こんにちは!自然観光が趣味の福岡市民、Pollyです。
昨年を上回る記録的な暖冬のせいで、ぼんやりしているうちに梅の見頃が過ぎていた、というやや残念な春を迎えた2020年。
しかも、新型コロナの影響でイベントごとが悉(ことごと)く中止となるというダブルパンチですよね。
それでも春の陽気を感じれば、どこなりと自然の中に出かけたくなるというもの。
そんなわけで先日2020年3月3日(火)、梅は終わりと知りつつも、仏壇にあげる羊羹を買いがてら佐賀県小城市「牛尾梅林(うしのおばいりん)」へ足を運んでみました。
「こんな様子でした」、ということでレポート記事にしてみたいと思いますので、春に限らず初めて行く前のご参考等にお役立ていただければ幸いです。
目次
牛尾梅林へのアクセス
まずは、牛尾梅林がどのあたりにあるのかを地図で確認してみましょう。
まずは広域から。
佐賀市内からは西に15km前後の距離です。
私の住む福岡市からは鳥栖経由で行くか、東脊振・三瀬の峠を越えるか、途中から高速(長崎自動車道)に乗るのかどうかなど、いくつかパターンがありますが、距離は70km前後。
私は三瀬峠を越えつつ、のんびり下道で行きました。

牛尾梅林内の概要
実は私が牛尾梅林に行くのは今回で2回目です。
いつもGoogleマップをカーナビ代わりに使用するのですが、初めて訪れた際は、どこを目的地としてセットすれば良いのか、どのルートで梅林に入るのがいいのか、駐車場は…など、到着までに戸惑うこともありました。
そこで以下、手書きで申し訳ありませんが、私の把握できた範囲で図解してみたいと思います。
梅林内おすすめルート

黄色が梅林内のおすすめルートで、オレンジが駐車場です。
駐車場へ通じるルートはいくつかありますが、黄色のルート以外は基本的にはかなり細く、しかもくねくね道です。(なので、マップ上では詳細は省かせていただきました。)
Googleが教えてくれるがままに南側の細い道から入ったときなどは、離合も無理だろうという細さにかなり冷や冷やしました。
今回北側から入ってみたところ、普通に安心して行ける道のりでしたので、特に初めて行く方にはこの黄色ルート、名付けて“竹下製菓横ルート”がおすすめです。

駐車場の様子
次は駐車場について。
便宜上、梅林の中腹にある駐車場を「中腹駐車場」、その先の展望台にある駐車場を「展望台駐車場」としてご紹介いたします。(位置関係は先ほどの手書きマップ参照)
まず中腹駐車場は、Googleマップではちょうど「牛尾梅林(うしのおばいりん)」と示されたところにあります。

小城市の公式サイトによると、20台ほど駐車可能とのこと。片隅には仮設トイレが設置してありましたが、これが梅の開花期間だけのことなのかは定かではありません。
私が訪れた3月3日は平日かつ梅の見頃も過ぎていたため、駐車場利用者はほとんどいませんでした。
次に展望台駐車場ですが、こちらはGoogleマップでは「展望台」と示された地点にあります。牛尾梅林といえばこの駐車場を目指す方がほとんどなのではないでしょうか。

眼前に佐賀平野を一望でき、季節を問わずにおすすめできる眺望スポット。
梅の咲く時期には地元の農家さんによる露店が並び、脇のほうには仮設トイレも設置されていました。
こちらのトイレに関しては、私が秋にバルーンを見に来た際にはありませんでしたので、ほぼ間違いなく梅の時期限定であると思われます。
毎年2月下旬~3月上旬頃に開催される「美里牛尾梅まつり」開催期間中は、梅林内駐車場は一般利用不可となり、シャトルバス運行となるようです。詳細は小城市公式HP「牛尾梅林」のページをご確認ください。
参考までに、中止となってしまった2020年の梅まつりは2月29日(土)・3月1日(日)に予定されていました。
現地レポート
さて、ここからは私が実際に現地を訪れた際の様子を、写真を交えつつご紹介してみたいと思います。
まだ少しは梅の花も楽しむことができましたし、牛尾神社までちょっと下りてみたり、菜の花の香りに春を感じたり、なかなかいいお出かけとなりました。
展望台からの眺め
まずは展望台からの眺望です。
ほんとにもう、焼餅屋さんも絵になるほどにスカッと開けた眺めが広がっています。東に向いているため、朝日観賞スポットとしても人気でしょうね。
傍らのこちらの案内板には、

牛尾山の梅は、非常に古く江戸時代以前から植栽が始まっており、江戸時代末期より梅の名所として知られている。
明治時代、日露戦争時には兵隊の栄養食として、漬け梅や梅酒を持たせた(送った)とのことである。
昭和後期から平成に移ると、生産技術の向上と生産農家の増加により、ピーク時はおよそ70~80トンの梅が、梅干し等の加工用として生産・出荷されてきた。
平成27年現在、同地区では51名の梅農家の方々が約60トンの梅を生産している。
と書かれていました。
平成27年というと2015年ですので、5年前に立てられた看板のようです。
60トンという量がいかほどなのか、全くピンとはこないのですが、小城市のサイトによると梅の本数は「約5,000本」だそう。
桜と違って、丸い花びらでコロコロッと枝に付いている様子が本当に可愛いです。
今年は見頃が例年よりおそらく1週間以上早かったのではないかという感じですので、もし2/29・3/1に梅まつりが開催されていたとしても満開ではなかったはずですが、それでも年に一度、梅花を愛でるイベントがなくなってしまったのはさみしいですね。
牛尾神社
展望台から右に少し下ると「牛尾神社」という神社があるようです。せっかくなので行ってみました。

記事を書く今になってこの神社について調べてみたところ、なんと“延暦15年(796年)9月に桓武天皇の勅宣により創始したと伝えられる平安時代初期の古社”で、
“慶長2年(1597年)に鍋島勝茂(のちの佐賀藩初代藩主)によって奉献された”という佐賀県重要文化財「石造肥前鳥居」があるという、大変由緒ある神社でした。(出典:小城市公式HP「小城市の文化財(建造物)」)
知らないなりに「何か絵になる鳥居だなぁ」としっかり写真には収めていたので、やはり大物感のようなものが漂っていたのでしょうか。
個人的には、鳥居よりも古びた石段のほうにグッとくるものがありましたけど。
この神社は高台にあるので、周囲の景色も素晴らしいものでした。お時間に余裕があれば、散策がてらにぜひ。
梅と菜の花、という可憐な組み合わせが素敵でした。
中腹駐車場の菜の花
菜の花といえば、「中腹駐車場」の横の原っぱにもきれいに咲いていて、この季節に行くならばおすすめの撮影スポット、かもしれません。
菜の花越しの佐賀平野、明るい緑の田畑、奥にはうっすらと山並み…という風景も、とても春らしくて癒されました。
中腹の道沿い
中腹駐車場から展望台までの距離は700m程度なのですが、この間、特に中腹駐車場寄りの道路沿いからはこれまた絶景を望むことができます。
さすが“中腹”なだけあって、左右を梅の木に囲まれつつも眺望も良し。このパートばかりは、満開の時期に来られなかったことを残念に思いました。

平野の展望としては、文字通り「展望台」のほうに分があるかもしれませんが、梅林の眺望としてはやはり中腹のほうの勝ちですね。
丘の延長線上には、先ほどまでいた展望台&駐車場も見えます。

遠景だけでなく、鳥たちの賑やかなさえずりを聴きながら立派な梅の木々を観賞するという、長閑で贅沢な時間を過ごさせていただきました。
おわりに
以上、「梅の見頃は過ぎても眺望がある!3月上旬の小城・牛尾梅林レポート」をお送りいたしました。
見頃は過ぎていても、悠々と遅咲きを楽しむ梅花たちをちらほら楽しむこともできましたし、咲き始めたばかりのフレッシュな菜の花も美しく、はるばる遠出をして来て良かったなぁ~、とほのぼのした気持ちで過ごす一日となりました。
もしも小城周辺で展望台を探しておられる方がいらっしゃれば、「牛尾梅林」は年中おすすめです☺ 小城市による公式ページはこちら → https://www.city.ogi.lg.jp/main/6035.html
それでは、最後までお読みいただき、どうもありがとうございました!
Polly

※記事内の写真はすべて、2020年3月3日に撮影したものです。