当記事は、私個人が2020年10月に行った「福岡→札幌、ホンダライフで日本縦断&景勝地めぐりの旅」の19-20日目の模様をお伝えするものです。旅に出た気分でお楽しみいただけると幸いです☺
こんにちは! 福岡から20日かけて新潟までやって来ました、「しぜんfan」のPollyです。
「20日もかけたの!?」という人と「20日しかかけてないの!?」という人と、二手に分かれることと思います。
移動が目的な場合は「20日も」ですし、土地を楽しみつつの旅であれば「20日しか」ですよね。
私はその中間型ですので、ここまでで20日というのはまあ妥当かなと思ってはおりますが、やはり本音では、時間が全く足りません。
ルート的に寄れなかったところ、名所を見つけられずに通り過ぎてしまったところ、天気が悪くてイマイチだったところなど、無念を言えばキリがありません。
しかしそれこそキリのない話で、日本中の美しい景色をすべて見ることなんて、何年かけて旅したって不可能ですよね、きっと。
広く浅くよりもひとところで深く、今いる場所でじっと周りの風景を向き合ってみる、ということも大事。今自分の持っているもの・与えられたものを有難く受け止め、その中で満足するということも大事。
だけど、「もっとこうありたい」という、いい意味での欲を持つことも大事。
旅と人生って似ているなぁと、ちょっと悟りを開きつつある20日目でございます。一人で旅をしていると、いろいろ考えるもので。
人生のブレイクスルーを求めている人には、一人旅は大いにおすすめです☺
さて、あまり時間もないことですし、早速旅レポートを始めたいと思います!
目次
ロードトリップ19・20日目の概要
前回も2日分をまとめて一つの記事にしましたが、今回も同じく、2日分まとめてのレポートとなります。旅の19日目(10月24日)と20日目(25日)分です。
まず19日目は、富山県滑川市の「道の駅 ウェーブパークなめりかわ」からスタートし、途中でちょっと山の方に寄り道しつつ、新潟県の上越市まで日本海をじわっと北上。その後内陸に入り、新潟県十日町市の「道の駅 まつだいふるさと会館」でフィニッシュ。
走行距離は、ちょうど200kmでした。この旅始まって以来の大移動!
そして20日目は、「道の駅 まつだいふるさと会館」から魚沼市の「道の駅 ゆのたに 深雪の里」まで、わずか59kmを走るにとどまりました。
2日間での総走行距離は「259km」だったということになりますね。
本当はもっと先まで行きたかったのですが、魚沼の「ゆのたに 深雪の里」は、新潟県側から尾瀬に入るルートの中では最後の道の駅なんです。ここを越えては、尾瀬に着くまでの間に道の駅はありません。
(道の駅どころか、コンビニひとつありません。)
尾瀬沼でトレッキングをするとなると、現地で少なくとも3時間は必要ですし、第一、魚沼から尾瀬まではまだ70kmもあります。(遠!)
そうなってくると、魚沼を出るのは翌日まで待って、早朝出発したほうがいいだろうと思ったのです。
どうせ天気も悪いことですし。
そんなわけで20日目は、観光という観光はほとんどせずに、魚沼でおにぎり食べて、ブログ書いて、買い物して、ガソリン入れて、温泉に入っただけの日でございました。
そんな日も必要ですたい!
19日目のほうは、特に午後からは豪雨の中ではありましたが、まあぼちぼち観光しましたので、次章、いつものように旅レポートを作成してみたいと思います☺
19・20日目の主な観光地
「道の駅 ウェーブパークなめりかわ」にて
まずは、夜を明かした「道の駅 ウェーブパークなめりかわ」での朝イチの風景から。
この道の駅は、海洋深層水を使ったプール(タラソピア)や「ほたるいかミュージアム」など、通常の道の駅にはない珍しい施設が合わさったところなのですが、展望台もあります。高さは3階。
この日は雨でしたので、景色は期待できないだろうと思いつつも、せっかくなので階段をトントンと上がってみました。
海沿いですので、もちろん海(富山湾)が見えることは想定内。
天気が良ければ青く輝く海なのでしょうけれど、今日はどんより灰色。漁師とみられる方々が集まって、漁に出るかどうかを話し合っているような姿も見られました。(※私が勝手にそう想像しただけですけど)
びっくりしたのは反対側、駐車場側の景色です。
よく見ると、住宅街の背景に山並みが広がっているではありませんか!しかも雪化粧!
平地で夜通し降っていた雨が、山の方では雪になっていたようですね。一瞬ですが、スーッと雲が上がり、雪をたっぷり蓄えた山並みを垣間見ることができました☺
富山って本当に、景色の素晴らしいところですね。今回の旅ではあまりそれを感じられていませんが、以前来たときにそう思いました。
何が素晴らしいって、やはり立山、北アルプス。
長野や岐阜ももちろん素晴らしい山景色の宝庫であるに違いないのですが、富山の場合は海があり、平野があり、そこからいいなりバーンと山々が連なり。
「山景色の美しい町」というタイトルで選定すれば、富山市は絶対上位に入ってくると思います! それから、大分の別府市もですかね。あそこも尋常ではないくらいに美しいですから。
話が逸れましたが、「道の駅 ウェーブパークなめりかわ」は、トイレもユニークなんですね。
全面ペイントされていてアーティスティックな仕上がり。魚以外に、小鳥たちも空を飛んでいたりします。
数々の道の駅のトイレを見てきましたが、こういうテイストは初めてだったかも。私は素敵だと思いました!
やまびこ展望台(黒部市)
富山に入ってからずっと雨で、山景色をまともに見られていないことが悔やまれますが、仕方ありません。
「今日は運転の日!」と割り切って、コンビニで朝のコーヒー休憩をたっぷりとった後、今後の予定のことなどを考えながら運転していると、午前10時ごろに急に青空が出始めました。
今すぐ右に曲がれば、黒部渓谷に間に合う! ということで急遽、山側へ寄り道をすることに。
向かったのは、「宇奈月駅」から少し歩いたところにあるという、「やまびこ展望台」というところです。“展望台”でGoogleマップ検索して出てきました。
ネーミングから、渓谷がズバーンと見えるところなのかしら、と思ったのですが、実際は「黒部渓谷トロッコ列車」が「新山彦橋」という赤い橋梁を渡る様子が見られる、鉄道ファンの聖地のような場所だったんですね。
展望台に着いたらちょうど山の方から汽笛が響いてきて、電車の近づいて来る音が。
来たぁー!!
とっさに撮ったのですが、これ、トロッコ電車で合ってます?
あいにく天気がまた元に戻ってしまい、明るい光が降り注ぐ中での写真にはなりませんでしたが、タイミングよく電車が走る様子が見れたのでOK! 来た甲斐がありました。
展望台からは、向きを変えれば宇奈月(うなづき)駅のホームに入っていく電車も見ることができ、見送った感が得られる点でもなんだか満足でした☺
この日(10月24日)は紅葉にはまだ早かったですが、真っ盛りにもなればそれは大層美しいことと思います!
※「やまびこ展望台」について、宇奈月温泉観光局公式サイト「黒部めぐり」はこちら
海望展望台(糸魚川市)
「やまびこ展望台」を立ち去り、県道14号に出てすぐのポプラでお昼ごはんを買っていると、気付けばついに雨が降り始めました。
その雨は次第に強くなり、再び海岸線に戻る頃には強風を伴う豪雨に。
次に立ち寄った「海望展望台」(Googleマップでは「日本海展望台」となっています)では、まるで台風中継のように見事にビニール傘がひっくり返り、骨組みが折れてしまうという事故も発生。
ジャンボサイズで気に入っていたのに…。どうでいいですけど(笑)
さて、その「海望展望台」というのは、国道8号沿いの、姫川河口付近の海っぺりに建っている変なアーチのような建造物です。
駐車スペースは国道を挟んで向かい側にあり、展望台へは地下通路を通って渡ることができます。
上がる前は「あれっぽっちの高さで、何が見えるっていうんだ」と思っていたのですが、いざ上がってみると結構良かったです。
日本海や海岸線を見渡せるということもそうですが、一番収穫だったのは、この「糸魚川海岸」が、冬は道路が波をかぶるほどの荒波に悩まされていた海岸だったと知ることができたこと。
今では防災対策として沖合い海底に「人工リーフ」を配置し、人工的に浅瀬を作ることで荒波の被害を抑えているんだとか。
全国津々浦々、いろいろな環境があり、人々の工夫があり。
そういったことに少しでも触れることができるのは、旅をすることの意味のひとつかもしれません。
ヒスイ海岸(糸魚川市)
その「海望展望台(日本海展望台)」から2~3分車を走らせると、今度は「ヒスイ海岸」とデカデカと書かれた看板が、同じく国道沿いに登場します。
この「ヒスイ」という文字、道中でもちらちらと目に入ってはいたのですが、なんで?
疑問に思って調べてみたところ、まず、糸魚川市には「姫川」という一級河川が流れています。そしてこの「ヒスイ海岸」や先ほどの「海望展望台」は、その河口付近に位置しているということが分かりました。
「姫川」は長野県白馬村に源を発する川なのですが、糸魚川市の小滝というところにも、「小滝川」という源流のひとつがあります。
その「小滝川」が、どうやら翡翠の原産地らしいんですね。原石がたくさんあるみたいです。
もし小滝川で原石を見つけても個人が採取することはできませんが、水に運ばれて河口まで転がってきたものなら、採ってもOK! ということで、姫川河口付近では「ヒスイを探してみよう!」という遊びが盛ん(?)であるようなんです。
しかしこの日は台風並みに荒れており、私はレンズを拭き拭きその波を撮るので精いっぱいでしたので、海岸で石ころ探しどころではありませんでした…。
「人工リーフ」の効果があってこれなのか、テトラポットがなければ本当に道路まで丸被りですよ。
しかし、こんなに大荒れでも海の色はきれいなエメラルドグリーンをしており、晴れた日ならば絶好のドライブコースであろうと思われる糸魚川海岸でした。
※新潟県観光協会公式サイト「にいがた観光ナビ」による「ヒスイ海岸」紹介ページはこちら
小出公園(魚沼市)
最後に登場するのは、飛んで翌日立ち寄った「小出公園」です。どこか駐車場のある公園で休憩したくて、こちらもGoogleマップで検索して行ってみました。
ここ、冬はスキー場なんですね!
夏場はゲレンデ内に張り巡らされた遊歩道を散策したり、上に登って景色を見渡したりできるようになっている様子。子どもが遊べる場所や、お花畑(私の訪問時はコスモス)があったりもしました。
オフシーズンはひっそり放置されているスキー場が多い中、雪がない時期もこうして公園として市民に憩いの場を提供しているのは素晴らしいことだと思います!
そんな小出公園の管理棟裏からの眺めがこちら。
ついつい、ぱっと見は変わり映えしない写真を続けて何枚も載せてしまいましたが、素晴らしい景色ですね! 魚沼市内と、背後の越後山脈を一望!
これが初夏なら新緑、冬なら雪山パノラマ。たまりません。
ゲレンデの下方でこの景色なら、上からはもっと素晴らしい眺望が広がるに違いない! とすぐさま歩く準備をしに車に戻ったのですが、途端にまた雨が降り出してしまいました…。
天気ばっかりは仕方ありませんが、晴れた日に来たかったなぁ。
※「小出公園」紹介ページ(にいがた観光ナビ)、「小出スキー場」公式サイトはこちら
ところで魚沼市の中心部って、「魚沼」と呼ばずに「小出」と呼ばれているようなんです。この公園(スキー場)も、魚沼市役所のすぐ近くにあるのに「小出」。
どういうことか後で調べて見ると、魚沼市は、かつては北魚沼郡に属した6町村が合併して誕生した市だったんですね。そして、そのひとつだった「小出町」が、今の魚沼市の中心地になったということのようです。(参照元:Wikipedia)
初めての土地に来ると、発見ばかりで勉強になります。無知な私に土を踏ませてくださって、各市町村のみなさま、本当にありがとうございます!
以上、ざっくりとではありましたが、富山東部から魚沼市内までの旅レポートでした。
明日21日目の予定
明日は、尾瀬国立公園で「尾瀬沼トレッキング」をしたい! と考えております。
ずっと行ってみたかったのです。
尾瀬までは、まずは魚沼から福島県の「御池駐車場」まで向かい、そこに車を停めてシャトルバスで「沼山峠」まで向かい、そこから尾瀬沼まで歩くという流れです。
しかし先述の通り、魚沼(小出)から「御池駐車場」までは70kmもありますし、「奥只見湖」沿いの道も、マップで見たかぎりではえげつなく込み入っている様子。スムーズに行くかどうかが少し心配です。
天気も、予報では一応「くもり」ですが、このところずっと予報が当たらない日が続いておりますので…こちらも心配。
かといって晴れるまで待っていられませんし、とりあえず向かってみるしかない!
せめて備えをしっかりしてから出発しようと思います。
よろしければまた次回もお付き合いくださいませ☺
それでは、よい一日を! Polly
※当記事内の写真および現地情報は、2020年10月24・25日時点のものです。