アイランドシティで見つけた! ニュージーランドを感じる緑の芸術空間[福岡市]

福岡市東区アイランドシティ国際交流庭園・オークランド




こんにちは! 2012年から約3年半をニュージーランドで暮らしました、現福岡市民のPollyです。

始めに少しだけ語らせてください、私のニュージーランドへの愛を。

ニュージーランドは、自然をとても大切にする国です。何事も、気取らない・飾らない、のシンプルライフ。個性を押し込めないナチュラルな心持ちや、自然環境と共生する暮らしぶりなどが本当に素敵。

先住民・マオリの思想や文化が国中で広く受け入れられているところも素晴らしく、むしろ「マオリっぽいこと=かっこいい」という空気。これには、オールブラックスの影響も少なくないのでしょうけれど。

とにかく大好きな国なわけですが、やはり5年も離れていると、だんだんとその魅力を実感する機会も薄れてきます。

いつしかその存在は、記憶の片隅に…。

という秋晴れのある日、自宅からそう遠くないところにあるアイランドシティの国際交流庭園」へ散歩に行ってみました。

前から気になってはいたけれど、結局足を運ばず仕舞いになっていたもので。

するとそこで、なんと、思いがけずニュージーランドのに再会することができたんです! 感激!

当記事では、国際交流庭園内にある「オークランド・ガーデン」の様子やアクセス情報などをご紹介してみたいと思いますので、かの国に縁・興味のある方はぜひ遊びに行ってみてください!

イオンモール香椎浜から1kmちょっとのところですので、お買い物とセットででも☺

国際交流庭園(国際交流の庭)とは

福岡市は、世界の8つの都市と姉妹都市関係を結んでいます。

福岡市の姉妹都市
  • オークランド市(アメリカ合衆国)
  • 広州市(中華人民共和国)
  • ボルドー市(フランス共和国)
  • オークランド市(ニュージーランド)
  • イポー市(マレーシア)
  • 釜山広域市(大韓民国)
  • アトランタ市(アメリカ合衆国)
  • ヤンゴン市(ミャンマー)

※参考:福岡市姉妹都市委員会公式サイト「Fukuoka8」。並びは締結した順。

アイランドシティの「国際交流庭園」は、この中の6都市(USオークランド、広州、ボルドー、NZオークランド、プサン、アトランタ)の、それぞれの風景や文化を取り入れた庭園が6つ集まったエリアです。

アイランドシティ国際交流庭園マップ
現地にある国際交流庭園案内図

庭の設計にも各国のデザイナーが関わっており、コンセプトもアプローチも様々。見方によっては、芸術的なエキシビジョンのようでもあります。

何より、その国や都市を象徴するような建築様式、生活様式、自然環境などが凝縮されていますので、ひとつずつ観賞していくと、まるで軽く海外旅行をしたかのような気分になると思いますよ。

私はこんなに見ごたえのある場所だとは思ってもおらず、ちょっとびっくりしました。

うに
2005年秋に開催された「花どんたく(第22回全国都市緑化ふくおかフェア)」のときに造られたみたいだよ!

ニュージーランド(オークランド)の庭

さて、当記事の主役であるNZオークランドの庭は、まるで建物に入っていくかのようなエントランスから始まります。

アイランドシティ国際交流庭園・オークランドガーデンエントランス

オークランドのある北島ではよく「パンパスグラス」というススキのような植物が見られますが、この庭の前面一帯にも似たようなイネ科の植物がたくさん植えられていました。

色合いが、早くもニュージーランドの自然を彷彿とさせる感じです。

そして出迎えてくれるのは、ニュージーランドのシンボル「シルバー・ファーン(銀シダ)」。

アイランドシティ国際交流庭園・オークランドガーデン入口のシルバーファーン

日本で「ウラジロ」と呼ばれるシダの仲間で、オールブラックスのエンブレムにも使われていますよね。そうそう、これがなければ始まりませんとも。

入口から中に入ってみると、中央には広い芝生広場があり、それを取り囲むかたちでボードウォークが設置されています。

アイランドシティ国際交流庭園・オークランドガーデン

パッと見ただけでは「ふ~ん」で終わってしまうかもしれないこの空間、ずらりと配された説明版を一つ一つ読んでみると、オークランドの風景や生活文化がぎゅっと詰まった空間であることが分かります。

まず、正面の石壁に貼り付けてある黒い横長のシルエットは、オークランドに住んだことのある人にはお馴染みの「ランギトト島」。

アイランドシティ国際交流庭園・オークランドガーデン・ランギトト島のシルエット

港のすぐ目の前に浮かぶ火山で、市内のあちこちから見ることができる美しい島ですね。

それから、このランギトト島に向かって右側のフェンスはオークランドの街並み

アイランドシティ国際交流庭園・オークランドガーデン・オークランドシティのシルエット

バンジージャンプもやっている、例の「スカイタワー」(スカイツリーじゃありませんよ)があります。このシルエット、懐かしいなぁ!

対面のフェンスにもオークランドを象徴する風景が描かれており、こちらは海岸に転々と浮かぶ帆船のイメージだそうです。

アイランドシティ国際交流庭園・オークランドガーデン「帆の街」のイメージ

そう言われてみると、なんかちょっと、ウォーターフロントの風景を眺めているような気分にならないでもありません。

これらのシルエットが描かれたフェンス自体も、ニュージーランド国内でシェッド(納屋)や屋根などによく使われている波形鋼板。飾らなさが半端ないあの素材です。

そして、ニュージーランド国民の生活文化として外せないのが「自宅の庭もしくはデッキでのバーベキュー」で、特に男性陣が愛してやまないものとなっておりますが、そちらもちゃんと表現されています。

まず、中央に広がる芝生自体が既に「ローン(家の庭)」で、奥のデッキが「バーベキューデッキ」、その上を覆うカーブ上の屋根が「バーゴラ(バーベキューエリアの屋根の呼び名)」を表しているそう。

アイランドシティ国際交流庭園・オークランドガーデン

しかもこの“バーゴラ”は、説明案内によると、「日本ではカーポートの屋根に使われているものですが、ニュージーランド人の創意への情熱を表現するため、今回はこのガーデンにバーゴラとして使ってみました」とのこと。

ということは、この庭のデザイン・設計をした人(スレンドラ・ダス氏とサミュエル・ロッキー氏)は、日本の住宅地に並ぶ数々のカーポートがバーベキューデッキにしか見えなかったのかも(笑)

オーストラリア人もそうですが、彼らは本当にバービーが好きですからね!

と、ここまではマオリはノータッチできましたが、実はこのガーデン全体が伝統的なマオリ文化を基にした構造になっているというのも素晴らしいところ。

どういうことかというと、マオリの伝統的なエントランスは「人を迎え入れる小さめのスペースとその次にある広めの集会所」から成っているのだそうで、このガーデンにそれを当てはめると、説明板がずらりと並んでいる入ってすぐのエリア(↓)が前者で、先ほどのバーベキューデッキが後者。

アイランドシティ国際交流庭園・オークランドガーデン

しかも、説明板スペースの足元には、ニュージーランドの海を象徴する「パウア貝」がライン状に敷き詰められています。

この貝はアワビの一種で、アクセサリーに使われたり、大きな殻は小物入れにしたり、現地で暮らしていれば何かと触れる機会のあるものですよね。

また、このガーデン内で一番派手にマオリ文化を表現しているのがこちら、スカイタワー手前の地面です。

アイランドシティ国際交流庭園・オークランドガーデン・マオリの織物ガーデン

赤っぽいのと黒っぽいのと2色の薄い鋼鉄で表しているのは、マオリ族の伝統的な織物文化。平ぺったい亜麻の葉で編まれたバッグなど、お土産物屋さんなどでもよく売られていた気がします。

そして、織物の間に生えているヤシの木のような植物はニュージーランド自生種の「Cabbage Tree(キャベツの木)」。

アイランドシティ国際交流庭園・オークランドガーデンにあるキャベツの木

まさかアイランドシティで再会できるとは思っていませんでしたので、ここでこの木を見られたことは、私にとっては本当に嬉しいことでした。

向こうでツアーガイドをしていた頃、「キャプテンクックがこの木の新芽を煮て食べてみたらキャベツの味がしたことから、この名前が付いたそうですよ」なんて説明をしていたものですが…真偽のほどやいかに。

というのは余談でしたが。

その他にも、帆の手前のエリア(↓)がオークランドの数々のビーチや海岸線を表現していたりしたみたいですが、私にはちょっとよく分からず…。

説明書きにあった「ステンレス製のニカウヤシの林立」もどれなのか分かりませんでしたし、もしかしたらこの国際交流庭園が出来てから今までに、残念ながら維持できずに失われたものもあるのかもしれませんね。

(私が見つけられなかった可能性も否めませんけれど。)

それでも、展示が始まってから15年もの間、設計者の意図を引き継いで管理を続けていらっしゃる公園関係者の方には頭が下がります。

本当に、おつかれさまです!

とにかく、ふいにニュージーランドの空気に包まれたかのような素敵な空間を楽しませていただきました。

説明案内板によると、このガーデンが表現しているのは「オークランド市内の建築物と自然とのコントラスト」や「様々な文化、生活様式、歴史に強い影響を受けながら発展し続ける近代都市・オークランドの精神」だそうですが、本当にその通りだなぁと思います。

(一番の表現事項は「バーベキューデッキ」だったと思いますけどね。)

以下、説明板の最後の1枚から引用いたします。

「このガーデンを訪れた人々が美しい、文化の街であるオークランド市を訪問し体験したいと思っていただければ幸いです」

コロナ後の海外旅行にいかが?

国際交流庭園には、NZオークランド以外にもUSオークランド、広州、ボルドー、プサン、アトランタの5つの都市のガーデンがあるわけですが、どれも見ごたえ満点です。

特に広州のは、その門構えからしてすごいです。中に入ると、狭いながらも立派なチャイニーズ・ガーデンがありますよ!

アイランドシティ国際交流庭園・広州市庭園入口の外観
広州市庭園入口の外観

国際交流庭園の最寄り駐車場

最後に、最寄り駐車場の情報をシェアしたいと思います。

国際交流庭園から一番近い駐車場は、Googleマップ上で「南駐車場」と表示されている場所です。

Google上では「無料駐車場」となっていますが、行ってみると残念ながら有料駐車場でした。

アイランドシティ中央公園南駐車場の様子
南駐車場の様子

料金は、以下の通りです。(※2020年10月1日時点)

  • 入庫から15分以内の出庫無料
  • 1時間100円
  • 入庫後12時間毎の最大料金500円

私は1時間半ほど公園周辺をうろうろしましたので、この日は200円になりました。

交通系ICで支払いができるタイプでしたので、その点は楽チンで良かったです。

駐車場自体はそう広くはなく、平日の午前中でも一時は満車になっていた模様。満車の場合は道を挟んで反対側の「アイランドシティ中央公園」の駐車場に停めるか、元気な方はイオンから歩いてみてもいいかもしれませんね!

イオンからは1kmちょっとありますが、天気のいい日は気持ちの良い散歩になると思います☺

国際交流庭園への南側入口付近の歩道

近くには、ちびっこが喜んで遊びそうな公園もいくつかありますよ。

おわりに

以上、「アイランドシティで見つけた小さなニュージーランド」ということで、国際交流庭園のオークランドガーデンの様子をお伝えいたしました。

ニュージーランドの精神を愛している方ならば絶対に癒される空間だと思いますし、初めての方でも、その魅力を感じ取ることのできる素敵な一角!

私も今回、何気なく行ってみて、この場所のことを発見することができて嬉しかったです☺

みなさんも、アイランドシティを散策する際はぜひ足を延ばしてみて、姉妹都市との文化交流を楽しんでみてはいかがでしょうか。(アイランドシティ中央公園の公式サイトはこちら

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それでは、最後までお読みいただき、どうもありがとうございました!

よい一日を。Polly

※記事内の写真および情報は、2020年10月1日時点のものです。

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