【自然名所レポート#6】名水百選・清水の滝と清水観音[佐賀県小城市]




みなさんこんにちは! 自然観光ファンの福岡市民、Pollyです。

今回のレポートの舞台は、小城羊羹でも有名な佐賀県小城おぎです!

実は私の亡き父は佐賀出身。今でもお墓参りにはちょくちょく行けど、思えば佐賀県内で観光という観光をしたことがなく、小城を訪ねるのも今回が初めてでした。

その小城市、住んでいる方々にはいつもの風景なのかもしれませんが、山景色の美しいこと

移動中に前を通った「須賀神社」も気になりましたし、「天山」もいつか歩いてみたいし、私の中ではかなり好印象な場所でした。

そんな小城初訪問で私が訪れたのは、名水百選にも選定されているという「清水の滝」と、佐賀平野の絶景が期待できそうな「千葉公園展望台」。

中でも当記事では、2019年10月30日(水)に「清水きよみずの滝」に行ってみて分かった基本情報実際の様子などをまとめてみたいと思います。

これから行く予定の方、行こうかどうか検討中の方の参考にでもなれば幸いです。



清水の滝の大まかな位置

まずは清水の滝と、ついでに千葉公園も、その所在地をざっくりと地図で見てみましょう。

いずれも「もうちょっとで佐賀平野に出るかな!」という、山と平野との境目近くにあります。

清水の滝、千葉公園、バルーンフェスタ会場の位置関係
© OpenStreetMap contributors

この佐賀平野、私の住んでいる福岡市からは「三瀬峠」か「東背振」を越えるか、はたまた鳥栖経由でぐるりと周って行かねばならず、出かけるのにはなかなか気合いの要るエリア。

私は三瀬ルートで向かうことにし、福岡市の自宅を昼過ぎに出発。くねくね山道を越え、はるばる小城に着いたのが14時半過ぎのことでした。

清水の滝の3つの“すごいこと”

次は、実際に清水の滝を訪れてみて「これは重要だな」と思った基礎情報3点をご紹介したいと思います。

① 名水百選

一つ目は、「名水百選に入っていること」です。

ご存じの方は読み飛ばしていただきたいのですが、名水百選というのは、環境省が全国の湧水・河川・地下水の中から選定した名水処のことです。

昭和60年(1985年)の「昭和の百選」と、平成20年(2008年)の「平成の百選」と、合わせて200ヵ所の名水が選定されています。

47都道府県から最低一ヵ所ずつは選ばれていて、選定数が一番少ない県は、大阪府の「1」。選定数が一番多いのは、富山県と熊本県の「8」。

佐賀県からは「2」つが選定されていて、一つが西松浦郡有田町の「竜門の清水」、あと一つがこの清水の滝のある「清水川」となっています。

全国の200分の1と思うと、それだけでも行ってみたくなるのは私だけではないはず!

熊本の名水百選の一つ、白川水源についてのレポートはこちら ↓

阿蘇白川水源の水面に映るシダ

【自然名所レポート#4】白川水源―快速たかもり号で行く晩夏の南阿蘇・前編

大分の竹田湧水群の訪問記もあります ↓

竹田湧水群・塩見湧水

日本縦断ロードトリップ2020秋【3-4日目】雨の竹田・豊後大野

② 清水山宝地院(清水観音)

清水の滝が有名な理由は、名水百選だけではありません。

現地に立っていた案内板によると、“観世音菩薩信仰と滝うけ行の霊場”としても有名なんだそうで、この滝は清水山見瀧寺宝地院」、通称清水観音というお寺とセットで存在しているようです。

そしてこのお寺は「九州四国三十三観音霊場二十一番札所」でもあるとのこと。

佐賀・清水観音への参道入口付近の様子
参道入口付近の案内板

寺関係に疎い私にとっては「?」が飛び交うのですが、Wikipediaによるとこの「九州西国三十三箇所」というのは、九州の福岡・佐賀・長崎・大分・熊本の5県にまたがる観音霊場のこと。

「四国」は「しこく」ではなく「さいごく」と読みます。

そして、その二十一番札所である「清水山見瀧寺宝地院」は、元は西暦803年(平安初期)に桓武天皇の勅命によって開基された道場で、当時はいくつもの僧房があり、大勢のお坊さんが住んでいたそうです。が、のちに戦乱によって焼失。

焼失したのがいつだったのかは不明ですが、その後の1627年、佐賀藩主・鍋島勝茂とその息子である小城藩主・鍋島元茂が鹿狩りをしていた際にこの滝を見つけ、新たに観世音菩薩を迎えて清水山を再興したとのこと。それが今でも残っているというわけです。

以上、案内板の内容を要約してみたのですが、何しろ文章が難解で…だいたいこんな感じだと思います(笑)

とにかく、滝の近くには歴史の古いお寺があるということが分かりました。

ちなみにこのお寺の宗派は天台宗だそうです。

③ 清水鯉料理

基本情報の3つ目は、「鯉料理」です。

滝の周辺には何軒もの鯉料理店が立ち並んでおり、鯉が名物であることが見て取れます。

清水の滝案内板と鯉料理の宣伝看板

こちらについても現地に立っていた難解な案内板を解読してみると、1894年(明治27年)、参詣者の宿泊所を開こうと考えた深川忠左ェ門という人が、当時の住職さんに夕食のメニューについて相談したところ、

「そういえばうちん親父が若っかころ信濃に研修に行ったとき、夕飯に鯉の洗いやら鯉こくやらが出て美味かったって話しよったことがあったばい。そればやってみたらどがん?」

と提案されたことが始まりだったとか。(セリフは適当です)

それから忠左ェ門さんをはじめとする旅籠の主人たちが試行錯誤して鯉料理を研究した結果、「清水の鯉の洗いは臭みがなく食感も良く自家製味噌を使った鯉こくも美味しい!」と評判になっていったんだそう。

さらにすごいのが、当時の旅籠「深松屋」「滝見屋」「清水屋」などは、清水鯉料理の老舗として今でも続いているということです。

今回私は滝見物だけで終わりましたが、お好きな方は伝統の鯉料理も合わせて楽しむことができるんですね。



訪問前のお役立ち情報

続いて、訪問前に知っておくと便利な情報をまとめてみます。

駐車場の場所

清水の滝の最寄り駐車場は、県道44号線から鯉料理店が立ち並ぶ細い坂を300mほど上がったところにあります。

実際の駐車場の様子はこちら。

佐賀・清水の滝駐車場の様子

上下二段あり、合わせてざっと30台くらいは停められそうな広さです。私の訪問時は平日の昼間とあってかどちらもガラガラ。停め放題でした。

実は駐車場はもう一ヵ所、44号線沿いにも広いところがあるようなのですが、よほど大型車でない限りは、最寄り駐車場といえば今ご紹介したこちらになるようです。

滝までのルート紹介

無事に車を停めたら、駐車場から滝までは400mほど歩くことになります。

下のマップのように滝までの散策路は2つありそれぞれに特徴がかなり違っていますので、事前に把握しておいた方が現地で迷わずにすむかもしれません。

© OpenStreetMap contributors

ここでは便宜上、勝手に黄色に色付けをして、それぞれの特徴をご紹介したいと思います。

■ 平坦ルート(黄色)の特徴

  • ほぼずっと平坦
  • 3度ほど橋を渡るので、道中で川景色を楽しむことができる
  • 車椅子やベビーカーを押して滝の近くまで行くことが可能
  • 入口付近にトイレあり

平坦ルートは平和な散策コースといった感じで、大半はずっと石畳の道が続きます。

最後のほうに石段が8段ほどあり、本当に滝の間近に行くにはそれを上らなければなりませんが、そこまでは基本的にバリアフリーです。

また、ルート入口の橋付近には小さなトイレがあり、こちらが周辺では唯一の公衆トイレであると思われます。

佐賀・清水の滝トイレの外観
公衆トイレの外観

かなり古い様子の建物ですが、ありがたいことにトイレットペーパーもちゃんと備わっていましたよ。(川が近いからか、湿気を帯びてしっとりしてましたけど。)

■ 階段ルート(緑)の特徴

  • 階段(石段)だらけ
  • 「清水山宝地院」の本堂である「清水観音堂」の前を通る
  • 本堂の横には名水百選の源流が流れ落ちる“手洗い処”がある
  • ちょっとした展望台もある

階段ルートは本堂への参道で、ほとんどが石段です。赤い「仁王門」がルート入口となります。

道路側から見た仁王門

滝までの道中には本堂だけでなく、謎の「歯の供養塔」(記事内で後述)や「動物救済観世音菩薩」、御堂や神社の鳥居なども並び、それっぽい雰囲気満載。

私は、もろもろよく分からずに「行きは平坦、帰りは石段」を歩きましたが、逆に行きは石段、帰りは平坦の方がお参りの順序を踏んでいてベターなのかもしれません。

もっと詳しくルートマップを確認したい方は、小城市公式サイト内「清水の滝」のページをご覧ください。

観光の所要時間

私は写真を取りながらゆっくり見て回ったため、トータルで1時間40分ほどかかったのですが、通常の成人ペースであれば往復1時間あればちょうどいいくらいではないかと思います。

また、滝の向きからして、なるべく日の高い時間帯に訪れたほうが滝に日が当たってきれいに見えるのではないかと思います。

以上、「清水の滝」訪問にあたっての基本情報紹介でした!

ここからは、私が2019年10月末に現地を訪れた際の観光レポートをお送りしたいと思いますので、実際の様子を見てみたいという方はぜひお付き合いくださいませ。