こんにちは。自然観光ファンの福岡市民、「しぜんfan」のPollyです。
今回の記事は、先日始めたばかりの “世界のニュース” シリーズの第二弾です。BBC(英国放送協会)、ABC(アメリカ放送会社)、NHKの3社のワールドニュースのトップページの中から、自然系・観光系のニュースを一つピックアップして読んでみようというコーナー。
英語で書かれた元記事を翻訳するのは私、一般人のPollyです。
前回の記事にある通り、英語力は平均よりちょっと得意かな?くらいなものですので、あくまでもアマチュアな翻訳としてお読みいただけると幸いです。
それでは、今回もよろしくお願いいたします!
目次
今回の翻訳記事
2020年1月7日13:15時点でBBC、ABC、NHK Worldの3社のトップページを見たところ、自然系のニュースで一番大きく載っていたのはこちらでした。
ABC Newsより、やはりまたオーストラリアのブッシュファイヤー関連です。
- 【記事URL】24 Australians arrested for deliberately setting fires this season
- 【アップ時間】7 January 2020, 12:42
記事の内容
■今季、故意に放火して逮捕されたオーストラリア人は24人
記録的規模の山火事が燃え続く中、NSW(ニュー・サウス・ウェールズ州)では2019年11月上旬以降、24人のオーストラリア人が故意に放火した罪で逮捕されています。
(※補足:山火事が発生したのは9月。)
NSW州警察によると、州内で起きている183件の訴訟のうち、24人が放火で告発されているとのこと。
放火という重いケース以外にも、53人が州のfire ban(火気禁止令)を守らなかったとして、また、47人がタバコやマッチを投げ捨てたとして罪に問われているそうです。
わざと山火事を起こすこと、および火が広がる可能性に対して不注意であることは、最長21年の刑務所行きになり得る罪であると当局は話します。
法的措置は「厳重注意から刑事罰まで」様々であるとのことです。
今週月曜(1/6)、オーストラリアの首相スコット・モリソン氏は、今回の山火事ではこれまでに少なくとも24人の命が奪われ、2,000軒もの家屋が焼失したと発表。一連の火事で、1,200万エーカー(約486万ヘクタール、約48,600㎢)以上が焼けました。
特に大きな被害を受けているのは、南東部に位置するNSW州です。オーストラリア最大の都市シドニーを始め、ニューカッスル、メイトランド、セントラル・コースト、ウロンゴンなどの大きな都市を沿岸部に有し、国内で一番人口の多い州でもあります。
シドニー大学は、NSW州だけでも4億8千万にも上る数の動物が焼け死んでしまったのではないかと推測しています。
World Wildlife Fund-Australia(WWF-Australia)にて土地の開発・整地・復元に携わるStuart Blanch博士は、ABCニュースの取材に対し、「この山火事は、動物たちの暮らすブッシュや森、公園を広範囲に焼き尽くし、何百万もの動物を死傷させました。オーストラリアの野生動物や自然にとって壊滅的です。」と語りました。「この火事が収まるまで、被害の全貌は把握できないでしょう。」
月曜にモリソン首相は、政府が復旧に向けて14億USドル(およそ1,516億8千万円)の特別予算を用意することを発表しましたが、その一方、The Insurance Council of Australia(オーストラリア保険協会)は現地時間の火曜(1/7)、被害申し出の見積もり総額はすでに4億8,500万USドル(およそ525億7千万円)に達したと発表しました。
この山火事はこの数週間、多くの政治家や著名人による支援活動でも世界的な注目を集めています 。US時間の月曜遅く、オーストラリア人俳優Chris Hemsworth氏は100万ドル(およそ1億8百万円)をこの災害のために寄付しました。シンガーのPinkやオーストラリア出身女優のNicole Kidman氏、その夫であるミュージシャンのKeith Urban氏もそれぞれ50万ドル(およそ5,500万円)を寄付しています。
また、この山火事が大規模に広がったことについて、多くの人々が気候変動や地球温暖化の影響を指摘しています。
「気候が変わってきていることに見て見ぬ振りをしたり、これらの山火事、熱波、豪雨、高潮、水位上昇といった災害の変化を認めずにいれば、今回のような前代未聞の事態に巻き込まれ続けることになるだろう」。スタンフォード大学の気候研究者であり、地球システム科学教授のNoah DiffenbaughはABCニュースに対してそう述べました。
以上
感想
昨年9月から燃え続け、これだけ深刻な事態へと発展しているのにも関わらず、放火や火の不始末で捕まる人が後を絶たないというのは驚きです。
日本の気候・自然条件とは全く異なり、ちょっと草むらにタバコの吸い殻を投げ捨てるだけでも非常に危険。オーストラリアに長年住んでいる人にとっては常識中の常識でしょうに、どういう神経をしているのでしょうか。
ブッシュファイヤーの主な原因は自然発火だそうですが、人為的な放火で起こるものもあるのだとしたら、本当に許せないことですね。
また、記事の最後の部分、気候変動と災害の関係についての話も重く響きました。
グレタさんの鳴らす警鐘を、トランプ氏ももう鼻で笑えない日が刻一刻と近づいてきています。
本日1月7日、私の住む福岡では4月並みの気温を記録し、夕方のニュースでは「暖かくてうれしいです」なんていうコメントも流れていましたが、本当なら嬉しい話ではありませんよね。
ではどうすればいいのか、もっと個人レベルでの意識を高めるとともに、国家レベルでも具体的なルールや施策が定められる時期なのだと感じました。
今回の火事で、貴重な野生動物や植物、オーストラリアにしかない大自然がオンタイムで失われていっているという事実も衝撃的ですし、それが分かっていても火を止められないという現実も辛すぎます。
一刻でも早く火が収まることを願うばかりです。
おわりに
以上、日本時間の2020年1月7日(火)13時15分頃にチェックしたニュースの中から、アメリカABCニュースの「24 Australians arrested for deliberately setting fires this season」をご紹介しました。
今回もまた、どうもぎこちない翻訳文になってしまいましたが、みなさんの読解力・理解力で無事に内容を感じ取っていただけましたでしょうか。
訳するにあたって一番大変だったのは、何と言っても「数字」です。
ただでさえ苦手なのに、個人の生活では話題にすることもないような単位の金額が出てきました。
レート計算はすべてGoogleにお世話になったのですが、桁が多すぎて何がなんやら…。millionとかbillionとか、億も兆も、全然ピンときません。
ニコール・キッドマンの50万ドルは、もちろん個人の寄付としては十分すぎるほどの大金なのですが、私としてはその換算しやすさに大助かりでした(笑)
今回はここまでです。最後までお読みいただき、どうもありがとうございました。
不定期開催ですが、機会があれば次回もまたお付き合いくださいませ。
それではまた☺
Polly