのが王道ルートなんだとか。
道東
- コムケ湖[紋別市]
- サロマ湖[北見市、常呂郡佐呂間町、紋別郡湧別町]
- 濤沸(とうふつ)湖[網走市、小清水町]
- 屈斜路湖[川上郡弟子屈町]
- 尾岱沼(おだいとう)、野付湾[野付郡別海町]
- 風蓮(ふうれん)湖[根室市、野付郡別海町]
- 温根沼(おんねとう)[根室市]
- 火散布(ひちりっぷ)沼[厚岸郡浜中町]
- 厚岸湖[厚岸郡厚岸町]
- シラルトロ沼[川上郡標茶町]
- 塘路(とうろ)湖[川上郡標茶町]
- 十勝川河畔[河東郡音更町十勝川温泉]
道東は盛りだくさんです。
こちらは、主にオオハクチョウの飛来地・中継地となっており、濤沸湖から風連湖、厚岸湖、そして太平洋側を飛んで青森、岩手、宮城の越冬地へ向かうのが代表的なルートだそう。
道内では厚岸湖が最大のオオハクチョウ越冬地であるとのことですが、網走の方に残ったり、風連湖、野付湾、屈斜路湖、火散布沼あたりで冬を越すグループも皆無ではないようです。
道央
- 宮島沼[美唄市]
- 馬追運河[夕張郡長沼町]
- ウトナイ湖[苫小牧市]
- 長流川(おさるがわ)河口付近[伊達市]
こちらは、どちらかと言うとコハクチョウエリアなのかもしれません(※不確か)。中でもウトナイ湖は渡り鳥観察の聖地として有名ですよね。「日本野鳥の会」が国内で初めての野鳥のサンクチュアリを開設した場所でもあります。
実は私もウトナイ湖に白鳥を見に行ったことがあるのですが、残念ながら一羽もおらず、残念な思いをした経験があります。いつもいるとは限らないということを、身をもって学びましたよ…。
洞爺湖にも白鳥が来ると書いてあるサイトもありましたので、伊達の長流川周辺エリアをうろうろしたりもするのかもしれませんね。
※2020.11.21追記:昨日お昼頃、長沼町の「道の駅 マオイの丘」周辺を通りかかったら、畑に大量の白鳥たちを見かけました!
道南
- 大沼公園[亀田郡七飯町]
私が調べた中では、道南からは大沼公園のみが挙がりました。月見橋北側の白鳥台セバットという場所が白鳥観察に良いようです。
私の白鳥体験
2019年の年末時点で私自身が野生の白鳥を見たのは、覚えている限りでは今までに2回、2015年11月の「屈斜路湖」と、2019年1月の「瓢(ひょう)湖」(新潟県)です。
せっかくですので、それぞれ訪問時の写真をご紹介してみたいと思います。よろしければお付き合いください。
屈斜路湖
訪れた日時は2015年11月5日の14:50頃です。3羽だけでしたが、静かに湖面を巡回中。
人見知りはしないタチのようで、こちらを見つけるやスス―ッと寄ってきました。
シベリアはどうか分かりませんが、日本ではどこに行っても人はいますし、屈斜路湖自体有名な観光地ですし、人の存在にはもう慣れっこなんでしょうね。
野生の白鳥の寿命は15年前後なんだそうですよ。ということは、これまで生きてきた中で、ヒトにエサをもらったことが何度もあることの証明でもあり。
私がエサを持っていないと知ると、またスス―ッと離れていきました。
その姿はやはり優雅で、野生の白鳥を見たのはこれが初めてだった私には感動もひとしお。
この場所は確か、お土産店のような施設の目の前だったと思います。
あたらめて写真を見て、11月の15時ってもうこんなに夕方なんだなぁと、そっちに驚きました(笑)
瓢湖
次の瓢湖(新潟県阿賀野市)は、新潟・長野へスキー・スノーボード旅行に行った際に立ち寄りました。日付は2019年1月22日の14:30頃です。
こちらは、先ほどの屈斜路湖とはまったく違う様相を呈していました。ご覧の通り…
湖面を埋め尽くす、すごい鳥の数。カモ類も大勢来ているようですね。
↑ 白くないハクチョウがいると思ったら、子どもの白鳥でした。大人と同じ白色になるには、2年くらいかかるんだそうです。
湖の側には土産店・休憩所も兼ねた観察舎があり、そこのスタッフの方によると、この時間帯は大半の白鳥はまだ田んぼから帰ってきていないそうで、多くの白鳥を見たければ「やはり早朝です」とおっしゃっていました。
この日は2263羽の白鳥が確認されていたようですので、夜になると湖面一面がカモとハクチョウで文字通り埋め尽くされることになりそうですね。
湖をあとにしてもしばらくはギャーギャーと鳴き声が聞こえてくる、賑やかな瓢湖でした。
新潟県阿賀野市にある人造湖で、ハクチョウの飛来地として全国的に有名。ラムサール条約登録湿地でもある。毎年10月上旬に白鳥が飛来しはじめ、3月下旬ごろまで滞在する。11月下旬のピーク時には、5000羽を超えることも。
記事のテーマである「北海道の白鳥飛来地」からは少し外れてしまいましたが、北海道を中継した彼らがどんなところで冬を過ごしているのか、イメージを膨らませる参考にでもなればと思い、ご紹介させていただきました。
おわりに
元はと言えば、ウトナイ湖で白鳥を見ることができなかった残念さをきっかけに発案した当記事でしたが、みなさまにもお役立ていただけましたか?
他にもまだ調べ切れていない飛来地はありますし、野生動物のことですので、気候変動などによっても行動が若干変わったり、いろいろと予測不能な面もあると思います。
思いがけない場所で見かけたり、ということもあるかもしれませんよね。
今年は白鳥を見に行こう! と計画中の方は、彼らに無事に合えますよう、陰ながら応援していますよ。
それでは、これにておしまいです。最後までお読みいただき、どうもありがとうございました!
よい一日を☺ Polly
※この記事を書くために参考にさせていただいたサイト:skyticket 観光ガイド「北海道で白鳥の姿に見とれよう!白鳥に出会える飛来地7選」、icotto「冬の渡り鳥観賞ポイント10選紹介!」、北海道ファンマガジン「渡り鳥中継地(マガン・ハクチョウ)」、鳥見風来坊「ハクチョウ飛来地分布図!」、北海道旅情報「白鳥の飛来地とその時期」、十勝川温泉「白鳥飛来地」、Hokkaido Likers「旅鳥オオハクチョウが飛来する網走の「濤沸湖」」、青森県平内町「ハクチョウの生態」、阿賀野市「白鳥の渡来地・瓢湖に行こう」他