こんにちは! ここ2~3年でプロ野球が大好きになった「しぜんfan」のPollyです。
今回のレポートの舞台は、福岡を代表する史跡公園「舞鶴公園」。
なぜここで舞鶴公園かというと、今年(2019年)のパリーグのクライマックス・シリーズ2ndステージが「ライオンズ vs ホークス」だからです!
プロ野球に興味のない方には「なんのこっちゃ」だと思いますが、ライオンズといえば西鉄ライオンズ、西鉄ライオンズといえば平和台球場、平和台球場といえば鴻臚館(こうろかん)、鴻臚館といえば舞鶴公園、なんですね。
若すぎてご存じない方がいたときのために補足説明すると、「平和台球場」というのは、舞鶴公園内の現・鴻臚館広場のある場所に昔建っていた野球場のことです。
これは私も生まれる前の話なのですが、現・埼玉西武ライオンズは元は福岡で発足した球団で、当時は平和台球場を本拠地としていました。
そして、ライオンズが埼玉に去ったおよそ10年後、今度は大阪からホークスがやってきて、平和台球場を本拠地として使いました。南海ホークスをダイエーが買収し、「福岡ダイエーホークス」になったときです。
その後ホークスは福岡ドームに移り、平和台球場は2008年に完全に解体され、現在の「鴻臚館広場」になったというわけですね。
ということで、平和台球場は両チームにとって今はなき思い出の場所であり、両チーム間にある架け橋のような存在でもある、なんともすごい場所なんです。
そこで、先日2019年10月8日。来るCSを前に、まだ一度も行ったことのなかった鴻臚館を見物するという目的も兼ねて、 平和台球場跡および鴻臚館のある舞鶴公園へ観光に行ってきました!

その結果、予想をはるかに超えた一大歴史スポットかつ一大写真撮影スポットであることが分かりましたよ。
当レポート記事では、現地の様子や「鴻臚館とは何ぞや」といったガイド情報など、実際に訪れてみて分かったことを写真満載でご紹介していきたいと思いますので、何かしらお役立ていただければ幸いです。
目次
事前情報
大濠公園と舞鶴公園の違い
いきなり私事で恐縮ですが、私は18歳になるまでの大半を福岡で育ちました。そして、アラフォーとなった今また福岡に住んでいますが、実は今まで大濠公園と舞鶴公園の違いをよく分かっていませんでした…。というかむしろ、この辺の公園全部を「大濠公園」と呼んでいたのです。
“福岡出身”、“福岡市民”の名に恥じる無知無学っぷりです。
そこで、自分の勉強のためにも、地図を描いて整理してみました。

左の池のある部分が「大濠公園」で、オレンジで囲んだエリアが「舞鶴公園」です。
舞鶴公園管理事務所でもらったマップなどを見ながらそれぞれの公園にある施設をまとめると、
大濠公園…日本庭園、池、ボートハウス、能楽堂など
ということになるようです。
今回の観光のテーマは舞鶴公園ですので、池の方には行かず、鴻臚館と福岡城址を中心に見物するということになります。
舞鶴公園第1駐車場
今回私はマイカーで行き、「舞鶴公園第1駐車場」を利用してみました。

場所は、陸上競技場と福岡城址の間の小道を少し入ったところ(上の地図の★)にあり、鴻臚館広場までは300mほどの距離です。
他にも近隣には、道を挟んで大濠公園側にある「タイムズ福岡城三の丸駐車場」や、美術館横の「舞鶴公園第2駐車場」などがあるようですが、こちらの「第1駐車場」が鴻臚館には一番近くて手軽だと思います。
料金は「1時間150円」とリーズナブル(2019年10月8日現在)。現金以外にも「nimoca」や「SUGOCA」などの電子マネーも使えますし、駐車場も広くて停めやすく、私はおすすめです。
ただ、夜間は入庫できないこと、年末年始は休業することだけは要注意です。
【営業時間】4~10月は5:30~20:00、11~3月は6:30~19:00
【休業日】12月29日~1月3日
【利用料金】1時間につき150円
【使用できる電子マネー】はやかけん、SUGOCA、nimoca、Kitaca、suica、PASMO、TOICA、manaca、ICOCA
※2019年10月8日現在の情報です。詳しくは舞鶴公園ホームページ「アクセス」をご覧ください。
駐車場の向かい(陸上競技場横、さきほどの地図の★)には広い駐輪場がありましたので、自転車の場合はこちらに停めるとよさそうです。

さて、ではここから観光を始めましょう!
観光レポート
平和台陸上競技場を見学
駐車場から鴻臚館広場に行く途中、平和台陸上競技場の玄関前を通ります。

またまた私事ですが、高校のときに陸上部で、この“平和台”にはよく来ていたんですよね。めちゃくちゃ懐かしいです。
玄関にはよく見ると「舞鶴公園管理事務所」の表札も出ており、観光パンフレット各種も置いてあるようでしたので、中に入ってみました。
パンフレットをいくつかいただいた後、スタッフの方に競技場の中を見学できるかどうか聞いてみたところ、「スタンドからならいいですよ。案内しましょうか」と快く対応してくれました。

私は知らなかったのですが、大会やイベントなどの貸し切り時以外は、窓口で利用券を購入すれば 自由に個人練習を行うことができるようです。
(詳しくは舞鶴公園のホームページ「ご利用案内・申請」をご覧ください。)
訪れたのが平日の午前11時頃ということもあり、フィールド内はひっそりとしていましたが、スタッフのお姉さんによると、夕方には多くの学生さんたちで賑わうとのこと。

私が高校生の頃といえば既に20年ほども前ですが、今でも変わることなく現役で使用されていることに驚きます。
「福岡市緑のまちづくり協会」のサイトによると、なんとこの競技場の竣工は1948年(昭和23年)なんだそう。戦後すぐ、ということですね。築71年とは!
いつかは老朽化や公園の整備のために閉鎖・移転となる日がくるのかもしれませんが、大半の市民にとっては物心つく前から気付けばそこにあった存在ですから、なくなるのはまだちょっと想像できないかも。
思いがけずに中を見ることができて、いい体験になりました。
鴻臚館広場(平和台球場跡)
陸上競技場を後にし、引き続き鴻臚館に向かって歩きます。

まもなく正面に広場が見えてきました。あれが鴻臚館広場、すなわち平和台球場跡に違いありません!
もっと近寄ってみると…

おおっ、見事に何もありませんね! まさに「夏草や兵どもが夢の跡」。ちなみに上の写真のアングルは、一塁側からレフトスタンド方向を見ているような感じです。
一塁側からホームベースの方向へ、外周を歩いてみます。

ホーム側からセンター方面を見た画がこちら ↓

そして、逆にセンターからホームベース側を見た眺めがこちら ↓

天気の違い以外は、写真としてはどれも代わり映えしない画ですね(笑)
私は平和台球場で実際に観戦したことはありませんし、球場の外観さえもおぼろげにしか覚えていませんが、昔を知る方にはこの景色はどう映るのでしょうか。
景色そのものというよりも、当時の思い出が蘇ってきて懐かしくなるかもしれませんね。
広場では、レジャーシートを広げてピクニックをしている人もおり、長閑な憩いの場となっていました。リードをしっかり付けていれば、ワンちゃんもOKのようです。

現在の球場跡の雰囲気が分かってとりあえずは満足しましたが、ひとつ悔やまれるのが「平和台球場モニュメント」という石碑を見逃したこと。明治通りから球場へ渡る橋(上之橋)のたもとにあったようなんです。
みなさんが行かれる際は、ぜひそちらも激写してみてください!
本日、モニュメント激写がついに実現しました☺
モニュメントには「平和台野球場史」が文章や年表で記されており、最盛期のことを直接は知らない私でも胸が熱くなりましたので、当時を知る方は胸が焦げる(?)かもしれません。

福岡城むかし探訪館
さて、無事に球場跡を見物したら、次は史跡観光です。
鴻臚館広場には、「福岡城むかし探訪館」と「鴻臚館跡展示館」の2つの観光施設があります。いずれもうれしい入場無料。
参考までに、駐車場からの位置関係は下の写真の通りです。(※クリックで拡大できます)
まずは一塁側にある「福岡城むかし探訪館」のほうへ行ってみたいと思います。

真新しい、きれいな建物です。
こちらでは、福岡城のジオラマ模型やCGによる復元イメージ映像、当時のエリアマップ、福岡藩の初代藩主・黒田長政とその父・黒田官兵衛について、「福岡」と「博多」についてなど、福岡城にまつわる様々な情報を知ることができます。

特に、お城の復元イメージが見られるビデオ(再生時間13分)は、当時の様子をイメージするのにとても良いものでした。福岡城址を散策する前にはぜひ訪れておきたい資料館です。
福岡城址の散策マップもこちらで入手できますよ。
また、むかし探訪館を出てすぐ右手には、「福岡城サムライライディング」なる面白そうなセクションもありました。

案内看板によると、土日祝日のみの営業とのことでこの日はお休みでしたが、馬に乗って記念撮影したり、乗馬体験もできるそうです。すごい。
年中やっているわけではないようですので、気になる方は、福岡城むかし探訪館のホームページ「城内イベント情報」に詳しい情報が載っていると思います。
むかし探訪館やサムライライディングの近くには花壇もあり、きれいに咲いている花々も見ることができました。
“史跡”と聞くと渋~いイメージですが、こうやって公園らしい一面が見られると、気分も華やかになりますね!
さて、次は鴻臚館広場の先にある「鴻臚館跡展示館」に行ってみましょう!