こんにちは! ドライブ観光好きの福岡市民、「しぜんfan」のPollyです。
今回は、今春、下関から長門方面へマイカー移動中に通りすがった名もなき桜の名所についてレポートしたいと思います!
桜の季節に山口県の内陸部を走ったのはこれが初めてだったのですが、山口って、桜がたくさんあるんですね! 道路沿いも周囲の山々も、あちらこちらがピンク色。


雲一つない青空も相まって、大変気持ちよく軽やかにドライブしていたところに通りがかったのが、今回ご紹介する下関市内日(うつい)の竜王山登山口付近です。
車窓からの桜があまりにも見事だったため、ちょっと写真を撮るつもりで車を止めたところ、結局1時間も居座ってしまいました(笑)
というくらいの名所だったのですが、「〇〇公園」というような名称があるわけでもなく、Googleマップ上も真っ白で、特に正式名称は見当たらず。
しかしながら、地元民とみられる方々がちらほら散策や花見に来ていましたし、地元では何らかの呼び名があって親しまれているものと思われます。
当記事では、その所在地や様子についてまとめてみたいと思いますので、
- 下関市街地から30~40分で行ける桜スポットを探している
- 下関から川棚温泉へ向かう途中の桜スポットを探している
- ちょうど桜の時期に日本海側から下関市街地へ南下する予定がある
といった方々に、少しでも参考になれば幸いです。
目次
所在地は県道34号沿い
その名称不明の桜の名所の所在地を、まずは広域地図で見てみましょう。

★の付いた場所がそうです。下関市街地から豊浦町・菊川町方面へ向かう(またはその逆の)県道34号沿いにあります。
試しにGoogleマップで「海峡ゆめタワー」からの距離を調べてみると、最短ルートで15kmちょっとでした。
では実際にどこを目印に向かえばいいのかというと、大きなランドマークとしては「内日第一貯水池」の北端が、道(34号)を挟んだ向かいにあります。
小さなランドマークとしては、サンデン交通の「一の瀬」のバス停がありまして、私はここを目指すのが一番確実なのではないかと思います。
なぜなら、件(くだん)の桜スポットは、このバス停の目と鼻の先だからです。

下関側から北上した場合、バス停を越えてすぐ先の「内日ふるさと案内」という看板から左折すれば、すぐに車を停められる駐車場のようなスペースがあります。

私はこのスペースに車を停めさせていただきました。側には「竜王山登山口・竜王山山頂 約3km」という立て看板がありましたので、主には登山口の駐車場なのかもしれません。
ちなみにバスで行く場合は、下関駅や新下関駅からヘルシーランド・内日河原方面行き(系統番号46・47)で行けるようです。
※サンデン交通の時刻表・運賃検索ページはこちら
大まかな現地マップ
現地の造りがどうなっているかというと、大まかにはこんな風(↓)に桜が並んでいます。

■がバス停、■が駐車スペースです。
桜は内日第二貯水池から第一貯水池へ繋がる川(水路)沿いにずらりと並んでおり、並木沿いにはベンチなども配してありました。
奥の方まで歩かなくても、手前の駐車場付近の木々も大きくて見ごたえありますし、道路を渡って第一貯水池側の眺めも良し。
また、桜並木の途中から左に曲がって奥まで進めば第二貯水池の方へも行けるようでしたが、私はそちらまでは足を延ばしませんでした。
後になって知ったところによると、実はこの二つの貯水池の取水塔はともに登録有形文化財に登録されているそうですので、お花見と合わせて「取水塔めぐり」をしてみるのも面白いかもしれませんね。
※文化庁「文化遺産オンライン」内の各説明ページはこちら → 内日第一貯水池取水塔、内日第二貯水池取水塔
現地の様子
それではここからは、ざっくりと3つのパートに分けて、厳選写真で現地紹介をしてみたいと思います!
駐車場周辺
まずは駐車スペース周辺の様子です。道路からあまり離れずに見られる範囲ですね。

このあたりの桜は特に大きく、かなり古くからここに立ってるのかな、という立派な佇まい。

お日様も高い位置にありましたので、満開の花々が白く透けて輝く様が大層きれいでした。
周囲の草っぱらや土手に座って、のんびりとお弁当を食べている方々の姿も見かけましたよ。

写真奥に見えているのが第一貯水池です。どんな様子か気になりますので、次は道路を渡ってあちら側に行ってみることにしましょう。
第一貯水池側
こちらが「内日第一貯水池」です。

「池」と聞くと大したことないように聞こえますが、「貯水池」は言い換えると「ダム湖」ですので、この貯水池も言ってみれば「内日湖 その1」というイメージ、かもしれません。
下関市上下水道局のサイトによると、明治39年(1906年)に造られた下関市最初の貯水池なんだそうで、先ほども話に出た登録有形文化財の取水塔は、写真正面奥の南端の方にあります。
取水塔を見たい場合や、貯水池の景観をばっちり満喫したい場合は、南端側に立ち寄ったほうが良いと思われます。車を停めるスペースもありましたよ。
私は特にダムファンではありませんので、ここから見るだけでよしとします。

奥の山にポンポンと山桜の咲いている絵が、とても春らしくて素敵でした。
桜並木
外堀を固めたところで、最後は仕上げにゆっくり桜並木散策といきましょう。

立派な桜の木がおそらく200m近くずらりと並んおり、まさに圧巻。
裏山の方からはウグイスの声が朗らかに鳴り響き、頭上ではツグミとみられる鳥が、満開の桜の中をせっせと飛び回っていました。

並木道沿いにはところどころにベンチが設置されていますので、美味しい空気の中、鳥のさえずりを聞きながらのんびり腰を下ろすだけでも最高に贅沢ですよね!
奥のほうには、第二貯水池から繋がっていると思われる水路や、それに架かる謎の太鼓橋などもあり、ちょっとした探検気分も味わえて楽しかったです。
ところで、最後までいまいち分からなかったのが、駐車場に登山口の案内が出ていた「竜王山(613.9m)」について。
桜並木の奥、西方向に見えていた山並み(↓)がその一部なのかなと思うのですが…。

Yamakei Onlineによると、竜王山は、「鬼ガ城山地の南端に位置する山口県下関市の名峰で、足下に響灘(ひびきなだ)を、遠くに九州、瀬戸内海を望み、展望はきわめてよい」とのこと。
山の西側の吉見にも登山口があり、そこから山頂までは1時間20分ほどだそうですので、こちら側から登った場合も同じくらいなのでしょうか?
難易度やルートなどの詳しい情報は未確認ですが、またゆっくりこのエリアを訪ねる機会があれば、ぜひ登ってみたいと思いました!
おわりに
以上、下関から長門方面へマイカー移動中、内日(うつい)エリアで通りすがった名称不明の桜の名所について、その所在地や現地の様子などをお送りいたしました。
その後も34号線沿いでは桜景色が止まらず、もしかすると山口の桜レベルは非常に高く、至るところに名もなき名所が点在しているのかも…?

今回ご紹介した「内日・竜王山登山口付近」は、少なくとも初めて通りかかった私にとっては大感激&大満足の名所でしたので、みなさんも機会があればぜひ☺
現地にトイレやお店の類は一切ありませんので、何か飲んだり食べたりしたい場合は、事前調達をお忘れなく。
それでは、最後までお読みいただき、どうもありがとうございました!
Polly