こんにちは。現在は福岡市民ですが、2015年秋から2019年春まで北海道に住んでいたPollyです。
北海道を離れて1年半。
北の大地の自然が恋しすぎて、先日2020年9月上旬、旅行会社の「国内フリープラン」を利用して4泊5日の北海道旅行へ行って参りました。
往復のフライトとホテル、そしてレンタカーがセットになったプランです。
普段は断然「下道(したみち)派」ですので、北海道居住当時も高速はほとんど使ったことがなかったのですが、今回のフリープランでは毎晩の宿が道内各地にばらけており、高速利用は必須。
何しろ、1泊目札幌、2泊目層雲峡、3泊目阿寒湖、4泊目登別、ですからね。特に阿寒湖から登別へは、高速を使っても5時間という大移動です。
そんなわけで今回初めて「釧路東IC」から「登別東IC」まで340kmほど、主に道東道と道央道の一部を一気にひた走ってみたのですが…
北海道の、特に道東道のPA(パーキングエリア)やSA(サービスエリア)は、本州や九州のそれとは全く別物である
という事実を知りました。
「道中、お土産でも見ながらのんびり楽しくいこう」、などと思っていると、大変な肩透かしに合ったのです。
当記事では、北海道の高速道路について、特に道東道を利用した感想などを書き綴ってみたいと思いますので、今後北海道旅行で高速に乗るかもしれない方々の、心の準備(?)にお役立ていただければ幸いです。
私の考えている「本州や九州の高速のSA」とは、トイレや自販機以外にも、レストランや土産店、テイクアウトの軽食販売店などが揃っている複合施設的なものです。
「PA」はそれよりも小さめなことが多いですが、やはり有人の建物があって、何かしらを販売しているものである、と、これまでは思っていました。
※私は九州生まれ・九州育ち、利用頻度の高い高速道路は九州道です。
目次
北海道の高速道路網
まず、北海道の高速道路がどんな配置になっているのかを簡単に見てみましょう。
道内には2020年9月現在、以下のような高速道路があります。
北海道の高速道路
- 道央道(「旭川鷹栖」から「登別室蘭」までは片側2車線、残りは片側1車線)
- 札樽道(片側2車線)
- 後志道(片側1車線)
- 深川・留萌道(片側1車線)
- 日高道(片側2車線)
- 道東道(片側1車線)
- 道開発局管理区間(無料、片側1車線)
※片側1車線の場合も、ところどころに追越区間あり
色の付いた6本は有料、そして各地に散らばるグレーの部分は無料区間となっています。
北海道が広いというのは誰もが知ることですが、その面積は日本全体の22%。なんと、九州の2倍以上の広さがあるんですね。
ほんとに、うんざりするほど広いです(笑)
時間がたっぷりあれば、下道でもどこへでも行けるわけですが、地元の方の日常的な地域移動、農作物や水産物の出荷、短期間での観光旅行などでは、やはり高速は重要。
そんな北海道にとって高速交通網のさらなる整備は重要課題となっており、現在も数々の延伸計画が進行中なんだそうですよ。
道東道の様子
そんな中、今回私が利用したのは、
- 「釧路東IC」から「釧路西IC」までの釧路外環状道路
- 「阿寒IC」から「千歳恵庭JCT」までの道東道
- 「千歳恵庭JCT」から「登別東IC」までの道央道
の3本です。
❶と❷の間には一般道を挟みますが、総距離は約340km。これはもうほとんど、九州の「門司IC」から「鹿児島IC」までと同距離です。
そこまで長距離とあらば、「道中にはPA・SAもたくさんあるに違いない。ぼちぼち寄り道しながら楽しく行こう☺」と思ってもおかしくはないですよね?
マップによると、全行程を通して「6つのPA」と「2つのSA」、全8つのPA・SAがあるはず♪
ところがなんと…
思い描いていたSA・PAはひとつもなかった
ガソリンスタンドは1ヵ所だけ(由仁PA)
見かけたお店は、数軒の屋台風テイクアウト店(占冠PA、由仁PA)と、1軒のコンビニ(樽前SA)のみ
という、私と連れにとっては予想だにしなかった衝撃の結末!
ほとんどが、トイレと自販機と、ちょっとしたインフォメーションコーナーがあるだけの、必要最小限のものだったのです。
まあ、食べ物系はどうせそんなには食べられないので、毎PA・SAになくても問題ないのですが、ショックだったのが、道中「お土産店がひとつもなかったこと」でした…
『鬼滅の刃』にハマっている姪っ子のために、北海道限定キーホルダーを買ってあげようと思っていたんですよね。
摩周湖のレストハウスで買い逃して以来、他の場所ではなかなか見かけなかったので、「高速のPA・SAになら置いてあるだろう」と踏んでいたのです。
ところが、蓋を開けてみれば「まりもっこり」すら買えない事態。(あっても買いませんけど。)
結局、鬼滅の刃グッズは新千歳空港で購入できたのでよかったのですが…PA・SAの楽しみはお土産の物色だと思って生きてきた私には、寂しすぎた道東道だったのでした。
しかし、高速から見渡す周囲の景色はさすがに素晴らしく、特にトマムで星野リゾートが登場したときにはけっこう興奮しました☺
北海道の高速道路は「北の大地がいかに広大かを実感するもの」であり、PA・SAは「眠い・疲れた・トイレ行きたい・喉乾いた・小腹が空いた・一服したい」といった基本的問題を解決するためのものである、ということが分かった今回の旅となりました。
道内に賑やかなPA・SAは5つだけ?
では、北海道には賑やかな複合施設としてのPA・SAは存在しないのかというと、そんなことはありません。
「NEXCO東日本」の発行している「北海道ドライブガイド」という冊子によると、次の5つのPA・SAは賑やかであるようです。
- 道央道・有珠山(うすざん)SA
- 道央道・輪厚(わっつ)PA
- 道央道・岩見沢(いわみざわ)SA
- 道央道・砂川(すながわ)SA
- 札樽道(さっそんどう)・金山(かなやま)PA
これだけ広い道内に5ヶ所だけというのは、ちょっとびっくりです。
しかも5ヶ所のうちの4ヶ所は「道央道」、残り1ヵ所も利用量の多い「札樽道」ということで、やはりある程度の集客が見込めなければ営業施設は成り立たない、というのが実情なのかもしれませんね。
おわりに
以上、「初めて北海道の高速道路を長距離移動してみて、主に道東道のPA・SAにお土産店がなくてガッカリした話」を書き綴ってみました。
今回の私の旅のように、次の宿がバカ遠いときなどには高速は大変便利ですが、寄り道を楽しみつつドライブ旅行を満喫したい場合はやはり下道がいいですね☺
北海道の田舎道は空いているし、景色もいいし、信号もほとんどないし、道の駅もたくさんありますし。
というわけで、道内を車で旅する際は、高速の無料区間をうまく活用しつつできるだけ下道で! というスタンスが、交通費の節約にも繋がっていいのではないでしょうか。
と勝手におすすめさせていただいたところで、当記事はおしまいです。最後までお付き合いいただき、どうもありがとうございました。
北海道で高速に乗るときは、ガソリンの残量を必ずチェックしましょうね!
それではまた☺ Polly(2020.9.12)
※当記事内の情報および写真は、2020年9月上旬時点のものです。