【2020.1.20 世界のニュース翻訳】ABC「中国国内で201人がSARS様新型ウィルスに感染」

ウィルスイメージイラスト

こんにちは、「しぜんfan」のPollyです。

ここ一週間ほどで当ブログ内過去記事のメンテナンス作業をしておりまして、ニュースチェックもすっかり怠っておりました。

久々にBBC、ABC、NHK Worldの3つのニュースサイトを開いて見ると、2020年1月20日(月)10:40時点、日本>アメリカ>イギリスの順で「中国の新型ウィルス」について大きく取り扱ってありました。

一番のトップ記事として取り上げていたのは日本でしたが、本日はアメリカABCのほうの記事を翻訳してみたいと思います。

それでは、いってみましょう!



今日の翻訳記事:ABCニュースより「中国新型ウィルス」

ABC NEWSトップページの画面はこちら。トップのトップではなく、一段スクロールダウンしたところです。

【記事URL】201 cases of SARS-like virus reported throughout China, officials say

【記事アップ時間】20 January 2020, 07:19(日本時間)

ちなみに現時点(2020年1月20日11:00)で英国BBCは、ヘンリー王子の“No other option but to step back.”(王室から外れるしか選択肢はなかった)というニュースをトップで扱っていました。

そりゃ、自国の王室のことですもんね。

それでは、中国ウィルスの方の記事を読んでみることにしましょう。

国内で201人に感染、中国当局が発表

中国国内で200ケース以上の新型コロナウィルス(SARSに似た感染症)が確認されています。

SARSとは

2002年11月に中国南部の広東省で発生した重症急性呼吸器症候群(肺炎の一種)のこと。

人の移動によって世界中に拡大し、最終的に8,098症例と774死亡例が報告されました。

(参考:国立感染症研究所 感染症情報センターの公式サイト)

武漢市Heath Commission(衛生健康委員会)によると、ウィルスの発生源であるWuhan(武漢)では、現時点で198症例が報告されているそうです。その他、北京大興Health CommissionによるWeiboへの投稿によると北京で2人が陽性となり、広東省Health Commissionの発表では深センでも1人が発症したとのこと。

今回のウィルスはSARSやMERS(マーズ、中東呼吸器症候群)、通常の風邪ウィルスとも同類のもので、これまでに3人が死亡。他にも症状の重い8人が入院しています。

今月25日~来月8日までの中国の春節(旧正月)に伴いウィルス感染が拡大するのではないかという懸念が高まっており、サンフランシスコ国際空港、ニューヨークのジョンFケネディ国際空港、ロサンゼルス国際空港では、旅行者に肺炎のような症状がないかどうかのチェックが始まっています。

先週木曜(1/16)、日本でもこのコロナウィルスの症例が報告されました。患者は武漢を訪問した30代の男性ですが、ウィルス感染に大きな繋がりがあるとみられている武漢市の魚市場には行っていないとのことです。その他、中国国外では月曜(1/19)にタイで症例が報告されており、タイには1月8日、武漢からの中国人旅行者が入院していたことが確認されています。

この新ウィルスは、これまでに人体内で認められたことのない新種のものです。件(くだん)の魚市場は1月1日に閉鎖され、消毒作業が行われましたが、ウィルスの伝播による感染拡大の危険性は残っています。

ABC NEWSウェブサイトより引用

WHOによると、日本とタイの患者はいずれも魚市場を訪れていなかったことから、「人から人に感染するという確実な証拠」はないとのことですが、保健衛生当局はその可能性をまだ除外はしていません。

金曜(1/17)、「特定の環境下で人から人へ広がる可能性がある、という兆候はみられる」とCDC(アメリカ疾病管理予防センター)は発表しています。

1/10(金)、WHOは、このウィルスにどう対処すべきかという暫定的なガイダンスを世界各国に配布し、その中には患者をどう検査・治療するかについても含まれていましたが、人々の移動にあたっての注意点等についての記載はありませんでした。

「国を跨ぐことの多い現代の移動パターン・旅行パターンを考えると、他の国でも症例が出る可能性は高いだろう」とWHOは述べています。

アメリカ疾病予防管理センター(CDC)によると、SARSが中国南部にて6か月間に渡って感染拡大を続けた2003年には8,000人以上の人々が感染・発症し、774人が死亡しています。

以上

感想

ダメ押しのような終わり方をしましたね。「まだ恐怖はこれからだ」というような、ハリウッド的な幕引きです。

しかしあらためて、サーズで774人も命を落としていたとは…。しかも、ウィルスの発生源は今回も同じ中国です。

数日前に見たニュースによると日本の男性は特に入院していないそうで、中国国内でも特別な心配はないという認識とのことでしたが、同時に、中国の情報操作についての話もちらほら出ていますよね。

「新型」なんですから、潜伏期間が長いとか、発症後の進行に段階があるとか、後にならないと分からないこともあるのではないでしょうか。そう考えると、気楽に考えてはいけないような気がします。

アメリカの主要国際空港では、肺炎の徴候のある旅行者への足止め検査が始まったと記事内にありましたし、中国自体が国内へ出る旅行者への対策を何もしないのであれば、こっちは“自分の身は自分で守る”体制を整えるのがベスト。

チャイニーズ・ニューイヤーの中国人の動きは本当に大きいですからね。RKB(福岡のテレビ局)で先ほど14時半ごろに流れたニュースでは、延べ30億人が移動するとか。

以前ニュージーランドで観光業に携わっていたとき、春節時期になると観光客が一気に増え、しかもそのほとんどがお金持ち中国人、という事態になっていたことが思い出されます。

インフルエンザが流行る時期でもありますし、お互い、外に出るときはマスク着用で気を付けましょうね

おわりに

以上、アメリカABCニュースより2020年1月20日午前中にアップされた記事、「国内で201人がSARS様ウィルスに感染、中国当局が発表」の和訳をお届けいたしました。

記事を書きながら思いましたが、この「世界のニュース翻訳」のコーナーって、自然系・観光系のニュースを読むという主旨なんでした…。

今回は若干外れてしまいましたが、ウィルスも自然系ネタと言えなくもない、かな?

健康に、ひいては命に関わることですので、個人的関心度の高さから取り上げさせていただきました。

最後までお付き合いいただき、どうもありがとうございました!

それではまた☺ Polly

2020.2.13追記それからおよそ3週間半後の新型コロナウィルス関連記事です ↓