「こころ検定2級」CBT試験を受けた感想と私の省エネ勉強法(2020.8)




こんにちは。最近「こころ検定2級」を受け、無事に合格したアラフォー福岡市民・Pollyです。

この検定は2017年10月に始まったばかりですので、歴史がまだとっても浅く、その名を聞いても「?」な人がほとんどなんですよね。

私がこの検定のことを知ったのは2年前の2018年6月、何か自分の興味のある、かつ日常生活でも役に立つような通信講座ないかな~と探していたときのことです。

「メンタルケア心理士講座」という講座があり、そちらを修了した上で「こころ検定2級」に合格すれば、「メンタルケア心理士なる資格がとれるらしい―。

「文部科学省後援」、「メンタルケア学術学会認定」の民間資格とのことですが、正直、資格としてどこまで“使える”ものであるかは不明。

しかし、私が惹かれたのは、「心」を知ることで相手や自分自身のことをもっと理解できるようになったり、「心と行動の関係」「心と身体の健康」を学ぶことで、その知識をこれからの人生に幅広く活かしていけたりするんじゃないか、ということです。

というわけで、講座だけでも受けてみようと早速「たのまな」で購入。修了期限をぎりぎりいっぱいまで延長してもらい(笑)、無事、2019年5月末に修了することができました☺

講座の内容は非常に為になるものでしたし、資格を取ることが第一目的ではなかったので、検定は受けずに一旦放置。

そして講座修了から14ヶ月のブランクを経てついに受験してみました

前置きが長くなりましたが、当記事では、

  • どんな感じの試験だったか
  • 私の勉強法

などについて情報共有してみたいと思いますので、これから受けるという方に一つの参考としてお役立ていただければ幸いです。



CBT試験について

「こころ検定」はCBT試験です。

CBTとは「Computer Based Testing」の略で、和式で言うと何のことはない、「パソコンを使った試験」のことですね!

以前はこの手の資格試験というと、「決められた試験日や試験会場に出向いて、マークシートで受験する」というスタイルが主流でしたが、このCBT試験は、「受験日時と会場を自分で決めて、パソコンで受験する」ということになります

筆記用具も必要ありません。持って行くのは身分証だけでOKでした。

こころ検定受験の流れ

こころ検定 CBT試験の流れ
  1. こころ検定へ受験申込
  2. CBT-Solutionsから、受験予約に必要な「ログインID」と「ログインパスワード」がEメールで送られてくる
  3. 受験したい日の3日前までに予約
  4. 受験当日、予約時刻の30~5分前までに会場で受付
  5. パソコン受験
  6. 自分のタイミングで受験終了(試験時間は最長120分)
  7. 受験結果のプリントを受取り、終了

受験日・受験開始時間・会場は、予約画面にて自分の都合に合わせて選択可能です。

受験可能期間がおよそ1ヶ月ある上、3日前までに申し込めばOKということで、受験日程の融通はかなり利きますね! 受験開始時間も30分単位で設定できました。(※試験会場によります)

会場の数も予想していたよりも多く、私の住む福岡市エリアには4ヶ所がありましたよ。

ハカタリンクス(博多駅東テストセンター)

中でも私は、博多駅の東側にある「ハカタリンクス」というところを受験会場に選んだのですが、個人的にはその所在がちょっと分かりづらいと感じましたので、ここで共有してみますね。

まず、何が分かりづらかったかって、「テストセンターと聞いて想像する建物と実物の雰囲気の違いです。

ハカタリンクス(博多駅東テストセンター)外観(都市高側)

こんな風に、普通の「マンション」なんですね。

入口のドアに近づくと、ちゃんと「博多駅東テストセンター・東光テストセンター」「CBTS」と表札(?)が出ており、「こころ検定」以外のCBT会場にもなっていることが分かります。

中に入るとすぐにスリッパに履き替えるシステムになっており、履き替えたらすぐに受付。身分証の確認を終え、一通りの説明を聞けば、後は時間までテキスト等の最終確認をするも良し、早めに試験を始めるも良し。(※このあたりは、その日の予約状況によるものと思われます。)

荷物は、靴箱の横のカギ付きロッカーに預けておくことができました。トイレもちゃんとあります。

実際に試験を受けることになる部屋は受付スペースとは反対側の奥にあり、中には20台ほどのパソコンが設置されていました。

机の上には、A4サイズの白紙が2枚と、きれいに研いである鉛筆が2本。

私が受験開始した時点では受験者は他に誰もいませんでしたが、後から1人増え、もう一人増え、計3名となりました。

当然ながら、静かで集中できる好環境だったのですが、夏場はクーラーがけっこうしっかり効いているので、何か羽織るものがあると安心かと思います。念のために持って行った薄手のカーデガンが大活躍でした。

私は1時間ほどで見直しまで全て終え、試験終了ボタンを押し、その場でめでたく合格を知ることに☺

使用したパソコンから出力した試験結果レポートを受付で受け取れば、晴れて自由の身です。後は、合格証書が家に届くのを待つだけ。

2020.9.4追記

受験から約3週間後、合格証書もろもろがレターパックライトで届きました☺

ちなみに、ハカタリンクスまでマイカーで行く場合、公式サイト内の近隣駐車場のご案内というページを覗いてみると、近隣のコインパーキング情報が載っていますよ。

45分100円の「カレッジコートパーキング」、近くて安くてとても便利でした。

上記の公式サイト案内には「収容台数4台」とありますが、私が確認した限りでは、建物下も含めて「8台」あるようでした。

試験の感想

そうして無事に合格することができた私ですが、ここからは、試験の感想私の勉強法などについて書いてみたいと思います。

まず、試験の感想ですが、

講座の添削を終えただけで受かるほど簡単ではないが、テキストを一通り熟読&理解して、対策問題集を一度解いてみて雰囲気を掴んでさえいれば、合格するのは難しくない

という感じでした。(一応の情報として、私の高校の偏差値は60代前半です。)

中には本当に紛らわしい、確実に答えを知っていなければお手上げという問題もあります。が、穴埋め問題などは、テキストの内容を理解していれば乗り切れるものも多いと思います。

というわけで、どう手をつけようか…と迷っている方は、「浅くてもいいからテキスト全体を広く探検」することから始めてみるのも手かもしれません。

まずは目次をじっくり見て、各項目がどんな“ツリー”になっているのかを把握すると、その後の学習も進めやすくなるはず。

それから、メンタルケア学術学会監修のテキストは3冊ありますが、それぞれのテキストで勉強の仕方が違う、というイメージも受けました。

例えば1冊目の「精神解剖生理学基礎」は割と高校受験のような勉強法が合っているように思いますし、2冊目の「精神医科学基礎」は、全体を読んだ上で情報をうまく系統化して整理することができるかが鍵。

3冊目の「カウンセリング基本技法」は、まずは本を読むようにじっくり読んで内容を理解することが一番で、登場する学者たちの名前がところどころで良いキーポイントとなります。

どれも私の個人的な感想に過ぎませんので、くれぐれもご参考までに…。



私の勉強法

最後に、私がどんな感じで勉強をしたのかについても書いておきたいと思います。

私は、マーカーなども使いながらテキストにガンガン書き込みつつ、また、内容をシンプルにまとめて整理したいことがあればノートを駆使しつつ、まずはテキストを一通り理解することに専念しました。

いきなり全部は無理ですので、ざっくりと、です。

例えば、「精神医科学基礎」第6章の薬剤論などは、それぞれの薬剤の名前を全部覚えるなんて、そんな気力は皆無。でも、せめて以下のように大分類だけでも押さえておけば解ける問題もあるかもれませんよね。

抗うつ薬

  • 三環系抗うつ薬(第1群)
  • 四環系抗うつ薬(第2群)
  • SSRI(第3群)
  • SNRI

※世界で初めて製薬された抗うつ薬・イミプラミンは第一群

※抗うつ薬の副作用は抗コリン作用(便秘や口渇)

他にも、以下のように、内容を全部覚えなくても、そのうちの一つだけを覚えてしまえば何とか凌げる問題もあるかもしれません。

5つの感覚

  • パチニ小体・マイスネル小体:圧覚・触覚
  • ルフィニ小体:温覚
  • 自律神経末端:温覚・痛覚・冷覚
  • クラウゼ小体:冷覚

⇒温覚・痛覚・冷覚のうち、痛覚が関与しているのは自律神経末端だけ

例えばこれで「ルフィニ小体が関与するのは温覚と痛覚である」という正誤問題があれば、「いや、痛覚は自律神経末端だけだったはず」となり、簡単に「誤」という正解が導けます。

こんな調子で、添削問題や対策問題集を解いてみて分からなかったところ・あやふやなところがあれば、テキストの該当箇所を再度熟読して要点だけ整理、ということをしていけば、けっこう“戦える”ようになるのではないかと思います。

根を詰めすぎない「省エネ学習」といったところでしょうか(笑)

ちなみに、私は受験前にはDVDはあまり見ませんでしたよ。受験の14ヶ月前、講座をやっている頃は1~2回は見ましたが、記憶にはあまり残っていません(笑)

文字から学ぶ方が頭に入りやすいか、音や図の方がいいか、それは人にもよると思いますし、結局は自分に合った勉強法であることが一番大事だと思います!

おわりに

以上、「こころ検定2級」を受験してみた感想について、もろもろ書き記してみました。

2級の問題数は「40問」で、合格のために必要な正解率は「70%」。ということは、28問以上正解で合格ということになりますよね。

今回私は講座修了後14ヶ月経ってから受験し、受験直前の勉強期間もトータルで10日間ほどでしたが、「睡眠と記憶の関係」を応用したからか(笑)、おかげさまで「83.7%」で合格することができました。

  • 睡眠は記憶の忘却を防ぐだけでなく、記憶の向上も助ける!
  • しっかり勉強した後は、しっかり寝る!!

ということで、一夜漬けはダメですよ。しっかり寝てから受験に臨むことをおすすめしつつ、当記事を締めくくらせていただきたいと思います。

最後までお読みいただき、どうもありがとうございました。試験、頑張ってくださいね☺

Polly(2020.8.22)