当記事は、私個人が2020年10月5日から27日間で行った「福岡→札幌、ホンダライフで日本縦断一人旅」の16日目の模様をお伝えするものです。旅に出た気分でお楽しみいただけると幸いです☺
こんにちは。2020年10月5日夜に福岡を出発し、15日目の夜から北陸地方におります、アラフォーロードトリッパーのPollyです。
九州・大分から四国に渡り、淡路島を通って神戸→大阪→京都→滋賀と、関西地方を突っ切って参りました。
地域を転々としていて感じるのは、地域によって自然環境も違えば駐車場の広さやガソリンの値段も違い、よく見るスーパーやドラッグストアの名前も違うということ。
京都・滋賀あたりから「バロー(valor)」をよく見るようになりましたが、バローは私の地元・九州にも、第2の地元・北海道にもありません。初めはあの筆記体にやられて、何て読むのか分かりませんでしたよ。
ドラッグストアも、四国で「くすりのレディ」があり、関西に入ってからは「スギ薬局」を見るようになり。「クスリのアオキ」というのもありますね。どれも私には馴染みのないものです。
逆に、福岡本社(元は宮崎)の「コスモス」を本州で見かけたときは、ほんわか嬉しくなったりします。だからってわざわざ寄りはしませんけど。
チェーン店の分布から地域性をみるのも面白いものですね。
また、そこに住む人々自体も、やはり地域によって違うと感じます。顔のタイプや雰囲気、性質など。
滋賀から福井に入って、すなわち関西から中部・北陸に入って、特にそのことをぼんやり考えています。
滋賀では、何となく表情から感情が読み取りづらいというか、「真面目で堅実派」という印象を受けました。シャイなだけなのかもしれません。(※あくまでも私個人が数日間で感じただけの印象です)
そこを福井では人々の表情は柔らかく、人と人との垣根も低い気がします。九州・四国に戻って来たかのようなほわっとした緩さを感じるというか。
そう、関西が、なんとなく私には「よそよそしく」感じたんですよね、なぜだか。都会エリアだからでしょうか。
思えば四国の徳島から兵庫の淡路島に入ったときも、「ん? なんか違うな」と感じましたもん。
例えば、四国では狭い道を車で離合するときは必ず手を挙げて挨拶し合っていたのに、淡路島では目も合わせないことも多くなり…。
ただ、私の通行した時間帯とか、当たった相手にもよるものだと思いますので、これもあくまでも個人の勝手な感想に過ぎません。あしからず、ご了承くださいませ。
さてそれでは、話の舞台は北陸に戻ります。16日目、いってみましょう!
目次
ロードトリップ16日目の概要
先ほどの話題とも関連しますが、北陸に入ってから、とても運転しやすいです。法定速度を大きく超えて飛ばす人が少ないですし、やたらくっ付いてくる人もいません。
県民の幸福度が高いと、やはり気持ちにもゆとりがあるということ?
- ブランド総合研究所「都道府県SDGs調査2020」:①宮崎、②沖縄、③大分、④福井、⑤石川、⑥鳥取、⑦京都、⑧富山、⑨熊本、⑩香川
- 日本総合研究所「都道府県幸福度ランキング2020」:①福井、②富山、③東京、④石川、⑤長野、⑥滋賀、⑦山梨、⑧山形、⑨埼玉、⑩鳥取
パッと探した中では、上記2種類のランキングが出てきました。順位に違いがある理由は、各研究所で幸福度をはかる指標が異なるため、のようです。
※参考:ブランド総合研究所 幸福度1位は2年連続で宮崎県。沖縄、大分、鳥取が急上昇、東洋経済ONLINE 令和初公表!47都道府県「幸福度」ランキング
幸福度云々ではなく、ただ車が少ないだけ、という説もありますが…
そんな北陸での2日目は、福井県南越前町の「道の駅 河野」から石川県小松市の「道の駅 こまつ木場潟」まで、107kmの距離を走りました。
ルートが途中で内陸側へガクッと入り込んでいるのは、「一乗滝」と「永平寺」に行ったからです。
滝から永平寺に向かう途中には「一乗谷朝倉氏遺跡」という観光地もあり、平日なのに車がたくさん停まっているほど人気のようでしたが、私は今回はパス。
欲張ってあちこち行かず、曹洞宗大本山・永平寺の方にゆっくり時間をとることに。(うちの実家は曹洞宗なので、なんとなく…)
そしてその後は「丸岡城」を見学してその日の観光はフィニッシュするという、ゆったり目の日となりました。
16日目の主な観光地
一乗滝
この滝へは、永平寺へ向かう途中に道路看板を目にして、急遽寄り道してみました。ルートから2km外れるだけなら全然許容範囲内!
駐車場に到着してみると、サイドに「小次郎と遺跡のまち 一乗谷」と書いた案内看板がありました。
遺跡、というのは「一乗谷朝倉氏遺跡」のことですよね。戦国時代に越前国を治めた朝倉氏の城下町がごっそり発掘されたというすごい場所。
では「小次郎」って、あの武蔵の小次郎?
無知でお恥ずかしい限りですが、この一乗谷がかの有名な剣豪・佐々木小次郎の生まれた土地だったこと、今初めて知りました。
さらに、今から見る「一乗滝」は小次郎の修行場であり、ここで必殺剣・燕返しをあみだしたらしいです。(情報元:福井県観光連盟公式サイト「ふくいドットコム」)
すごい場所に来たもんだぁ。
滝の落差は「12m」とすごく高いわけではありませんが、落ちた後に小さく2段目、3段目と連なっている様子が大変美しい滝でした。
角度的にはノース・フェイス(北向き)ですので、行くならなるべくお日様が高い位置にある時間帯を狙ったほうがいいかもしれません。
私が行ったのは10月中旬の正午過ぎでしたが、ちょうど光が手前の浅瀬に当たって、スポットライトのようになってキレイでしたよ。
大本山永平寺
さて、お次は15kmほど車を走らせ、永平寺町の「永平寺(えいへいじ)」へ向かいました。
このお寺は、日本に2ヶ所ある「曹洞宗」の大本山のうちの1ヵ所。道元さんの禅宗ですね!(※もう一ヵ所は横浜市にある總持寺)
到着してみて驚いたのが、参道周辺の設備がオシャレな最新式だったこと。山の中なのに整備されたコインパーキングがあったり、観光案内所の中にATMや券売機があったり。
お寺への参拝料を券売機で買うなんて、時代はそこまで来ているんですねぇ。
AIコンシェルジュもそうですが、確かに、無人化できるのであればそれもアリだと思いました。機械や文面であれば、先行投資さえしてしまえば外国語対応も楽々ですし。
ちなみにATMは「福井銀行」のもので、海外発行のクレカからもキャッシュアウトできるタイプのものでしたよ。
参道の隣りには小川が流れており、ところどころで川辺まで降りられるような石段もあります。腰を下ろして水のせせらぎに耳を傾けられるよう、参道沿いには椅子も点在。真新しい郵便局までありました。
最近リニューアルでもあったのかと思ってネットで調べてみると、永平寺町役場の2018年8月のfacebook投稿に、「8月11日に永平寺門前まちなみ整備事業の完成式典が行われます」と書いてありました。
どうやら、2年前にお寺の門の周辺エリアが整備されたようですね。
お寺に入る前から盛りだくさんになってしまいましたが、お寺の方も素晴らしかったです。大きいけれど飾らない、謙虚で心安らかな雰囲気。
杉とモミジの木々に囲まれて、「また明日から、自分らしくがんばろう」と、身も心もリフレッシュできるような場所でした。
かなり広いお寺ですので、見て回るのに最低1時間は考えておいた方がいいと思います。参拝料は、大人500円でしたよ。
※永平寺の公式サイトはこちら
丸岡城
最後は、永平寺の北西方向に20~30分ほどドライブしたところにある「丸岡城」。住所としては、坂井氏丸岡町、となります。
このお城は、国宝をめぐるバックグラウンドでも知られているようですね。
前は国宝だったけれど、1948年の福井震災で倒壊し、国宝は取り消し。その後、古材を約8割使用して再建するも、今では国指定の重要文化財にとどまっています。(それでもすごいことだと思いますが)
なんてったって、天守が現存する12城のうちのひとつである上、その中でも最古と言われているお城ですからね!「丸岡城を再度国宝に!」という地域の悲願も尤もです。
しかし、この「最古の現存天守」というのが、最近の福井大の教授の研究によって「実は2、3階は後から建て増しされたもので、最古ではない」ということが判明。
ちーん。
別に最古でなくても国宝に返り咲ける可能性もあるかもしれませんし、まだまだどうなるか分かりませんけどね!
国宝問題や最古問題は置いといて、木製の壁や鯱、独特の石垣なんかがユニークで素敵だなと思いました。
入城料は、お城の斜向かいにある「一筆啓上 日本一短い手紙の館」への入館料も込みで450円、駐車場は無料でした。
※丸岡城の公式サイトはこちら
明日17日目の予定
丸岡城の後はおよそ35km先の「道の駅 こまつ木場潟」に向かい、車中泊の運びとなったわけですが、前日の早朝から夜までの活動および山歩きが効いたのか、かなり疲れを実感…。
ここまで来れば金沢は目と鼻の先ですので、できれば明日は金沢を越えてさらにコマを進めたいところですが、天気も下り坂ですし、ここで無理はしないことにしました。
というわけで、明日の夜は金沢駅周辺のビジネスホテルに1泊してしまおう☺!
この旅初の「車外泊」です。うきうき。
もう車は家みたいなものですし、車中泊自体に何ら問題はないのですが、やはりトイレのある部屋にテレビ、机と椅子、湯沸かし器、そしてベットがあるというのにはテンションが上がります。
充電を気にせずに、落ち着いてブログ作業にも打ち込めますしね。
あぁ、いつかキャンピングカーが欲しいなぁ。。
それでは今回はこの辺で。お付き合いいただき、どうもありがとうございました!
よい一日をお過ごしください☺
Polly
※当記事内の写真および現地情報は、2020年10月21日時点のものです。