【自然名所レポート#4】篠栗九大の森・池の周りを一周ハイキング(2019.9.4)[福岡県・篠栗町]




こんにちは、「しぜんfan」のPollyです。

今回は、福岡県粕屋郡篠栗町にある「篠栗九大の森」をご紹介したいと思います。 “篠栗町にある、学農学部の演習林の森” です。

実は私、「ここ、ブログにいいんじゃない?」と姉に教えてもらうまで、この場所のことを知りませんでした。なんでもここ2~3年の間、この森にある「水辺の森」という場所が “インスタ映え” で人気急上昇なんだそうですね。

早速ネットで調べてみると、確かにいろいろあがっている様子。人が来過ぎて、環境が荒らされて困っているという話もあるほどに人気のようです。

篠栗町公式サイト内「篠栗九大の森」のページには、 “工事は完了しましたので、北口駐車場もご利用可能” であること、 “池の水位は例年に比べ少ない状態” であることなどが書いてあります。(※2019年9月時点)

なんのことやらピンときませんので、とにかく行ってみよう! ということで先日、どんな場所なのかを見に行ってきました。

そこでこの記事では、2019年9月4日(水)に実際に現地を訪れてみて分かったことをベースに、これから行く方のお役に立てるような基本情報をまとめてみたいと思います。後半は写真たっぷりの現地レポートもいたしますので、ぜひお付き合いくださいませ。

では、いってみましょう!

お出かけの基本情報

「篠栗九大の森」について

篠栗九大の森は九大農学部付属演習林の西端にあり、大学と篠栗町との共同管理の元、一般の人が自然と親しめるように開放された森林公園です。町内に6コースある「森林セラピー基地」の一つでもあります。

森の中心には農業用ため池の「蒲田(かまた)池」があり、その周囲をおよそ2kmのハイキングコースが整備されています。

同じ “池の周りの遊歩道” といっても、お隣り粕屋町の「駕与丁(かよいちょう)公園」とは一味違い、より自然に近い “森” ですので、しっかり野外活動の準備をして行きたい場所です。

大まかな位置

大まかな場所はこちら。濃い赤色の点線で囲んであるエリアが篠栗町で、の付いているあたりが篠栗九大の森です。

篠栗町の中でもかなり福岡市や久山町、粕屋町寄りにあることが分かります。福岡インターにも近いですね。



公共交通機関でのアクセス

篠栗九大の森付近は公共交通機関が発達しているとは言い難く、やはり車でのアクセスが一番おすすめです。とはいえ、みながみな車で行けるわけではないと思うので、公共交通機関で行く方法も調べてみました。福岡市側から行く場合のご参考にどうぞ。(※2019年9月5日現在の情報です)

オプション1 電車
JR吉塚駅から福北ゆたか線の普通列車に乗り、「門松駅」で下車(230円)。駅から約2km歩くか、タクシーに乗る。

オプション2 西鉄バス
  • 天神エリアから[74]で終点「上脇田」で下車(540円)。バス停から約1km歩くか、タクシーに乗る。
  • 天神高速バスターミナルから「筑豊特急バス」に乗り「糟屋警察署前」で下車(500円)。バス停から約2km歩くか、タクシーに乗る。

電車の場合

「福北ゆたか線」は、博多区の吉塚駅から篠栗、飯塚を経由して北九州方面へ伸びるJR路線です。特に嘉穂郡の桂川(けいせん)までの福岡寄りの部分を「篠栗線」と呼び、「門松」は、その篠栗線上の駅です。

時刻表を見たところ本数は多くなく、日中は1時間1~2本ペースのようです。また、快速は止まりませんのでご注意ください。

バスの場合

●「行先番号74」:この路線の時刻表がなぜかすぐには見つからなかったのですが、「西鉄くらしネット」で出発地を「天神地区」にして時刻表を検索すると出てきました。本数はかなり少なく、1日に5本しかないようです。

●「筑豊特急バス」(福岡~飯塚・田川):西鉄くらしネットの「特急バスのご案内」から情報にたどり着くことができます。こちらは、少なくとも1時間に1本はあるようです。

どの方法も時間帯によって本数がまちまちですので、出発前にしっかり下調べしてみることを強くおすすめします。

駐車場情報

下の図のように、篠栗九大の森には「」と「」と、二か所の駐車場があり、Googleマップで「篠栗九大の森」と出ている場所は南駐車場にあたります。

篠栗九大の森の駐車場マップ

太い青のラインが一般車道で、細い青ラインは敷地内の細い車道(砂利道)です。

南駐車場の様子

南駐車場は車道沿いにあって見つけやすいです。お手洗いと自販機完備。

篠栗九大の森、南駐車場の様子

北駐車場の様子

北駐車場は、門から入って砂利道を数百メートル走った先にあります。

篠栗九大の森、北駐車場

どちらの駐車場に停めるかは、インスタで話題になった「水辺の森」だけを見たいのか、それとも一周したいのかによります。水辺の森だけであれば、断然「北駐車場」をおすすめします。ただ、トイレ・自販機があるのは南駐車場だけで、北にはありませんので、その点は要注意です。

一周する場合はどちらに停めてもよいですが、個人的にはやはり北がいいと思いました。理由は次の「コース情報」内でご説明します。

なお、駐車場の利用時間は朝6時から夕方5時まで(10~3月は朝7時~)となっています。

コース情報

ピンクのラインが、今回私の歩いたコースです。北駐車場に停めて、時計回りに一周しました。歩いてみて個人的に感じたのが以下の2点。

  1. 赤の破線の部分が、全体の中でもわりと坂の起伏が多かった。
  2. ルートの中には一部、一般車道が組み込まれており、北からスタートしてもどのみち南駐車場は通過することになる。それがむしろ、途中の休憩場所としてちょうど良かった。(トイレ、自販機があるため)

南に停めた場合、大半の人は赤い点線の道から森に入ると思うのですが、すぐに上り坂になってしまうんです。大した勾配の坂でもないので気にしない人は気にしないと思いますが、地面がぬかるんでいたりすると序盤からちょっとした試練となってしまいます。

かといって、すぐに車道沿いのほうを歩くならいっそ北に停めた方がいいのではないかと思ったり。

そんなわけで、歩く前にトイレに行く必要がないようなら、私は北駐車場&時計回り推しです。

注意したいこと

私が実際に行ってみて、これから行く人にぜひお知らせしたい! と思ったことが以下のことです。

<全季節>
  • 地面が粘土質の土なので、雨の後はあちこちぬかるんでいる。雨が降っている日は避けるのがベター。
  • ヒールの靴やサンダルはNG。最低でもスニーカー以上の装備が必要。
  • 虫が苦手な人は、なるべく道の真ん中を歩くべし。クモがいたるところでクモの巣を張っている。
<春から秋、特に夏>
  • 蚊の数が尋常ではないので、虫よけスプレーなどの対策が必須! できれば長そで・長ズボンを。
  • 黒い色には蚊が寄ってくるので危険! 黒以外の服を選ぼう。

雨の翌日だったせいもあるとは思いますが、とにかく蚊が多かったです。

数年の北国暮らしで、すっかり九州の蚊の脅威を忘れていた私は、丸腰で森の入り口に立ちました。すると、ものの1分で9か所刺されました。本当です。このままではとても森には入れないと思い、急いでコンビニに虫よけスプレーを買いに行きましたよ。

それでもわずかな隙をつかれ、眉毛の下と指の第二間接を刺されました。服の上からも刺されました。カメラ(黒)にも常時蚊がとまっていました。

今どきはいろいろな虫よけグッズがあるようですので、夏場は最大限の虫よけ対策をしてお出かけされることをおすすめします

基本情報のご紹介は以上です。

現地レポート

ここからは、私が実際に訪れた際の様子や感想を、写真とともにお伝えしていこうと思います。まずは、参考までに私が訪れた日時やコンディションを。

  • 行った日:2019年9月4日(水)
  • 時間帯:午前11:30~
  • 天気:くもり
  • おおよその気温:最高32℃/最低24℃
  • 交通手段:マイカー
  • 現地滞在時間:約2時間半

前日の午後に雨が降りましたので、地面はけっこうぬかるんでおり、最後にはスニーカーが泥だらけになりってしまいました。

「現地滞在時間」には、虫よけスプレーを買いに行った時間は含みません(笑) 写真を撮りながらゆっくり歩いて一周するのにかかった時間です。ただ、私の場合はかなりの回数立ち止まったので、一般的には1時間半~2時間あれば十分ではないかと思います

北駐車場~水辺の森

北駐車場をスタート

北駐車場のすぐ近くにあるこちらの入り口から森へ入ります。

入口付近には、いくつかの案内看板が立っており、利用にあたっての注意事項などが記載されています。また、入り口には「入林者計測中。ゆっくりお通りください。」と書き添えられたカウンターもあり、管理が行き届いている印象を受けました。

緩やかな坂を下るとすぐ、T字路に出ます。突き当りを左に行くと水辺の森のようですので、左に行ってみることにします。

篠栗九大の森、北駐車場から入ってすぐの遊歩道の様子

突き当りにある立て看板の裏側には “杖ボックス” があり、山歩きのお供として杖を自由にピックアップできるようになっています。使ったらまたボックスに戻すシステムのようですね。ボックスは南口にもありました。

私ははじめ、このボックスの存在に気付かなかったため杖は使いませんでしたが、確かにぬかるんだ道を行くときはあると便利だったかもしれません。道中、使っている人も結構見かけましたよ。ただ、水辺の森までは目立ったぬかるみもなく歩きやすい道のりだったので、目的が水辺の森だけな場合は、特に杖は必要ないと思います。

篠栗九大の森、水辺の森までの遊歩道の様子

もみじ広場に寄り道

少し行くと、左側に「もみじ広場」への小路がありましたので行ってみます。

篠栗九大の森、もみじ広場への小路
篠栗九大の森、もみじ広場

広場には何組かのテーブルとイスがあり、休憩やピクニックに良さそうです。篠栗町による案内ページによると「モミジバフウ(紅葉葉楓)」と「タイワンフウ(台湾楓)」 が植えてあるそうなので、紅葉の時期に立ち寄るとカラフルかもしれませんね。

篠栗九大の森、水辺の森までの遊歩道と距離案内看板

本線に戻りました。遊歩道沿いには100mごとに距離の目安となる案内板が設置されているので、現在地を把握できて安心です。看板ごとに違う手書きの絵が描いてあるのもまた、味があっていい感じ。

水辺の森

水辺の森は、北駐車場の入り口からざっと350mくらいのところにあります。

2019年9月4日の様子がこちら。

篠栗九大の森の水辺の森、2019年9月の様子

水無しでした

これが篠栗町ウェブサイトに記載のあった、 “池の水位は例年に比べ少ない状態です” の意味ですね。しかし、先入観なしに行った私には十分に魅力的な光景でした。(水があるときの風景を見たい方は、Googleで検索すると画像がたくさん出てくると思います。)

篠栗九大の森、水辺の森2019年9月の様子

この不思議な幹の形をした木は「ラクウショウ(落羽松)」もしくは「ヌマスギ」と呼ばれ、北アメリカ原産のヒノキ科の針葉樹だそうです(参考:Wikipedia)。湿地や水辺など、根が水に浸かる環境を好むとのことなので、池の水が減っていることは彼らにとっても残念なことなんでしょうね。

引き続き遊歩道を歩きはじめると、しばらく右側にヌマスギのある風景を楽しめます。普段はなかなか見ないような雰囲気なので、眺めるだけでもけっこうリフレッシュできました。

篠栗九大の森、ヌマスギのシルエット

このあたりで、一周のうちのおよそ5分の1か6分の1です。もう満足したという人は、引き返すなら今がベスト・タイミングです。



水辺の森~南口(南駐車場)

途中のあずまや

さらに歩き続けると、水辺の森から150mほどであずまやが見えてきます。

篠栗九大の森、水辺の森近くのあずまや外観

せっかくなので、ちょっと立ち止まってみました。中にテーブルはありませんが、休憩には良さそうです。

篠栗九大の森、水辺の森近くのあずまや内部
篠栗九大の森、水辺の森近くのあずまやからの景色

池の中を覗き込んでみると、意外にも水が澄んでいて、たくさんの魚が泳いでいるのが見えました。

マダケの林まで

あずまやを過ぎると、多少の坂が出てきます。といっても息が切れるほどのものではありませんが、足元のコンディションには要注意です。

篠栗九大の森、遊歩道の上り坂

私が行った日は雨の翌日でしたので、あちらこちらに下の写真のようなぬかるみがありました。長靴がいいと本気で思ったくらいです。

篠栗九大の森、ぬかるんだ道の様子

森の中にはところどころに「~広場」と名付けられたエリアがあり、場所によって違う樹木が植えてありますので、ゆっくり植物観察をしたい方には特に楽しみの多い散策になると思います。シイやコナラ、クリ、クスノキ、アケビ、ウルシなど、たくさんの種類の木々が見れられました。

篠栗九大の森の遊歩道沿いのベンチ、背景に蒲田池

木が途切れて景色が良いようなところにはベンチが設置してありました。ただ、大量の蚊が寄ってくることは間違いないので、夏は座るのは遠慮したいところ。刺すのはいいけど、痒くしないでほしいですよね。

さきほどのベンチからすぐのところに、案内マップに載っている「こなら広場」があります。だいたいこの広場あたりが、北駐車場から一周する場合の中間地点になると思います。

篠栗九大の森、こなら広場の様子

特に何という広場ではないので、そのまま通過。

途中、周囲の木々が池に映り込んでいる様子が見られたりして、飽きることなく歩いていけます。紅葉するタイプの樹木もあるようなので、秋に来るのもいいかもしれませんね。蚊も減りますし。

篠栗九大の森、池に映る木々のイメージ写真

「こなら広場」から10分ほど歩くと、突如として竹を使った階段が出てきました。

篠栗九大の森の遊歩道にある竹の階段

ここまで来ると、南口への分岐点である「マダケの林」はもうすぐそこです。

くりのき広場に行くかどうか

マダケの林」に着きました。ここで迷うのが、もうちょっと奥まで進んで「くりのき広場」を見るのか、見ずに左折して「南口」に向かうのか、です。

篠栗九大の森、南口とくりの木広場との分岐点

地図をよく見ずに、いまいち全体像を掴めていなかった私は、ここでさっさと南口の方に曲がってしまいました。今回のハイキングの唯一の心残りです。残念。くりのき広場には、きっとたくさんの毬栗(いがぐり)が転がっていたことでしょう。

マダケの林を越えると、あとは多少のアップダウンを抜け、一気に南口に出ます。

途中、今回の一番の難所と言っていいほどの “ぬかるみポイント” がありました。どんだけ端を通ってもぬるぬるで、しかも結構な坂。滑らないのが不可能というくらいの危険ポイントでしたので、雨上がりには要注意です。

南口の様子

こちらが、森を正面に見た南口の様子。

篠栗九大の森、南口入口の様子

森への出入り口は駐車場のすぐ横です。こちら側は杖ボックスが分かりやすい場所にありますね。

駐車場のトイレはこちら。

篠栗九大の森、南駐車場のトイレ外観

大きくはありませんが、中にはトイレットペーパーもあり、きれいに保たれていました。

靴の汚れを落とせるような流し台もありました。マナーの範囲内であれば利用させてもらって大丈夫だと思います。

隣りの自販機には、 “売上金の一部は篠栗町のまちづくりに活かされています” の文言。これだけ素晴らしい公園を無料で開放・管理してくださっていることへのお礼に、一本購入させていただきました。ドリンクのセレクションもいい感じでしたよ。

南口~北駐車場

次は車道パートです。200mほど、しばし森から離れて歩道を歩きます。

右手の壁を何気なく見ると、「かべちょろ」がいました。子どものころはよく捕まえて遊んでいましたが、最近あまり見ることがなかった気がします。正式には「カナヘビ」というんでしたっけ。

篠栗九大の森、南口から北口までの歩道

しっぽは一度も切れた形跡はなく、強そうなかべちょろでした。私が昔よく捕まえていたのはもっと茶色でスリムだった気がするのですが、いくつか種類があるんですかね。

さて、北口に着きましたので右折します。

篠栗九大の森北口の様子

しばらく歩くと右手に遊歩道へ入る分岐がありますので、ゲートを通って再び森の中へ。

篠栗九大の森北口、遊歩道と駐車場の分岐点
篠栗九大の森、北口付近の遊歩道入口

あたりは比較的平坦で、道のコンディションも良く歩きやすいです。遊歩道沿いには、池を見渡せる場所に東屋も設置されていました。

こちらから見ると水は十分あるように見えますが、水辺の森が干上がっていたことが残念ですね。

先ほどの北口入口から300mほど歩いたところで、見覚えのある三叉路が見えてきました。

篠栗九大の森、北口から北駐車場への三叉路付近

最初に駐車場から森に入ったときに突き当たったT字路です。

やったー、一周達成!

ということで、現地レポートもここまでです。おつかれさまでした!

まとめ

歩いてみた感想としては、長すぎず短すぎず、自然を楽しむハイキングとしてはちょうど良いボリュームだったと思います。

ただ、今回は「蚊」と「ぬかるみ」に苦戦しましたので、個人的には、真夏の雨上がりはあまりおすすめしない訪問のタイミングです。少なくとも数日は雨が降っていない、春秋の晴れた日がベストではないでしょうか。

また、「水辺の森」のみが目的の方は、池の水位が戻るまで当分待ったほうがいいと思われます。行ってもがっかりする結果になってしまうかもしれません。

私も、いつかまた水位が戻ったときに、水に浸かった幻想的なヌマスギの森を見に行きたいと思います!

2019.09.28追記
その後の様子を見にふらりと現地へ立ち寄ってみましたが、蜂の巣撤去作業のため「臨時閉鎖」でした。そういったこともあるようですので、行く前には念のため篠栗町の公式HPをチェックされることをおすすめします!

最後までお付き合いいただき、どうもありがとうございました!

よい一日を。 Polly

篠栗九大の森、木漏れ日のイメージ写真

※記事内の写真や情報は、2019年9月4日時点のものです。