こんにちは! 昨年(2019年)5月からアイビーをハイドロカルチャーで、途中からは土栽培でも育てている一般福岡市民、「しぜんfan」のPollyです。
アイビーを育てていらっしゃる方にはお分かりいただけると思いますが、彼らは非常に生育力の強い植物です。気付けば新しい芽がでていたり、みるみるうちにつるが伸び放題になっていたりします。
元はフラワーアレンジメントの脇役としてスポンジに刺さった状態でやってきた我が家のアイビーたちも例外ではなく、当初は2つだったポットが、いつしか3つに増え、4つに増え…。
1年で、およそ倍の量になりました。
1ポットあたりの密度が高くなり過ぎないよう、茂り具合に合わせて鉢を分けてきたわけですが、最近になって鉢の数よりも気になる問題がひとつ。
それは「つるの長さ」です。
途中で土のポットに植え替えたアイビーたちが、際限なく伸び始めたのです。
長いつるは確かに魅力のひとつではありますが、地植えでない場合は、どうやら長すぎても栄養不足という問題があるらしい…。言われてみれば何となく、つるの中間部分の葉が貧相だったり、全体的に先細ってきているような気もします。
というわけで、カットしてみることにしました。
そして、カットしたつるの水挿し発根&増殖にチャレンジしようと思います。
当記事では、つるをいくつかカットした6月16日から、まあまあ発根が進んだ7月22日までの約1ヶ月間の様子をかいつまんでご報告いたしますので、何かしらの参考にしていただければ幸いです。
※これまでの生育記録(アイビー・ガジュマル)は、当ブログサイト内『初心者の園芸』コーナーに順次書き綴っています。
※玄人の栽培指南記事ではなく、ただの素人の栽培体験記です☺
目次
まずは準備
作業に当たって私が用意したのは、「花ハサミ」と「空き瓶」と「花瓶の網」です。
花瓶の網は、瓶に挿した茎を固定するのにいいかなと思って用意したのですが…結果的にはこれ、不必要でした。逆に、根が生えてきた後に網から抜くのに苦労しますので、全然なくていいです(笑)
よって、準備するのは「きれいに洗ったハサミ」と「空き瓶」のみでOK!
カットする場所を選定
次は、どこでカットするかの視察です。
「どのつるをどこで切るか」ということの他にも、根元から茂り過ぎている場合は、「根元付近にちょうどカットしやすい分かれ目はないか」というところも観察。
※専門用語では、前者は「切り戻し剪定」、後者は「間引き剪定」というようです。
私は、「切り戻し剪定」として、つるが途中から変な方向に伸びてしまっているポイント(↓)を選び、
「間引き剪定」としては、根元付近のよさそうなポイント(↓)を選んで、それぞれカットしてみることにしました。
切り戻しの場合、切ったポイントがまだ若い茎ならば、切った後またそこから伸びていくかもしれませんし、そうでなければ脇芽が出てきてそこから伸びていくかもしれませんし、とにかく「なるようになる」という感じ。
(経験豊富な方ならば、その後のことまで予想した上でカットポイントを選べるのでしょうけれど、私はまだ行き当たりばったりです。)
間引き剪定の場合は、一度切ってしまえばおそらくもう同じ部分が伸びることはありませんので、どこの枝まで残して切るのか、しっかり吟味して切った方がよいと思われます。
しかし、アイビーは本当に生育力旺盛ですので、結局はなんとかなるはずです。気楽にいきましょう!
いざ、カッティング!
まずは切り戻しのほうです。ちょうど二股に分かれた部分だったため、合わせて2本“収穫”できました。
右の写真の方は、ちょうど葉の育ちの悪い箇所で切ることにもなって一石二鳥でした。下の方の小さい葉を除去し、茎の長さを整えた後で空き瓶へ。
次は間引き剪定分。
こちらも、切り離した枝の下の方の葉を取り除き、瓶の中へ。
まだ長いつるは残っていますが、とりあえずこの日はここまでとしました。(この後であと1~2本切って瓶に追加しましたので、以降の写真では本数が増えています。)
発根観察
瓶は室内の日当たりの良いところに置き、たまに霧吹きをしつつ、1~2日置きに水を換えながら見守り続けたところ…
水挿し開始後1週間ほどで、ちょこんと新しい根っこが出ているのを確認しました。
元々生えていた気根もありますので、どれが新しい根かパッと見では分かりづらいのですが、これがおそらく発根第一号。
それからさらに10日後…
目に見えて白い、真新しい根っこが何本も登場し、順調に伸びている様子を確認。カットしてから2週間ちょっとでこれですから、やはり発根するにはそれなりの時間がかかるようです。
さらに剪定から3週間…
先ほどの写真からは4日後なのですが、ここにきてみるみるうちに伸びてきました。発根してしまえば、その後の伸びは早いようですね。
そしてこちらが、水栽培開始から5週間後の様子です。
こまで来ればもう、ハイドロカルチャーや土に移植しても大丈夫かな、というくらいに育ってくれました。他のポットとの兼ね合いも見つつ、今後の移植プランを練りたいと思います☺
おわりに
以上、「伸びすぎたアイビーのつるをカットし、水挿し発根に挑戦してみた話」をお送りいたしました!
一口にアイビーと言ってもいろいろ種類はありますし、環境によっても差は出てくるのかもしれませんが、私の今回の結果では、
水挿し開始から約1週間で発根し、1ヶ月で移植可能なレベルになった
ということになりました。
(水挿し発根させずに、土に直接挿しても育つかもしれませんが、それは私は未挑戦です。)
しかしこうしてどんどん増やすことができるとなると、無限に増殖していけることになりますよね! 一軒家で庭がある場合などは楽しそうですが、私のように室内 or ベランダで育てる場合は、ある程度は“切り捨て”していく覚悟も必要なのかもしれません。
普段の生活も仕事も「優先順位」が大事ですが、植物管理も同じことなんだなぁと感じた今回の記事でした。
変な着地になりましたが(笑)、以上で締めくくりといたします。最後までお付き合いいただき、どうもありがとうございました!
それではまた☺ Polly