葉が黄色・茶色になったアイビー、諦めるのはまだ早い! ハイドロカルチャー管理メモ【8】

こんにちは! アイビーをハイドロカルチャーで育て始めて1年2ヶ月が経ちました、「しぜんfan」のPollyです。

同じく自宅で栽培しているガジュマルも合わせて、彼らの生育の様子、初心者による手探り管理の様子は、当ブログ内『初心者の園芸』コーナーで定期的にご紹介しております。

アイビーは本当に繁殖力が旺盛で、みるみるうちに伸びていくんですよね。それをカットして水挿し発根すれば無限に増やせるという、恐ろしい植物でもあります(笑)

それを逆手にとって、今回の記事では、「不健康になってしまったアイビーの株を、思い切ってカット治療してみよう!」という話をご紹介してみたいと思います。

(といってもいきなり切ってしまったわけではなく、その前にできることとして「根っこ部分とハイドロボールを洗ってみる」という作業もご紹介しております。)

相変わらず一素人による栽培記にはなりますが、同じく初心者の方々の、ご自宅の植物管理作業の一案としてでもお役に立てれば幸いです。

うちのアイビーの現状

さて、不健康になってしまったうちのアイビー。どんな風にかというと…

2020.5.21の様子

葉の先っぽが茶色く枯れてしまったり、枯れるまではいかずとも先端から徐々に黄色が広がり始めたり。

茶色に変色してしまった部分だけ切り落としてもみたのですが、結局は黄色がまた広がり始めてしまいますし、見た目にもイマイチな感じになってしまいました。

そこで…



治療第一弾

まずはハイドロカルチャー栽培における超基本の問題解決法、「根っこをきれいに洗ってハイドロボールもきれいに洗ってみる」を実行してみることに。

もし根詰まりや根腐れなどの問題が起きているのなら、いくら悪い葉っぱだけをカットしても意味がありませんからね! ハイドロボールにカビが生えたりしている場合も、それを解決しなければ何も変わらないでしょう。

ということで、ポットから丸っと引きずり出し、

根からハイドロボールを全て引き剥がしてみました。

見たところ特に根っこが腐っているということはなさそうですが、古い根のカスもだいぶ溜まっていたようですので、きれいな水につけて軽く指でほぐし洗い。

ここで弱っている根っこや繊細な根っこはどんどん千切れていきますが、他にもたくさんありますし、少々減ってもいいのではないでしょうか(笑)

きれいな水できちんと管理していけば、すぐにまた健康な根が新登場してくれるはずです。

洗い終わったアイビーは、しばらくは少なめの水に浸けるだけにしておき、汚れたハイドロボールの方は熱湯で洗って天日干ししておきました。

「しばらくは」と言いつつ、その後2週間以上もハイドロボールに埋めないまま過ごしましたが…

2020.6.7、日光浴中の様子

半身浴状態でもなんのその、すくすくと背を伸ばしていきました。

さすが、生育力旺盛なアイビーです。

治療第二弾

その約1ヶ月半後、7月22日。

1ヶ月半あれば新しい葉っぱも続々生えてくるわけですが、どれも黄色になったり枯れたりすることはありませんでした。前回の“治療”によって、何かしら根っこまわりの問題が解消されたということでしょう。

地味に嬉しいです☺

しかし、治療前に黄色くなってしまった葉っぱは黄色いまま、色が戻ることはありません。

そこで、植え替えを機に、色のおかしな中間部をカットすることにしました。下の写真でいうと、まずは赤いラインで枝ごとばっさりカット。

そして、切り離した方の枝は、黄色の印の付いている葉っぱを全てカットし、水挿し発根させ、新たな人生を送ってもらおうという作戦です。

これは、近ごろ進行中の別のアイビープロジェクト(※別記事あり↓)での経験を応用した手法なのですが、我ながらナイスアイデア(笑)

さっそく実行したところ、こんな風になりました。まず、赤ラインより下の根元部分がこちら。

重ね重ね、アイビーは非常に逞しい植物ですので、これだけ根っこがあれば大丈夫。脇芽を出すなりして、引き続きどんどん伸びていくと思われます。(ここで悪そうな部分をカットしておくとなお良し!)

対して、赤ラインより上の部分はこうなりました。

不健康な葉っぱは取り除きましたので、このまま伸び続けてくれれば心機一転、健康な株へと育ってくれるはず。他プロジェクトの水挿し組と一緒に瓶に入れ、発根を待つこととします。

2020.7.22の様子

この調子でいくと、さらに1年後には倍に増えてしまうかもしれませんね…。

※カット治療をする時期は、5~7月あたりがおすすめです。

おわりに

以上、「葉が黄色・茶色になったアイビー、諦めるのはまだ早い!」ということで、

  1. 根とハイドロボールを洗い、しばらく埋めずに様子見する
  2. 悪い部分からバッサリ切って水挿し発根する

という2つの方法をやってみました、という話をお送りいたしました。

ハイドロカルチャーは根っこのトラブルが起こりやすい栽培方法ですので、植物の調子がおかしいな、というときはとりあえず❶を試してみるといいのではないかと思います。

うちのガジュマルがおかしくなったときも、❶を試してみました ↓

1年間ずっとハイドロカルチャーで育ったガジュマルの根

正直、いろいろ“治療”するのも面倒くさいので、今回のアイビーもいっそ丸ごと捨ててしまおうか! と思わないでもなかったですが、こうして踏みとどまってみて、何だか気分はいいです(笑)

部屋に緑が多いのも安らぎますし、出来る限りはこうして試行錯誤しながら管理していきたいな、と思った出来事でした。

みなさんも、緑に囲まれて心穏やかな生活を…☺

それでは、最後までお読みいただき、どうもありがとうございました!

Polly