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「チームラボ福岡城址」訪問レポート
それではここから、現地の様子や雰囲気をお伝えしてみましょう!
私は写真を撮るのが好きですので、当日は一応三脚を持って行ったのですが、会場内では結局使いませんでした。人も多いですし。
三脚や自撮り棒の持ち込み自体は禁止とはなっていませんが、混雑状況によっては係員の判断で禁止となる場合もあるようです。
なお、フラッシュ撮影は常時禁止です。
それでは、行ってみましょう!
入場
私たちが現地に到着したのは開場の15分ほど前でしたが、入場口付近にはすでにいくらか行列ができていました。

待っている間に、スタッフの方が会場案内マップを配り歩いてくれ、観覧に当たっての注意事項なども拡声器で案内されていました。
石垣の上から覗く木々がカラフルに色を変えていくので、10分15分くらいは余裕で待っていられる感じです。
でもやっぱり寒い中じっと立っているのは辛いですので、腰にカイロとか貼っておくといいかもしれません。
入場ゲートを通過し、石段を上がるといよいよイベント会場です。

本丸広場
本丸に入ると広がるのは、“光る卵” のエリアです。(公式には「卵」とは一言も書かれていませんが。)
無数の光の玉が、それぞれにクルクルと色を変えながら、いたるところでぼうっと光っています。

木々もライトアップされ、こちらも色を変えながら暗闇に浮かび上がり、幻想的な世界を創り出していました。
光だけでなく、響き合うような不思議な音も絶えず流れています。

このエリアの展示名は「自立しつつも呼応する生命の森」、「呼応する木々と自立しつつも呼応する生命」といって、人がかき分けたり衝撃を与えたりすると卵は色を変え、その変化に他の卵たちも呼応し、次々と伝播していくようにデザインされているそうです。
自分が変化を与えたり、離れたところにいる他人の与えた変化がこちらに届いたり、一つの動きがたくさんの光に連続的な動きを与えたり、これぞインタラクティブというわけですね。
私は、残念ながら自分の訪問時にはそこまで理解できていませんでしたので、みなさんはぜひそんな視点で楽しんでみてください。

光の森を散策後は、天守台へと向かいます。
一度天守台に進んでしまうと卵エリアには戻って来られませんので、心残りのないようご注意ください。
天守台
昼間に天守台に上ったことのある方ならばお分かりかと思いますが、本丸から天守台へ上がるには「鉄(くろがね)御門跡」と呼ばれる細い階段を通らねばならず、さらにその先の歩道橋を経て展望台の上に到着するという造りになっています。
そのため、この天守台パートは「右側通行」となっており、混雑時には入場制限を行う可能性があるとの案内が出ていました。
私たちが行った12月初旬でさえ、入場制限こそなかったものの人の流れは途絶えずに続いていましたので、ピーク時の混雑は相当なものではないかと思いました。
鉄御門を抜けるとまず目に入るのは、石垣の上を動く光の物体。

「大天守台跡の石垣に住まう花と共に生きる動物達」という展示です。
これも説明書きを読むと「なるほど~」と感心すると思いますので、ぜひ行く前に公式サイトで内容をチェックしてみてほしいと個人的には思います。
要約すると、たくさんのお花でできた動物達が声を上げながらゆっくり歩いて行くのですが、人が近づくとお花は散ってしまい、動物たちも消えてしまう、という感じです。
ずっと見ていて飽きない展示でした。
次に出てくるのは「石垣の追われるカラス、追うカラスも追われるカラス」という展示。

飛び回るカラスたちを題材に、墨と筆で描いた影絵のような世界を創り出しています。
石垣の影を活かした作品ですので、これまでのようなカラフルさはなく一見地味なようですが、立ち止まってじっと見入っている方もちらほらいらっしゃいました。
こうなるともう、ただ照らされた石垣でさえも立派なアートですね。
大天守台の上からは、先ほど歩いてきた卵の森を一望できます。

色を変えていく様子がとにかく高い中毒性(?)を誘い、寒くなければいつまででも眺めていられる風景でした。
夜景も普通にきれいで、特に福岡タワーやヒルトン、ヤフオクドームを望む展望台北側は大人気。ぜひともカメラに収めようとがんばる人々でごった返していました。
やはり夜は映える福岡タワー、クリスマスツリーの模様でかわいかったです。

お絵かき黒田官兵衛
続いてのお楽しみは「お絵かき黒田官兵衛」です。
420年ほど前に実在した歴史上の人物たちが、当時から考えるとあり得ないであろう色合いの服や鎧を着て、同じく当時にはあり得ないダンスをワイワイガヤガヤと披露してくれます。
そして、そんな彼らに色を付けてあげるのが、あなたの役目😉

これ、大人の私たちでもかなりテンションの上がる参加型イベントですので、面倒くさがらずにやってみることをおすすめします(笑)
流れとしては、まずは8人のキャラクターの中からお好きな塗り絵用紙をもらい、作業机に座ってクレヨンで色塗り。
キャラクターには黒田官兵衛の他、奥さんの光(てる)、息子の長政、竹中半兵衛、羽柴秀吉、織田信長、石田三成、立花誾千代(ぎんちよ)がいます。
お姫様の格好をしているのが光しかないので、女子には光が人気のようでした。
私は久留米の女性武将、立花誾千代さんを選びました(下の写真の右)。

描き終わったら、右奥にスキャナーコーナーがありますので、側に立っているスタッフの方に渡してスキャンしてもらいます。
するとすぐ、スクリーンに登場!
登場する場所はどのスキャナーで読み取るかにもよるようで、スクリーンへの滞在時間も参加人数によって長かったり短かったりするようですが、私の誾千代は10分くらいは滞在し、お喋りして笑い転げたり、変なダンスをしたりしていました。
髪の毛の塗り方にムラがあると後頭部がハゲになりますので、しっかり塗ったほうがいいですよ!
退場
官兵衛が終われば、次は退場口に向かってライトアップされた石垣の間を歩きます。

本当に昼間の様子とは違って、異空間のようですね。
実はあと一つ、退場口のすぐ側には石垣を使った最後の展示があるのですが、官兵衛の話題で盛り上がっていた私たちは、写真も撮らずにあっさりスルーしてしまいました。
ちらっと見たところによると、こちらも天守台のカラスと同様、書を題材としたもののようでしたが…。みなさんは、元気が残っていればぜひ。
以上で、訪問レポートは終了です。おつかれさまでした!
感想、おすすめポイントなど
一通り様子をお伝えしたところで、イベントの基本的なおすすめポイントを挙げてみましょう。
- 福岡城址に来たことがある人なら、昼間とのギャップを楽しめる
- 色彩と光のコラボがキレイ
- 子どもも一緒に楽しめる
- 天守台からの夜景が絶景
- 冬の屋外デートに最適
- デジタルテクノロジーで遊べる
個人的には「昼間とのギャップ」が一番面白かったです。同じ場所なのに、別世界に来たような感覚が楽しめました。(※次の章参照)
また、子どもも楽しめるかどうか疑問に思っておられる方もいらっしゃるかもしれませんが、うちの姪っ子は大喜びでしたよ。特に「光の卵」で遊ぶことと、「お絵かき黒田官兵衛」は相当楽しかったようです。
全体的に、間違いなく特別な冬の思い出になるような、足の運び甲斐のあるイベントだと私は思いました。おすすめです☺
おまけ:昼と夜の風景比較
最後に、おまけコーナーを。
冒頭でもお話した通り、私がこのイベントに行ったのは2019年12月4日でしたが、ちょうどその2ヶ月ほど前の10月8日にも福岡城址を訪れていたんです。
面白いことにそのときと今回と、似たようなアングルで撮った写真がいくつかありましたので、せっかくなので並べてみたいと思います。
チームラボのマジックぶりを感じられて楽しいはず!
■大天守台への歩道橋からの眺め①
まずはこちら、大天守台への歩道橋からの眺めです。

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■大天守台への歩道橋からの眺め②
同じく、先ほどの石垣をもっと近くから撮ったものも…

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■天守台からの夜景
これは直接はチームラボのマジックではありませんが、この景色を見る機会をくれたということで。

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■大天守台からの眺め
次は、大天守台から南(桜坂方面)を見た景色。

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■天守台西の坂道と石垣

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いかがでしょうか。比べてみると、なかなか面白いですよね!
個人的には、通常の福岡城址の様子を知っていた方が、“わけわかった” 上でチームラボを楽しめるんじゃないかな、と思いました。
おわりに
気付けばけっこうボリュームのある記事になってしまいましたが、イベントの雰囲気や魅力を感じていただけましたでしょうか。
クリスマスや年末年始はすごく混むとは思いますが、行こうかどうか迷っている方がいらっしゃれば、ご都合に合わせてぜひ行ってみると楽しいと思いますよ。
もう行くことが決まっているという方は、しっかり防寒して、楽しんできてくださいね!
お連れさん同士で分かりやすい服装(派手な色とか帽子とか)をして行くと、人ごみの中でお互いを見つけやすくていいと思います。
あと、スマホやケータイの充電もできる限り満タンで!
それでは、当記事はこれにておしまいです。最後までお読みいただき、どうもありがとうございました!
どなたさまも、よい冬を☺ Polly