こんにちは! 自然観光ファンの福岡市民、「しぜんfan」のPollyです。
今回ご紹介する風景は、佐賀県小城(おぎ)市の「千葉公園」からの夕景です。同じく小城の「清水(きよみず)の滝」を観光した後に訪問しました。
かの有名な「佐賀インターナショナルバルーンフェスタ」を見るために山越えし、せっかくならば他にも観光していこうと小城に立ち寄ったのですが、これがまた天気のいい日だったんです。
滝を見終えて車に戻ったのが17:00頃で、この日の日没は17:30。
もしかして、今からどっか見晴らしのいいところに行けば夕日が見られるかも! と、とっさにGoogleマップで「展望台」を探し、見つけたのがこの千葉公園だったのでした。
公園までの車道が細すぎて、「これ絶対道間違っとる!」と疑いながらも思い切って突き進んでみた結果、無事にたどり着き、素晴らしい夕景を眺めることができましたよ。
夕日に限らず、もしも「この場所、景色どうなんやろ」と思ってリサーチ中の方がいらっしゃいましたら、断然おすすめです。
当記事では、私が2019年10月30日の夕暮れ時に現地を訪れた際の様子をご紹介したいと思いますので、何かの参考にでもなれば幸いです。
目次
千葉公園の場所
まずは、ざっくりとした地理関係を見てみましょう。

福岡市から山を越えて行った場合、千葉公園はちょうど山の終わり=平野の始まり、というような位置にあります。佐賀市中心部からは14kmほどの距離。
もっと寄った地図(↓)で見てみると、★が千葉公園です。

小城駅や「小城公園」からは北東に2kmほど行ったところにあります。
丘の近くまではアクセスも良好なのですが、山頂の公園までの道が、すんごい細いです。
私は西側から入って、十字路で左折して駐車場に向かったのですが、途中までは舗装もない凸凹道。「この先行き止まりなんじゃない…?」と不安になるような坂道でした。
十字路から先は辛うじて舗装されていたので(道は細いままですが)、少しはマシになりましたけど。
これまで全国各地のいろいろな展望台へ行って来ましたが、そんな私も驚きの極細ぶりです。というわけで、車で行く場合は小回りの利く車推奨!です。
というのは置いといて、この千葉公園、同じく小城のメイン観光地の一つである「須賀神社」と同じ山にあるんですね。
私は時間がなくて神社の方には行けませんでしたが、神社 ↔ 千葉公園間は散策路を通じて移動可能なようですので、山歩きが苦でない方にはセットで訪問するのも良さそうだと思いました。
また小城に行きましたので、今度こそ須賀神社から公園まで、遊歩道を歩いてみました!
所要時間は5分程度とそう遠くはありませんでしたが、けっこう斜度のある山道を含んでおり、想像していたよりもワイルドでした。
照明もありませんので、夜間は危ないかもしれません。ご報告まで。
夕暮れ時の千葉公園レポート
それではここからは、私が訪れた際の様子を写真とともにお伝えしたいと思います。
日没
私が千葉公園に着いたのは、夕日が今にも山に沈もうかという17:20。

公園入口の目の前に設置された駐車スペースにさっと車を停め、とにかく展望台へ急ぎます。
駐車場から展望台へ続いている70~80mほどの遊歩道を小走りに進んでいると、視界が開けるにつれて夕日が見えてきました。

なんとか間に合ったようです。ここからでも十分きれいに見えますが、せっかくならばやはり展望台に上らない手はありません。
上がってみた展望台からの景色がこちら。

めちゃくちゃ綺麗です。夕日の沈む山の向こうは、多久や唐津の方向でしょうか。
南側には一転して山はなく、すっきり広がる佐賀平野。木の合間からはちらちらと祇園川の川筋も見えました。

全体の景色に見惚れているうちに、あっという間に沈んでいく夕日。

夕日の沈む速さを甘くみていましたね…。アップの写真を撮り逃し、残念でした。
10月30日のこの日、国立天文台のデータによる日没時間は17:30で、完全に稜線に沈み切ったのが17:25頃。この場所で日が落ちる瞬間を見るには、日没予定時間より10分は早めに来ておきたいところですね。

日没もいいですが、個人的には、夕日が山の稜線に落ちた後、完全に地平線の下に沈み切ってしまうまでの間も好きです。オレンジから紫になってきて、月や星が輝き始めて、気付けばすっかり夜の空になっているという一連の流れ。
天気の具合だけでなく、自分がその時間に屋外にいられるかどうかにもよりますし、夕暮れ時をこんな場所で過ごせるなんて本当にありがたいことです。
この展望台からは小城公園や牛尾梅林、両子山もよく見えて、爽快そのものでした。天気次第では雲仙までも望めるそうで、いつかまた快晴の日中に来てみたいものです。
展望台周辺の様子
少しでも光の残っているうちに、展望台を下りて少しだけ周囲を散策してみました。
案内板には、現在この千葉公園のある場所に、16世紀あたりまでは「千葉城」という小城があったことや、須賀神社で古くから行われてきた「祇園山挽」という夏祭りについての説明が書かれていました。
展望台のすぐ裏には石碑が立っており、近寄ってみると「明治天皇〇〇」と書いてありますが、最後の二文字が読み取れず。
下の方にも流れるような字体で詩のような短文が並んでいましたが、いくら眺めても解読できないので、再度先ほどの案内板を読んでみたところ、「明治天皇御製碑(ぎょせいひ)」であることが判明。
明治天皇が詠んだ和歌、という意味だと思われますが…明治天皇がこの場所に来たことがあるということでしょうか?? すみません、結局よく分かりませんでした(笑)
展望台周辺にはその他、藤棚や須賀神社へ通じると思われる小道などがあり、あとは特に何もありませんでした。
小さなお城の跡地ということですので、そんなに敷地面積もありませんしね。
さきほどの展望台の方を見てみると、一組のカップル(か友人同士)が夕日の名残を眺めていて、なんだかいい雰囲気。

いいですねぇ。夜景を眺めるにもいい場所でしょうし、地元では定番のデートスポットだったりするんでしょうかね。
トワイライトの風景
先ほどは小走りで通過した、展望台と駐車場を繋ぐ遊歩道はこんな様子です。

遊歩道や駐車場からは北西方面を一望でき、こちら側の景色もなかなかに見ごたえあり。


秋色に染まり始めた田園風景や山間を走る長崎自動車場、奥に横たわる天山山地など全てがうす紫色に覆われていく様子が、まさにトワイライト・マジック。
暗くて見えづらいですが、駐車場は遊歩道入口のすぐ側にあり、5~6台停められるスペースが整備されていました。

駐車場周辺から先ほどまでと反対側、南東を眺めてもまた絶景。

右奥に見える山影は、先ほど展望台からも見えていたのですが、もしかすると雲仙? いやいやさすがにそれは無理なら、多良岳や経ヶ岳?

素人にはどれがどれやら分からないのが残念なところですが、とにかくこの千葉公園は、文句なしの眺望スポットであるということが分かりました!
おわりに
30分ほどの短い滞在でしたが、本当に行ってみてよかった! 天気に恵まれた日には特に、一日の締めくくりには最高の場所だと思います。
みなさんもぜひ!
日没だけでなく、朝や昼間、もちろん夜景もきれいだと思いますが、道の細さや暗さ故に、夜間は十分にお気を付けくださいませ。
以上で「黄昏時の千葉公園訪問レポート」を締めくくりといたします。最後までお読みいただき、どうもありがとうございました!
それではよい夜を☺ Polly

※記事内の写真・情報は2019年10月30日のものです。