【自然名所#8】ここ、ほんとに九州?! 秋色に染まる御船山楽園レポート[佐賀県武雄市]




当記事は、2019年11月20日に現地を訪れた際の様子を元に作成したものです。

こんにちは! 自然観光が好きでたまらない福岡市民、「しぜんfan」のPollyです。

今回のレポートの舞台は、秋の佐賀県武雄市です。

ここでいきなり私事ですが、私は30年ほどを九州管内で過ごし、10年ほどを海外および北海道で過ごしたアラフォー女子です。

これまでの見聞を踏まえて九州と北海道の紅葉を比較すると、このようになります。

九州<<<<<<<<<北海道

北海道の紅葉事情が、九州育ちの私には衝撃の美しさだったんです。街中の木が紅葉しているかのようで、発色も鮮やか。

同時に、「九州の紅葉って全然大したことないな~、街中にはイチョウくらいしかないし」と思うようになりました。

その認識を見事に覆してくれたのが、今回ご紹介する武雄の「御船山楽園(みふねやまらくえん)」です!

札幌の公園を歩いているのと遜色ないような、見事な紅葉を満喫することができました。少々遠くても足を延ばす価値のある、断然おすすめな紅葉スポット

実際、日経新聞の「専門家が選ぶ、昼も夜も紅葉を楽しめる庭園 東西10選」(2016)で、西日本2位全国3位になったこともあるそうです。

そんな素晴らしい庭園を私が訪れたのは、紅葉がちょうど見ごろを迎えた2019年11月20日の昼間です。

およそ1ヶ月間開催される「紅葉まつり」の中盤で、平日ながらたくさんの人で賑わっていました。

その“九州離れした秋景色を当弱小ブログでもお伝えすべく、現地の様子訪れた感想を記事にしてみたいと思います!

訪問前に知っておくと便利な基本情報もまとめてみましたので、訪問前の下調べにもお役立ていただければ幸いです。

それでは、どうぞよろしくお願いいたします!



「御船山楽園 紅葉まつり」概要

まずは、この御船山楽園で毎年開催される「紅葉まつり」について、2019年の基本データをご紹介したいと思います。

御船山楽園 紅葉まつり 2019
【住所】武雄市武雄町武雄4100
【開催期間】2019年11月8日(金)~12月8日(日)
【開園時間 昼の部】8:00-17:30
【開園時間 夜の部】17:30-22:00
【休園日】なし※雨天開催
【入園料 昼or夜のみ】大人600円、小学生300円
【入園料 通し】大人900円、小学生400円
※竹林亭・御船山観光ホテルの宿泊者は入園無料
【駐車場】あり・無料
【公式サイト】御船山楽園「秋」

注目ポイントは夜間ライトアップがあることなのですが、ここでちょっと整理しておきたいのが、夜間ライトアップには2種類があることです。

御船山楽園自体の夜間ライトアップは「たまゆらの夕べ」と呼ばれるものですが、それとは別に「チームラボ かみさまがすまう森」というものもあります(入場料別)。

チームラボは、本来ならば11月4日までの開催だったところを、好評につき「紅葉まつり」の開催終了日である12月8日(日)まで延長開催されたんだそうですよ。

もちろん「昼のみ」「夜のみ」で行くのもいいですが、通し券を購入して途中で日帰り温泉に行ったり、武雄観光とチームラボを組み合わせたりするのもよさそうですよね!

入場料は安くはありませんが、広大な公園ですし、JR武雄温泉駅や各駐車場から無料のシャトルバス送迎ありますし、まあ妥当な金額かなと思います。

参考までに、私の園内滞在時間は1時間半でした。

夜については分かりませんが、昼に関して言えば、のんびり歩いて、途中の売店や茶屋で休憩して、という場合は2時間みておくと安心だと思います。

駐車場の場所やその他詳細については、別途公式サイトにてご確認くださいませ。

「御船山楽園」って?

まずは基本データをご紹介しましたが、そもそも「御船山楽園って何なんでしょうか。

自分の勉強のためにも、概要をまとめてみました。

御船山庭園の概要
  • 武雄の象徴、標高210mの「御船山」の麓に広がっている
  • 約15万坪の池泉回遊式庭園である
  • 江戸時代後期の1845年に、第28第武雄藩主・鍋島茂義が3年かけて完成させた
  • 開園から170年以上が経過している
  • 2010年、佐賀県初の国登録記念物(名勝地関係)に認定された
※参考:御船山楽園のパンフレットおよび公式HP

この「御船山」とやらがどんな山なのか、私はまったく知らずに出かけたのですが、目的地に近づくにつれて迫りくる不思議な形の山…。

あちらが御船山だったのでした。

武雄神社の公式サイトによると、“神功皇后が三韓征伐の帰途、武雄に兵船を止め、それが御船山に化した”んだそうです。

広さの「15万坪」を他の単位に換算してみたところ、およそ「50ha」「0.5㎢」。敷地が正方形だったとすると一辺がおよそ710mということになるようです。

東京ドーム換算でいくと、およそ10個半。とにかく広いんですね。

最後の項目の「国登録記念物名勝地関係)」というのは、造園文化の発展に寄与している、時代を特徴づける造形を遺している、再現することが容易でない、などの基準をもとに、文化審議会および文部科学大臣が認定するものだそうです。(参考:Wikipedia)

文化庁の公式サイトを見てみると、令和元年11月1日時点での国登録記念物(名勝地関係)の登録数は「95」のようで、同じ九州からは、大濠公園(福岡市)、小早川氏庭園(島原市)、沈堕の滝(豊後大野市)、旧伊東伝左衛門庭園(日南市)、清水氏庭園(志布志市)などが登録されています。

とにかく、もろもろ簡単にまとめると、

鍋島茂義さんが約174年前にこだわって造った、東京ドーム10個半分の広さのある回遊式庭園で、国の登録記念物にもなっている

ということですね!

御船山楽園の場所

そんな御船山楽園の位置はこちら。オレンジ色で囲ったところです。

© OpenStreetMap contributors

武雄市街地から、34号線を嬉野温泉方面へ2~3km進んだところにあります。

いきなり寄りの地図を出してしまいましたが、私の住む福岡市から車で行くと、高速を使って2時間弱、三瀬峠を越えて下道で行くと2~3時間、といったところです。

佐賀市街や佐世保市街からは35~40kmほどですので、下道で1時間ほどでしょうか。

ライトアップは22時までやっていますし、仕事の後に“紅葉ライトアップデート”も楽しそうですね!

紅葉まつり訪問レポート

さて。

ざっくりと概要をご紹介したところで、ここからようやく観光レポートに入りたいと思います。

第2駐車場の様子

私は当日、ちょうど通りかかった「第2駐車場」にマイカーを停めました。

公式サイト内「紅葉まつり駐車場」より

平日ならば「楽園口」や「第1」もタイミング次第では空いていることもあるかもしれませんが、こればっかりは分かりません。

駐車場からは無料シャトルバスが頻繁に往復していましたし、離れた駐車場に停めたからといって何一つ不自由はありませんでしたよ。

武雄・御船山楽園の第二駐車場
第2駐車場の様子

送迎バスに時刻表はなく、来たら飛び乗るというスタイル。

駐車場から北西の方向には「御船山」の姿を見ることができました。

会場に到着

シャトルバスに揺られることものの3分で、庭園への入口がある「楽園口駐車場」に到着。

↑ この白いバスが、無料送迎をしてくれるシャトルバスです。

駐車場には大型ツアーバスも何台も停まっており、ちょうど団体が見学を終えたところだったのか、庭園への入口付近は大混雑していました。

駐車場に隣接したお土産店(上の写真右側の建物)を取り囲むように、いくつもの露店が出ている模様。

一通り眺めてみると、佐賀牛コロッケ、梅ヶ枝餅、天津甘栗、嬉野茶、竹細工、陶芸品などが並び、とても賑やかな雰囲気です。

御船山楽園紅葉まつり

バックが何気に絶景でびっくり。

券売所は、賑やかな広場を抜けた先、門のすぐ右横にあります。

武雄・御船山楽園の門

チケットを購入し、いざ入場!

門をくぐってすぐ右手にはチケットもぎりの方のいるテントがありますので、そちらで園内マップをもらうのをお忘れなく。

園内の大まかな造り

園内は大まかに池セクションツツジ谷セクションに分かれており、その二つが手前から奥に連なったような造りになっています。

そして、両セクションの中継地点には「園内売店」と呼ばれる、ちょっと座って食べたり休憩したりできる広場がある、というイメージです。

特に池セクションは一方通行となっており、行きは池の南側を、帰りは池の北側を歩くように順路が定められています。

池を眺めながらお団子を楽しめる茶屋は、帰り道に通過しますよ。

池周辺

まずは、池セクションです。左手に池を見ながら進みます。

秋の武雄・御船山楽園、池沿いの道

このあたりは、夕方の情報番組などでよくテレビ中継される場所ですよね!

池の水はいまいちですが、取り囲む木々の燃えるような赤色に、誰もが足を止めて歓声を上げていました。

秋の武雄・御船山楽園

池越しにそびえる御船山の姿が、どことなく中国の山水画のような雰囲気も醸し出しています(と思いました)。

自然を愛し、絵を描くことも好きだったという鍋島茂義さんの創造力や美的感覚が伝わってくるような絶景でした。

モミジのアーチ

池を離れ、売店エリアまではひたすら紅葉のトンネルが続きます。園内マップによると、「モミジのアーチ」と名付けられているパートのようです。

武雄・御船山楽園の紅葉

赤だけでなく、今から色付こうとしている黄緑の葉っぱも絶妙に混ざり合い、一緒になって太陽に透けている様子がとても美しかったです。

武雄・御船山楽園のモミジのアーチ

このパートは、秋の御船山楽園の一番の見どころといっても過言ではないと思います。

このあたりで車椅子の方を見かけましたので、坂道も押し続けられる力持ちの同伴者がいれば、足の不自由な方でも一緒にモミジのアーチを楽しみに来ることができそうです。

そんな素敵な小道を抜けると、「園内売店」のある広場に到着。

武雄・御船山楽園の園内売店外観

茅葺屋根の売店の周辺には座って休憩できるベンチが多数設けられており、売店で買った食べ物を片手に談笑したり、足を休めながら周囲の木々を眺めたり、みなさん思い思いにお過ごしの様子でした。

ちなみにここで購入できるものは、暖かい揚げ餅やカレーパン、かりんとう饅頭、その他お菓子やお茶、みかんなどです。(※2019年11月20日時点)

ツツジ谷を一巡り

売店エリアをさらに奥に進むと、その先には「ツツジ谷」と呼ばれるエリアが広がっており、御船山の間近まで迫ることができます。

景色が大きすぎて写真に収まりませんが、こちらが売店広場付近からみたツツジ谷の全貌。

武雄・御船山楽園のツツジ谷と御船山

春にはまた別の絶景が広がるに違いありませんが、秋は秋で、「樹齢170年の大モミジ」を見ることができます。

案内看板に従ってツツジ谷に入り、しばらく坂を上ると…

御船山楽園大モミジ
武雄・御船山楽園の大モミジ

大モミジの登場です。

武雄・御船山楽園の樹齢170年の大モミジ
武雄・御船山楽園の大モミジ

先ほどお勉強した成果を発揮しますと、この庭園は、およそ174年前に造られたものでしたよね。ということは、その頃からずっと生きている、ということ。

これからも、庭園と同じだけ歳を重ねていってほしいものです。

大モミジを観賞したら、そのままツツジ谷をぐるりと回って売店エリアに戻るのが一般的なルートのようです。

道中、御船山を下から見上げたり、先ほどの大モミジを離れたところから見下ろしたり、見事なイチョウの木があったりと、大変気持ちの良いハイキングを楽しむことができました。

ツツジ谷はけっこうアップダウンがあり、足元は凸凹の山道ですので、全体を通して考えても運動靴での来園がおすすめです。

萩野尾御茶屋」周辺

さて、先ほどの売店エリアに戻って来ました。

武雄・御船山楽園の園内売店付近

このまま坂を少し下り、帰り道への分岐を右に入ると池方面へ戻ることができます。

その分岐以降、池までは一列になって歩くような細い石段道が続きますが、そこを抜けると「萩野尾御茶屋(はぎのおおちゃや)」に到着します。

武雄・御船山楽園の萩野尾御茶屋外観

この建物は、茂義公が造園時に併せて建てた茶室で、イベント開催時に期間限定で一般公開しているんだそうです。

メニューは、昼は「粉茶と串団子セット 500円」、夜は「粉茶とぜんざいのセット(値段不明)」。池を眺めながらいかがでしょう。

武雄・御船山楽園の茶屋
萩野尾御茶屋
【昼の営業】9:30-17:00
【夜の営業】17:30-21:30
※情報元:園内配布のパンフレット

茶屋の隣りにある藤棚からの眺めも素晴らしいものでした。対岸に見えているのは、行きに歩いた「モミジのアーチ」ですね。

武雄・御船山楽園の紅葉

池周辺の風情を楽しみつつ、最後に大きなモミジの下をくぐれば出入口の門はすぐそこです。

これにてゴール! おつかれさまでした。

おわりに

以上、前半を基本情報、後半を訪問レポートとして「御船山楽園の紅葉まつり」についてお送りして参りましたが、いかがでしたか?

最後に、今回私が初めて行ってみて気付いたことをまとめてみたいと思います。

紅葉まつり)」に初めて行って分かったこと
  • 駐車場はいくつもあり、いずれも無料
  • 駐車場から会場までは無料シャトルバスが出ている
  • 無料シャトルバスは頻繁に巡回しており、とても便利
  • 入園料は最低でも600円(昼or夜のみの場合)
  • 園内を見て回るには、休憩を含めて2時間みておくと安心
  • アップダウンのある山道もあるため、運動靴がよい
  • 入口前には土産店や露店が並んでおり、園内には茶屋もある

あくまでも2019年11月20日(水)の11時~12時半ごろに訪れた一個人の感想ですが、みなさんのお出かけに少しでも参考になれば幸いです。

同園は年中開園しており、季節によって楽しみ方もいろいろなようですから、ぜひまた別の季節に、特にツツジの時期に散策を楽しみに行ってみるのもよさそうだと思いました。

みなさんも、武雄・御船山楽園へのお出かけ&お散歩、楽しまれてくださいね☺

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最後までお読みいただき、どうもありがとうございました!

ではまた。 Polly

※記事内の写真は、すべて2019年11月20日時点のものです。