道外出身者にもくせになる、ちょっとした北海道弁をご紹介

こんにちは!自然が大好き、「しぜんfan」のPollyです。

今回は方言についての話題です。

全国各地、本当にたくさんの方言がありますよね。地元を離れている人は、普段は方言は話さないのに、地元の人と電話したとたんに別人のような話しぶりになったり、逆に、いつの間にか現地の方言がうつったり。

私は福岡出身ですが、母は熊本、父は佐賀、加えて沖縄、宮崎にも住んでいたので、何弁かと問われると「九州弁」です。でもやはり主幹となっているのは「博多弁」で、あとは居る場所によって臨機応変、という感じ。

みなさんは、何弁ですか? 今でも、地元の方言で喋っていますか?



北海道弁と私

引き続き私事ですが、私は4か月前まで北海道に住んでいました。住んでいた期間は約3年半です。

(その間、北海道出身者と住んでいた、付き合っていた、というようなことはありません。)

たいてい九州を出ると「標準語」になるので、地元の家族や友人と電話で話すとき、もしくは西日本の人に会ったとき以外は、北海道では「標準語」。しかし、現地で周囲の人と触れ合うにつれ、「北海道弁」も少しずつ混ざるようになり。

みなさんも、外に出るとそんな感じですよね。あ、でも関西弁の人はどこにいっても関西弁なんですかね?

考えてみると、関西弁じゃない関西の人には会ったことがないかもしれません。でも、おそらく大半の地域の人は、地元の外にいるときは標準語もしくは現地の方言で話し、地元に帰れば地元の方言で話すのではないかと思います。

今回、私が札幌から地元・福岡に帰ってきて、話すのはもちろん「博多弁」。もうバリバリです。

「そげんこつなかろうもん」とか、「それ今使いようっちゃけん、なおさんどってよ」とか。

(「そんなことないでしょ」、「それ今使ってるんだから、仕舞わないでよ」)

でも、たまにポロッと出るんですよね、北海道弁

北海道弁って、イントネーションがきつくなく、おっとりしていて、すごく耳馴染みが良いんです。少なくとも私にはそうでした。そして、知らないうちに私の言葉使いにもなんとなくそれっぽい言葉が、意外と染み付いてきていたようです。

そこで、意外と定着力の強い北海道弁にはどんなものがあるのか、記事にしてみようと思います!

北海道民の方、北海道弁に興味のある方、ぜひ寄っていってみて下さい。

なかなか抜けない北海道弁紹介

1.~かい?

まずはやはりこれ。移住してすぐは、この語尾の暖かい感じが好きで、「あー、北海道に来たなぁ」と思っていたものですが、何と繁殖力の強いこと。いつの間にか自分も普通に使うようになってました。

例文:「テレビ消したかい?」「携帯持ったかい?」

この前も母とスーパーに行った際、「それ、賞味期限見たかい?」とつい言っちゃってました。

2.~んでないかい?

これは、「かい」の応用編ですね。これは、最初はちょっと面白がってマネしていたら、ガチでうつりました。

例文:「今ごろもう家出たんでないかい?」「いやぁ、そんなことないんでないかい?」

3.~んでないの

「でないかい」のシリーズものです。

例文:「雨でも降るんでないの」「あの店にいけばあるんでないの

4.~しょ

これも定番中の定番ですね。私の理解では、「っしょ」と小さい「つ」が前に付くのではなく、「しょ」です。「しょや」でもいいです。

例文:「いいしょ」「おいしいしょや」「食べたらいいしょや

5.~しささる

この「~ささる」は、一度覚えてしまえばなかなか抜けない大物です。他にうまい言い方が見つからないんです。特に「押ささる」。

意味としては、例えば「ボタンが押ささる」なら “ボタンを敢えて押したわけじゃないけど、押されてた” という風に、 “わざとじゃないのに独りでに” というニュアンスで言いたいときにピッタリです。

例文:「ごめんごめん、ポケットの中で勝手に押ささってたわ」「ボールペンが押ささって、汚れちゃったわ」

ちょっとした言い訳にも使えます。

6.なんもなんも

「なんもだぁ」「なんもなんも」「なんもさ」は、“いえいえ”、“大したことないですよ”という意味合い。

移住後間もないころ、工事現場のおじさまに道を聞いて、最後にお礼を言ったときに「なんもなんも」と笑顔で応えてもらい、とても嬉しかったのを今でも覚えています。

例文:「お皿洗ってくれてありがとね」→「なんもなんも、いつもしてもらってるから」

以上、今でもついポロッと出てしまう、ちょっとした北海道弁を6つご紹介しました!

ちなみに「したっけ」は、相手が北海道人でなければ遠慮されるのか、私はあまりリアルに使ってもらったことはなかったため、自分の中には定着しませんでした。

会話中の接続詞とか別れ際とかに言う言葉ですよね、「したらさ」「んじゃね」みたいな。

あと、「なまら」も、自分で言ってて明らかに“使ってる感”が拭えず、わざと言う時以外にはあまり使うことはなかったです。ネイティブぶってる風にしたくなくて(笑)

そのあたり、方言が自然と取り込まれるまでの時間というのは、その土地で過ごす年月やネイティブの人々と一緒に過ごす時間の濃さによってくるんでしょうね。

興味深いものです。

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ニセコで聞いた北海道弁

北海道には、元を辿れば本州から移住してきた人が殆どなので、どの地方から来た人が多いかによって、使う言葉や訛りが違うこともあるようです。

せっかくなので、北海道生活の1年目、道央のニセコ・倶知安にいたときに覚えた北海道弁もいくつかご紹介します。

これらが北海道全域のものなのか、限定された地域だけのものなのか、そのあたりははっきり分かりません。札幌では使っている人はあまりいなかったように思いますが、札幌のみなさん、どうでしょう?

では、いってみましょう。

  • 「あずましくない」:尾心地が悪い、落ち着かない
  • 「はんかくさい」:ばかばかしい
  • 「しばれる」:凍る
  • 「しゃっこい」:冷たい
  • 「おだつ」:子供が興奮して騒ぐ、調子に乗る
  • 「おがる」:育つ
  • 「かちゃます」:かき混ぜる
  • 「いづい」:目に何か入っている感じがするときなど
  • 「じょっぴんかる」:鍵をかける

微妙に意味が違っていたらごめんなさい。だいたい合っていると思います。

最後の「じょっぴんかる」あたりは特に、若い世代はほとんど使わないと思います。死語。でも、方言の話をするときに話題に上ったりはしていました。

意味を教えてもらった後でも、意味が分かりません。

おわりに

北海道は広いですので、道南、道東、道北、または山か街かなどでいろいろ特徴も違うと思われます。特に道南の方は独特の訛りがあるとかないとか。

かといって青森に近い道南全域が青森っぽいかというと、必ずしもそういうわけでもないと思うので、やはり開拓時代に人々がどこから移住してきたかによるのでしょうかね。

移住して何世代も経ってきて、いろいろな地方の言葉が混ざって馴染んだ結果、いわゆる「北海道弁」になったのかと想像すると面白いです。

東北地方の方には馴染みのある言葉も多いのかもしれませんが、九州出身の私にはどれもが新鮮で、聞いていて楽しかったですよ。

以上、道外出身者が習得した北海道弁のお話しでした。道民のみなさん、これからもその方言を絶やさず、堂々と使っていってくださいね。

私も、自分の口からたまに飛び出すちっちゃな北海道弁を、これからも楽しんでいこうと思います☺

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。それではまた!

ファイターズLove! Polly

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