こんにちは! パリーグファンの福岡市民、Pollyです。
2020年7月4日現在、待ちに待ったプロ野球の開幕からあっという間に2週間が経過しました。
開幕してすぐは、ここぞという時に打てなくても、相手が出塁しても、とにかく試合の何もかもが有難く感じたものです。張り切ってビール&おつまみを買って帰り、至福の時を過ごした人も多いのではないでしょうか。
しかし、気付けばいつも通り、点の取り合いに一喜一憂する日々。相手チームに先制されたときなどは、イヤ~な気分になりますよね。
そんなとき、ふと気になったのが以下のこと。
ちょっとググってみたところ、プロ野球の「先制点を取ったチームの勝率」について、バシッとすぐには見つかりませんでした。
でも、気になる…。
先制点を入れられた際の心構えとして、また、先制点を入れた際の安心材料として、ぜひ知りたい…。
ということで、自分で調べてみました!
2019年シーズンの開幕~オールスターまでの前半戦に限った数字にはなりますが、同じことを疑問に思った方々にもお役に立てればと思い、僭越ながら記事にさせていただきます。
※プロ野球観戦歴4年目の初心者による素人レベルのデータ分析でありますこと、あらかじめご了承の上お読みくださいませ。
目次
データ元はNPB公式サイト
まず、どのようにして数字を出したかということについて、簡単にご説明しておきたいと思います。
データ参照元は、NPB(日本野球機構)のウェブサイトに載っている試合結果です。
下の画像のように、2019年セ・パ公式戦の試合日程・結果をカレンダー表示することができますので、一試合ずつ開いて内容をチェックしていきました。
例えば4月2日の「楽天 VS 日ハム」を選んでクリックすると…
「4回裏に楽天が1点先制し、最終的に勝利したのも楽天」、であることが分かりますね。
そしてそれを、エクセルに入力していきます。こんな風に…
先制した結果、最終的に勝った試合は赤、逆転されて負けた試合は青、引き分けに終わった試合は黄色、と色分けをしていき、
先制後勝った試合数×100÷先制した試合数
で、先制した試合の勝率(%)を算出しました。
細かい条件は度外視し、あくまでも単純計算により導き出したという感じになります。
- 同じ回に両チームとも点を入れた場合は、表に点を入れたチームを先制チームとみなす
- 先制したのが何イニング目だったかは考慮に入れない
- 試合の行われた曜日や時間帯は区別しない
- ホーム、ビジター、連勝中、連敗中、延長の有無等の状況も無視
- 参照期間は3月29日~7月10日(交流戦含む)
算出結果:先制チームの勝率は?
本当は2019年シーズンの全試合をあぶり出し(?)たかったのですが、3月末の開幕から4月いっぱいの入力が終わったあたりで気分が悪くなりました(笑)
それでもせめてオールスターまでは、と何日もかけて入力し、割り出した数字がこちら!
先制チームの勝率:67.75%
前半戦では雨天中止を除くとセ・パ合わせて493試合があり、その中で先制点を入れたチームが勝利した試合数は334試合。
よって、先制したチームの勝率は「334×100÷493=67.748478…」となり、小数点以下3桁目を四捨五入すると「67.75%」という結果となりました。
さらに集計データを分析してみると、
- 先制回の得点が3点の場合の勝率は「76%」
- 4点の場合は「100%」
- 5点以上の場合は「92.86%」
でした。
なぜ4点先制時より5点先制時の方がパーセンテージが低くなっているのかというと、ソフトバンクが2019年5月8日、楽天相手に5点先制しておきながら、結局は7-8で敗れたという試合があったからです。
それがなければ「4点以上は100%勝つ!」と言えてすっきりしたはずなのですが、これもまた勝負の世界、さぞ面白い試合だったことでしょう。
ということで、先制された側の立場からいくと、「1~2点先制されたからといってがっかりするのはまだ早いが、4点以上を一挙先制された場合はちょっと逆転は厳しいかも…」という感じになりますね!
(入力にはダブルチェックを重ねつつ慎重にあたりましたが、万が一、数にズレなどが生じていた場合はご容赦ください。)
ただし、これはあくまでも2019年上半期の結果からみたことであり、2020年は4点以上先制されてもまだまだ分からない、というような試合が多いような気がしますよね。
さて、次の章では、数字を割り出す過程で割り出した「チームごとの数字(先制時勝率)」をご紹介してみたいと思います。何となくチームによってパターンが違ったりして、なかなか興味深い、かもしれません。
チーム別の先制時勝率
それではセリーグから、2019年の順位で並べて参りましょう!
※「3月」は3/29~、「7月」は~7/10です。
セ・リーグ
■読売ジャイアンツ
先制した試合数 | 先制して勝った試合数 | 先制時勝率(%) | |
3月 | 1 | 1 | 100 |
4月 | 16 | 12 | 75 |
5月 | 11 | 5 | 45.45 |
6月 | 12 | 9 | 75 |
7月 | 7 | 6 | 85.71 |
前半戦合計 | 47 | 33 | 70.21 |
■横浜DeNAベイスターズ
先制した試合数 | 先制して勝った試合数 | 先制時勝率(%) | |
3月 | 2 | 2 | 100 |
4月 | 7 | 6 | 85.71 |
5月 | 15 | 11 | 73.33 |
6月 | 13 | 11 | 84.62 |
7月 | 5 | 2 | 40 |
前半戦合計 | 42 | 32 | 76.19 |
■阪神タイガース
先制した試合数 | 先制して勝った試合数 | 先制時勝率(%) | |
3月 | 1 | 1 | 100 |
4月 | 13 | 10 | 76.92 |
5月 | 8 | 7 | 87.5 |
6月 | 9 | 3 | 33.33 |
7月 | 4 | 3 | 75 |
前半戦合計 | 35 | 24 | 68.57 |
■広島東洋カープ
先制した試合数 | 先制して勝った試合数 | 先制時勝率(%) | |
3月 | 2 | 1 | 50 |
4月 | 11 | 7 | 63.64 |
5月 | 18 | 16 | 88.89 |
6月 | 7 | 4 | 57.14 |
7月 | 3 | 0 | 0 |
前半戦合計 | 41 | 28 | 68.29 |
■中日ドラゴンズ
先制した試合数 | 先制して勝った試合数 | 先制時勝率(%) | |
3月 | 1 | 1 | 100 |
4月 | 13 | 7 | 53.85 |
5月 | 12 | 8 | 66.67 |
6月 | 14 | 8 | 57.14 |
7月 | 4 | 2 | 50 |
前半戦合計 | 44 | 26 | 59.09 |
■東京ヤクルトスワローズ
先制した試合数 | 先制して勝った試合数 | 先制時勝率(%) | |
3月 | 2 | 1 | 50 |
4月 | 12 | 10 | 83.33 |
5月 | 9 | 4 | 44.44 |
6月 | 8 | 5 | 62.5 |
7月 | 3 | 2 | 66.67 |
前半戦合計 | 34 | 22 | 64.71 |
先制した試合数が一番多かったのは巨人でしたが、先制時勝率が一番高かったのはDeNAでした。
が、先制勝率と順位に相関関係があるかどうかを読み取るには、全試合分のデータを調べてみる必要がありそうです。
・・・それはまた、気が向いたら…(笑)
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引き続きパリーグの、開幕からオールスターまでのデータ集計結果をお送りいたします。
■埼玉西武ライオンズ
先制した試合数 | 先制して勝った試合数 | 先制時勝率(%) | |
3月 | 1 | 0 | 0 |
4月 | 11 | 8 | 72.73 |
5月 | 17 | 11 | 64.71 |
6月 | 11 | 7 | 63.64 |
7月 | 5 | 2 | 40 |
前半戦合計 | 45 | 28 | 62.22 |
■福岡ソフトバンクホークス
先制した試合数 | 先制して勝った試合数 | 先制時勝率(%) | |
3月 | 2 | 2 | 100 |
4月 | 12 | 10 | 83.33 |
5月 | 14 | 9 | 64.29 |
6月 | 13 | 10 | 76.92 |
7月 | 7 | 5 | 71.43 |
前半戦合計 | 48 | 36 | 75 |
■東北楽天ゴールデンイーグルス
先制した試合数 | 先制して勝った試合数 | 先制時勝率(%) | |
3月 | 0 | 0 | 0 |
4月 | 12 | 8 | 66.67 |
5月 | 7 | 5 | 71.43 |
6月 | 10 | 9 | 90 |
7月 | 1 | 1 | 100 |
前半戦合計 | 30 | 23 | 76.67 |
■千葉ロッテマリーンズ
先制した試合数 | 先制して勝った試合数 | 先制時勝率(%) | |
3月 | 3 | 1 | 33.33 |
4月 | 12 | 9 | 75 |
5月 | 13 | 7 | 53.85 |
6月 | 12 | 7 | 58.33 |
7月 | 3 | 3 | 100 |
前半戦合計 | 43 | 27 | 62.79 |
■北海道日本ハムファイターズ
先制した試合数 | 先制して勝った試合数 | 先制時勝率(%) | |
3月 | 1 | 1 | 100 |
4月 | 11 | 7 | 63.64 |
5月 | 13 | 10 | 76.92 |
6月 | 10 | 5 | 50 |
7月 | 6 | 6 | 100 |
前半戦合計 | 41 | 29 | 70.73 |
■オリックス・バファローズ
先制した試合数 | 先制して勝った試合数 | 先制時勝率(%) | |
3月 | 2 | 0 | 0 |
4月 | 9 | 5 | 55.56 |
5月 | 11 | 6 | 54.55 |
6月 | 16 | 11 | 68.75 |
7月 | 5 | 4 | 80 |
前半戦合計 | 43 | 26 | 60.47 |
パリーグのほうは、先制した数が一番多かったのはソフトバンク、先制時勝率の一番高かったのは楽天、という結果に。
何となく、全体的にセリーグより波乱万丈な感じがしました。
長年のプロ野球ファンである母によると、「先制点を入れてそのまま勝てるチームは投手の良いチームよ」とのことですが、真相はいかに。
おわりに
以上、2019年前半戦の試合結果を例にとって、「プロ野球で先制点を取ったチームの勝率」を算出してみた結果をご紹介いたしました!
12チームを総合した数字は「67.75%」ということでしたが、月によっては5割を切っていたチームもありましたので、考察としては、
- 先制したチームが勝つ確率は、平均すると6割よりは高いが、やはりそのときによる
- 先制回の得点が4点以上の場合は、先制したチームの勝つ確率は「96.88%」
ということで締めくくりたいと思います。
2020年シーズンは、特にパリーグは異例の「同一カード6連戦」ですし、いろんな意味で例年の枠からははみ出した年となるのかもしれませんが、この調査結果を胸に、先制されてもチャンネルを変えずに応援に励みたいと思います(笑)
最後まで、楽しんでいきましょう☺
それではまた! Polly