こんにちは! 自然観光が趣味の福岡市東区民、「しぜんfan」のPollyです。
今回のテーマは、能古島初訪問。
四季折々の花畑を楽しめる「のこのしまアイランドパーク」があるらしい、ということは知っていても、海を渡らなければならないことでハードルが上がり、なかなか機会がないまま…ということもあるのではないでしょうか。
私自身、人生の約半分を福岡市民として過ごしてきながら、実は昨年まで一度も行ったことがありませんでした。
- 能古島へはどこから渡れる? 所要時間、料金は?
- 島の大きさは?
- 島内の移動手段は?
- アイランドパーク以外の見どころは?
など、素朴な疑問がいろいろ浮かぶものですよね。
そこで今回は、2019年10月と2020年6月に私が実際に行ってみて分かったこと+追って公式サイト等で調べた情報をまとめ、“基本情報レポート”を作成してみたいと思います!
「これまで一度も能古島には行ったことがないけど、そろそろ行ってみようかなぁ」という方、訪問前の予習にお役立ていただけると思いますので、ぜひ立ち寄ってみてくださいませ。

(2020年6月中旬撮影)
目次
能古島概要
博多湾の中央に浮かぶ能古島は、福岡市の海岸に行ったことがあるならば、意識せずとも誰もが見たことのある島。
以外にも(?)、所属は「福岡市西区」。姪浜からフェリーで10分で行けてしまうとあれば、考えてみれば天神もそう遠くはないんですよね!

島の大きさは、渡船場の案内板によると南北3.5km、東西2km、周囲12km、面積3.93㎢で、福岡市ホームページによる令和元年9月末現在の人口は685人。わずかにではありますが、年々減少傾向にあるようです。
参考までに、海の中道の先にある「志賀島」は周囲11km、面積5.78㎢、人口1,089人だそうです。
能古島は志賀島に比べ、海岸線が入り組んでいるので周囲長は長いが、面積も人口も少ない、ということですね。
能古島までのアクセス・費用
ここで、もう少し詳しい地図を出してみましょう。

能古島に渡るフェリー乗り場は、西区の愛宕浜にあります。
呼び名が「姪浜渡船場」「能古渡船場」「姪浜旅客待合所」などいくつかあるので紛らわしいのですが、西鉄バスは「能古渡船場」と呼んでいるようです。
(しかし、能古島側の渡船場との混同を防ぐため、ここでは「姪浜渡船場」と呼ばせていただきます。)

ランドマークとしては、西鉄バス「愛宕浜営業所」と「福岡女子高等学校」がすぐ目の前です。
姪浜渡船場までのアクセス
では、姪浜渡船場へはどのようにして行けばよいでしょうか。
まず、地下鉄を使う場合を考えると、姪浜渡船場への最寄り地下鉄駅は「姪浜」です。駅から渡船場までは約2kmの距離。
歩くと30分近くもかかってしまいますので、渡船場まで公共交通機関で行く場合は西鉄バスを利用するのが一般的です。それか、自家用車で自宅から直接行ってしまうか。
以下、それぞれの情報をまとめてみました。(※料金は2019年10月現在のものです。)
「姪浜駅北口」→「能古渡船場」大人片道170円(乗車時間約15分)
【博多駅から】
「博多駅前A」→「能古渡船場」大人片道440円(乗車時間約45分)
【天神から】
「天神高速BT前」→「能古渡船場」大人片道380円(乗車時間約35分)
※西鉄バスの時刻表検索ページはこちら
東区在住の私は、2回とも車で行きました。一般客が利用できる駐車場(第2駐車場)は渡船場のすぐ北隣りにあり、しかも屋根付き。大変便利です。

以前は駐車料金は500円だったようですが、2019年秋の増税のため、10円上がったようですね。
能古島へのアクセス情報はアイランドパークのウェブサイト内「アクセス」にも載っていますので、ご自身の起点に合わせて、そちらでも確認してみるといいと思います。
姪浜から能古島へ
能古島に渡るフェリーを運航しているのは「福岡市営渡船」です。
参考までに、博多港から出ているのは志賀島航路と玄海島航路で、姪浜から出ているのがこの能古島航路と小呂島(おろのしま)航路。
普段利用することがないと、意外と知らなかったりしますよね!
朝の時間帯を除くと、基本的には1時間に1本の運行です。時刻表は、こちらの福岡市営渡船のウェブサイトをご確認ください。


能古航路では、「フラワーのこ」と「レインボーのこ」の2隻のフェリーが活躍しています。
フェリーには車を載せていくことも可能ですが、島民の生活に必要な車両を優先的に載せる必要があるため、もしかすると一般の利用はできるだけ控えたほういいかもしれません。参考までに、片道運賃は軽自動車が1,540円、普通車が2,470円(運転者含む)。
姪浜旅客待合所、能古旅客待合所ともに、施設内にはトイレ、売店、自販機、コインロッカー等が完備されています。コインロッカーの値段は、大が500円、小が300円でした。

能古島旅客待合所周辺情報
次に、能古島の渡船場周辺の情報についても少しご紹介してみたいと思います。

右が旅客待合所(渡船場)、左の幟がはためいている建物が「能古島案内所・のこの市」です。
この「能古島案内所・のこの市」は道の駅のような場所で、観光情報案内所、レンタサイクル受付、フードコート、お土産店、売店など、いくつもの機能をもつ複合施設です。「のこバーガー」や「長浜ラーメン」など、食事をする場所もあります。
店内には「能古うどん」をはじめとする能古島の名産品、アイランドパークのお土産も各種置いてありますので、帰りの乗船前の待ち時間に寄るにはもってこいの場所です。スナック菓子なども売ってありますよ。
私は船を待つ間、「のこバーガー」さんの飲食スペースでホットコーヒー350円をいただきました。夏はソフトクリームもいいですね!
営業時間:9:00〜17:00
定休日:なし
URL:https://yokanavi.com/tourist-information/28844/(福岡市公式シティガイド「よかなび」)
なお、能古島内にはコンビニはありませんので、渡った後に何か必要なものがあれば、まずはこの場所を覗いてみるといいかもしれません。
その他、渡船場付近にはカフェや海鮮料理などの食事処が4~5軒あるようでした。
個人的には、渡船場から港を挟んで反対側にあった「OCEAN’S KITCHEN」というカフェレストランの雰囲気が良さそうだったので、また機会があれば行ってみたいです。
という具合で、“島に渡るまで編”は以上となります☺
島内全図
ここからは“島内編”ということで、島内がどんな配置になっているのか、まずは渡船場にあった案内図でざっと確認してみましょう。

右下が渡船場、上がアイランドパークです。
何やら道がオレンジに色付けされていますが、これは、島内の観光地をめぐるための“西区おすすめルート”であると思われます。
冒頭でも話に出てきたように、島の大きさは「南北3.5km、東西2km」ですから、このオレンジの総距離は10km近くあるかもしれませんね。
島の中央、展望台付近は小高くなっていますし(標高195m)、全部歩くとなると結構大変そう…。ということで次は、島内の移動手段について確認してみたいと思います。
島内の移動手段
島内を移動する方法は、自家用車以外では「西鉄バス」「タクシー」「レンタルバイク(自転車)」「徒歩」の四択です。
バス | IPまで大人片道240円、小人120円(乗車時間約15分) ※時刻表は、渡船場にてご確認ください |
タクシー | IPまで片道約1,000円(乗車時間約5分) ※要予約。能古島案内所に連絡先などの詳細情報あり |
自転車 | 1時間400円 or 500円、2時間800円 or 1000円、3時間1,200円 or 1,500円、1日1,300円 or 1,700円 ※要保証金(1,300円 or 1,700円)。料金の違いは自転車の性能の違いによるものです |
徒歩 | IPまで最短約3km(桜道経由)、自然探勝路経由は片道約4.2km |
※「IP」はアイランドパークの略です。
なんと、福岡の公共交通機関の代名詞=西鉄が、こんな小さな島にも走っているとは!
しかも、小型バスというわけでもなく、大きさもあのまま。1時間に1本ペースで、島の中央を縦断するメイン道路を往復しています。

私が過去2回で見た感じでは、観光客とみられるフェリー乗客のほぼ全員の目的地はアイランドパークで、移動手段にはバスを利用しているようでした。
というわけで、島内の移動手段として一番メジャーなのは「西鉄バス」である、ということが言えそうです。ICカードも普通に使えますよ。
参考までに、渡船場前バス停発車時刻は7:57、8:48、9:45、10:30、11:30、12:55、13:35、14:35、15:35、16:45の10本で、日祝には17:55も出ると書いてありました。(※2020年6月16日情報変更なし確認済み)
フェリーが着いてすぐに発車する便もありますので、乗り遅れないように要注意。すぐにアイランドパークに行きたいという場合は、船を降りてすぐにバス停に向かうといいと思います。

春秋のピークシーズンや花畑の夜間ライトアップ期間中には増便することもあるようですので、アイランドパークや西鉄バスのウェブサイトで事前に確認しておくと安心です。
その他、レンタルバイクの場合は先ほどの「能古島案内所・のこの市」で受け付けできますし、タクシーを呼びたい場合の連絡先も、案内所に行けば分かります。
2020年6月から、トヨタが能古島でカーシェアリングサービスを始めたようです!
1台だけですが「のこの市」の駐車場に配備され、15分150円で観光客も利用可能なようですよ。(情報元:6月28日の西日本新聞)
利用にあたっては、事前にスマホのアプリで要会員登録&要予約とのことです。
アイランドパーク以外の観光地
能古島をレジャーで訪れる人々のほとんどは「のこのしまアイランドパーク」へ向かうわけですが、島内には他にも以下のような観光スポットがあります。
私も昨年初めて行ってみて知ったのですが、能古島の魅力はアイランドパークだけではないんですよね。
金印や万葉集など、古代からの歴史の眠るこの筑紫の地で、博多湾や志賀島とは切っても切り離せない場所にあるだけに歴史も深く、自然も豊か。
特に自然散策が好きな方には、自然探勝路や展望台を絡めた絶景ハイキングもおすすめです。
「あまり歩きたくないな」「アイランドパークがメインだし」という場合でも、展望台には足を延ばしてみる価値アリ、個人的には思います。

が、能古島で複数個所に行こうとすると必ずぶち当たるのが、「ルート取り問題」なんです。
ルート取り問題
もう一度、先ほどの島内マップを出してみましょう。

真ん中の黄色いラインがバス通り、右の赤ラインが「桜道」、左の赤ラインが「自然探勝路」です。
そして、注目していただきたいのが「展望台」の位置。
全てを徒歩 or レンタルバイクで移動しようという強者であれば悩むのは道順くらいですが、「バスと徒歩を組み合わせよう」と考える場合は、どのようにするか悩むところなのではないでしょうか。
例えば行先がIPと展望台の2ヶ所の場合、IPまではバスで行って、帰りは歩きにして展望台に寄るのか、行きに歩いて帰りはバスにするのか…などなど。
アイランドパーク自体も広いですので、先に全体図を確認した上でルートを決めておいた方が、時間配分にも体力配分にもいいんじゃないかな、と思います。
(私はこれをしなかったため、行きたいところに行けずに終わったという経験があります。)
行きたい場所を決めたらまずは落ち着いて、行く順番・ルートと移動手段を決めてからスタートする。これ、全力でおすすめします!
おわりに
能古島は想像していたよりも広く、見どころも多く、美しい自然と絶景の宝庫だった、というのが私が初めて現地を訪れた際の感想です。
島では農業もさかんで、海風にそよそよ吹かれる柑橘類の葉や、海景色を前に黄金に輝く収穫期の稲など、歩き回ってこそ味わえる豊かな景色がありました。




四季折々のお花もあちらこちらで咲いていて、のどかな島の空気に触れることでリフレッシュ効果も満載。
たった10分間海を渡るだけで結構な小旅行気分を味わえますし、キャッチフレーズをつけるなら、

という感じでしょうか。
まだ行ったことのないという方にはぜひ行ってみてほしい、かなりおすすめのお出かけスポットです!
アイランドパークでは、春は「桜&菜の花」、秋は「コスモス」と、それぞれ期間限定で花畑のライトアップもありますので、その時期に合わせて夕日も一緒に楽しめれば最高ですね☺
ライトアップイベントの開催時期目安は、菜の花が「3月第3週の週末~4月第1週の日曜」、コスモスが「10月第1週の週末~第4週の日曜」という感じのようですよ。
2020年秋のコスモス祭り&ライトアップは、残念ながら中止となったようです。コスモスは見られると思いますので、アイランドパークの情報をチェックしてみてください!
あなたの行く日がお天気に恵まれますように☺
以上、最後までお読みいただき、どうもありがとうございました! Polly