台風接近であわや欠航!「天候調査中」の後に無事に飛べた一例

こんにちは。あちこち行くことが好きな福岡市民、「しぜんfan」のPollyです。

あちこち行くのが好きといっても、基本的には車派なので、飛行機に乗るのは年に2往復程度。

これまでに悪天候日にぶち当たったことはなく、飛ぶ前に気にすることといったら「無事にチェックインを済ませること」や「手荷物検査に引っかからないかどうか」くらいでした。

ところが今回は、心待ちにしていた北海道旅行への出発便が、大型で非常に強い「台風10号」の接近に重なってしまうという事態に!

結局はギリギリ飛ぶことができましたが、かなり気を揉みました。

「このキャリーケースを次に開ける場所は、果たして旅先なのか、それとも自宅なのか…」

・・・

当記事は主に、台風の接近に伴うフライトの「天候調査中」で気を揉んでいるかもしれないあなたに向けて、私の「無事に飛べた一例」をご紹介するものです。

もちろん、行先や風向き、機種などによっても状況は大いに異なることと思いますので、気休め程度にしかなりませんが、世間話を聞くような感じでお付き合いいただければ幸いです。



台風10号

ここでいう台風10号は、2020年9月5日~7日にかけて沖縄・九州地方を縦断した大型台風です。

中心気圧は920ヘクトパスカル、中心付近の最大風速50m、最大瞬間風速70m。

“雨台風”や“風台風”と言った表現がありますが、こちらに関しては“風寄りの両方”。「最強クラス」「これまでに経験したことのないような暴風」などと大々的に報じられ、気象台からも「最大級の警戒」が呼びかけられました。

9月6日の西日本新聞1面

9月5日に沖縄の東の海上から奄美諸島に近づき、翌6日には鹿児島県が暴風域に突入。7日にかけて、九州全域が暴風域に入ると予測されていました。

私の住む福岡では7日がピークとなる見通しで、5日夕方あたりから続々と、電車やバスなどの公共交通機関が運転見合わせや運休を発表。学校や会社も、大事を取ってお休みに。

人々は、窓ガラスに養生テープを貼ったり、庭やベランダの物を片付けたり、パンやカップ麺を買い込んだり、「最大級の警戒」をして臨んだのでした。

私の便

そんな中、私の乗る予定となっていた(そして実際に乗った)便の出発日は9月6日。

  • 出発日時:2020年9月6日 14時台
  • 出発地:福岡空港
  • 行先:新千歳空港
  • エアライン:SKYMARK スカイマーク
  • 機材:ボーイング737-800(※公式サイトより)

台風が福岡猛威を振るう、その前日ということになります。

これはやばいかも…。

今回の旅は、某旅行会社で申し込んだ「フリープラン」です。飛行機とホテルのみ旅行会社が手配し、現地での行動自体は自由、というやつですね。

故に、自分で日程をずらすことはできません。

いっそ中止にしようにも、こちらからキャンセルしてしまっては、旅行代金を丸々損することになってしまいます。(お金が返ってくるには「欠航」という事実が必要。)

私にできることは、飛べないかもしれなくても荷造りをし、フライト情報をこまめにチェックすることのみでした。

フライト情報の推移

5日(フライト前日)

フライト前日の午前中、スカイマークのウェブサイトにてフライト情報をチェックしたところ、以下のような状況となっていました。

台風10号の影響により、以下の空港を発着する便に遅延・欠航・条件付き運航となる可能性があります。

 

【9月5日】

  • 奄美大島…午後発着便は欠航が決定
  • 那覇…一部の発着便で欠航が決定

 

9月6日

  • 福岡・長崎
  • 鹿児島・奄美大島・那覇…終日、全便の欠航が決定

 

【9月7日】

  • 福岡・長崎…終日、全便の欠航が決定
  • 鹿児島・奄美大島…午前発着の便は欠航が決定

6日は九州南部が全便欠航、そして7日は九州北部が全便欠航。

私の出発地である「福岡」は九州北部なわけですが、6日がどうなるのかは今のところ空白。検討中ということでしょう。

それが午後に入り、

【9月6日】

  • 福岡
  • 長崎…午前発着の便は天候調査中、午後発着の便は欠航が決定

となり、さらに夜には、

【9月6日】

  • 福岡…一部の発着便で天候調査中
  • 長崎…終日、全便の欠航が決定

と推移していきました。

福岡空港の80kmほど南西にある長崎さんが、離脱…。この流れでいくと、7日の福岡は「午前は飛んで、午後は天候調査中」になるやも、という雰囲気です。

私の便は午後ですから、天候調査の結果、タッチの差で飛べないという可能性も大アリ

台風どうぞゆっくり進んでおくれ!!

この日のスカイマークからのアップデートは以上のようでしたので、気象庁の「台風情報」で進行速度や暴風域の範囲をチェックし、定規片手に地図と睨めっこしてもみましたが、予測は予測に過ぎないわけで。

「結局なるようにしかならないし!」と、運試しの結果を待つような気持ちで就寝しました。

6日(フライト当日)

朝9時ごろ、恐る恐る再びスカイマークのフライト情報をチェック。

すると…

【9月6日】

  • 福岡…一部の発着便で欠航、ならびに天候調査中

ひー!!

どの便で欠航が決定したのか、確かめるのが怖い

勇気を持って調べてみたところ、欠航になったのは午後遅くから夜にかけての便で、私の便は辛うじて「天候調査中」でした…。(ほんと、心臓に悪いです。)

ちなみにこのときの台風の状況は、こんな感じ。

気象庁「台風情報」のページより

存在地域は「奄美大島の南東約130km」、進行方向は「北」、速度は「20km/h」、暴風域に入るのは「東側280km、西側165km」。

これが、私のフライトの5時間半前の実況です。

なんかちょっと、昨晩予測されていたより進みが遅い様子。そして、その後の進路が若干西寄りに逸れてきたような…?

奄美大島から福岡市までは600km近くありますから、この調子だと、ギリギリ飛べそうかも…

しかし何にせよ、運航の可否を判断するのはスカイマークの人たちです。とにかくもう空港に向かうしかなかろうと、覚悟を決めて出発の最終準備を始めた10時ごろ。

念のため再度フライト情報を更新してみると…

スカイマーク「発着案内」のページより

天候調査の結果、通常運航となりました」との文字列が。

わーー、やったーーーあ!!!

このときの嬉しさや開放感といったらもう、何かの試験に受かったかのような感じです☺

そうして「飛べる!」という確信を胸に、いよいよ旅行モードへのギアを1速に入れ、しばらく留守にすることになる自宅の戸締り等を入念に行ったのでした。

私の場合は、運よく家を出発する前に飛ぶことを知ることができましたが、空港に向かう時間になっても「天候調査中」である場合でも、「エアライン側も飛ばせるものなら飛ばしたいし、飛ばせる可能性が残っているからこそ判断を下しかねている」はずですので、まだ望みはある! ということなのではないでしょうか。

また、小耳に挟んだところによると、航空会社やパイロットが飛べるか否かを判断する際に大きく関わってくるのは「風の強さ」「風向き」「霧の濃さ」といったものであり、基本的には雨はさほど影響しないようですよ。



他の便の行く末

福岡空港から発着しているスカイマークの便には、「新千歳」の他には「那覇」「茨城」「羽田」があります。

新千歳へは1日1便(14:25発)で、これは無事に飛べたわけですが、他の便はどうだったのでしょうか。

まず、那覇行きはもちろん全便欠航。

茨城へは1日1便ですが、こちらはコロナの影響なのか、乗客数の問題なのか、台風とは関係なくはじめから「運休」となっているようでした。

ということで、1日11便ある羽田行きがどうだったのかを見てみると、

スカイマーク「発着案内」のページより

こちらも先ほどの茨城と同じく、はじめから「運休」となっていた便もいくつかあるようでしたが、台風による影響に絞ってみると16:20発までが飛べたようです。

しかしそれも、使用予定の飛行機が福岡空港に到着しなければ飛べなかった、という間一髪ぶり。

今回のことでいろいろ調べてみて分かったのですが、台風等の悪天候で飛行機が飛べない理由は、一番はもちろん「天候そのもの(強風や濃霧等)」なのですが、「機材繰り」も欠航の大きな理由となるようなんですね。

あっちから来た便を使ってそっちに飛ぶはずだったのに、あっちが欠航になったからこっちも飛べない! という具合。

そんな理由もあるのか、スカイマーク以外のエアラインでは、私の飛んだ14時台でも欠航となったものもあったようでした。

閑散とする14時過ぎの搭乗待合室
当日の空港の電光掲示板

掲示板を見てみると、同じ新千歳行きでも、スカイマークの14:25発(私の便)は飛んだのにJALの14:30発は欠航

ああ、スカイマークで本当によかった…!

この差が何によるものなのかは素人の私には分かりませんが、逆に私がJALの便を予約していたとしたら、恨めしくて仕方なかったに違いありません。

※かといって、「JALよりスカイマークのほうが強風に強い」という結論にはここではなりませんので、その点はどうぞご理解くださいませ。

おわりに

以上、「2020年9月上旬に九州地方を襲来した台風10号により、心待ちにしていた旅行への出発が危ぶまれた」という経験談をお送りいたしました。

天候調査中になっていても結局は飛べたという一例が少なくともここにあります

ということで、この話が何かしらの参考になれば幸いです☺

私は今回、旅行会社のツアーだったので運を天に任せるしかありませんでしたが、個人で飛行機やホテルを手配している場合は、いっそ日程変更をしてしまったほうが安心かもしれませんね。

ツアーの場合でも、欠航になったらなったで「欠航証明書」をしっかりもらえばお金は戻って来るわけですし、行けなかった分、何か他に楽しいことが待っているかもしれません。

何事も「結果オーライ」で、いい思い出に変わることを願っています☺

それでは、最後までお読みいただき、どうもありがとうございました!

Polly(2020.9.11)