【自然名所レポート#15】春の陽気に可憐な梅花―2月の太宰府天満宮[福岡・太宰府市]




こんにちは!自然観光ファンの福岡市民、Pollyです。

暖冬のまま春が来るのかと思いきや、先日2月17日(2020年)、いきなりの寒波到来&初雪となった九州。

福岡では、これまでで最も遅かった1909年の記録を111年ぶりに更新するほどの遅さだったそうです。(情報元:西日本新聞記事)

私は18日に山間部のほうを車で走ったのですが、ノーマルタイヤでは走行できないほどに雪が積もっていました。

東峰村の雪景色
2020年2月18日東峰村にて

通勤通学に難儀した方や除雪作業で大変だった方もおられるとは思いますが、やっぱり、たまには雪景色もいいものですね~。

かと思えば、その翌日・翌々日には、朝晩は冷えるものの日中はすっかり春の陽気。梅の花がそろそろ見頃だろうということで、福岡でも有数の梅の名所太宰府天満宮へ足を延ばしてみました。

福岡市に住んでいても、なかなか見頃に合わせてタイミングよく訪れる機会もないものですが、今回は行ってみて大正解。梅の種類によって差はあるものの、楼門や本殿付近の梅はまさに見頃でした。

太宰府天満宮公式サイト内「太宰府天満宮の自然」によると梅の見頃は1月下旬~3月上旬だそうですが、暖冬と言われる今年はどうでしょうか。

当記事では、2020年2月20日(木)に私が現地を訪れた際の様子をご紹介してみたいと思いますので、何かしらの参考にでもなれば幸いです。



参道の様子

「太宰府天満宮」と聞けば、まずは「参道」を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。西鉄太宰府駅から約300m続く、参拝の“お楽しみストリート”です。

太宰府天満宮・参道の様子(2月中旬)
お昼過ぎの参道の様子

この日は天気が良かったせいかお客さんが多く、特に若者の姿が目立ったように思います。受験シーズンですし、大学生は春休みに入っていたりもするんでしょうね。

新型肺炎の影響で激減していると思っていましたが、外国からの観光客もよく見かけましたし、太宰府の人気健在、という感じ。何年か来ないうちに、目新しいお店も増えたように思いました。

ともかく今回の目的は梅ですので、「うその餅」と「梅ヶ枝餅」だけを狙い撃ちで購入。

梅ヶ枝餅のお店が何店舗かあって迷ってしまいますが、今回は連れが「聞いたことあるかも」と言った「かさの家」さんで買ってみました(写真右)。どうやら人気店らしく、店の前はすごい行列。

焼ける様子を見るのも楽しい

薄めの皮に落ち着いた甘さの餡子がたっぷり入っていて、非常に美味でした☺

浅草の仲見世通りなど、この手の場所は「食べ歩き禁止」なこともありますが、今のところ太宰府は大丈夫。むしろ全体的に「食べ歩きにどうぞ!」という雰囲気です。

ただ、参道にゴミ箱は設置されていませんので、食べ歩きする場合はちょっとしたビニール袋を持っておくと何気に便利かもしれません。おばさんくさいこと言ってすみませんが(笑)

参道の終点である観光案内所前まで到達して大きな鳥居をくぐり、「太鼓橋」と「心字池」が見えれば、いよいよ参拝&梅の花見のスタートです。

太宰府天満宮・太鼓橋(正面)
太鼓橋

梅の様子

池周辺

太鼓橋をそのまま渡ってしまうのもいいですが、池の外周沿いには梅の木が並んでいる箇所もあります。そちらもまたいい眺め。

太宰府天満宮・心字池と梅の木
太宰府天満宮・太鼓橋と噴水

普段は梅の木がどこにあるかなんて気にも留めませんが、この時期に来てみて初めて、こんなにも梅の木が点在していたことに気付きました。

時間がゆっくりある場合は、太鼓橋→参拝とストレートに行くだけでなく、ちょっと脇に逸れて敷地内を散策してみるのも良さそうです。

楼門側

でもやっぱり目玉となるのは楼門をくぐった先、本殿前広場の梅です。広場の四隅を押さえるように配置されています。

まずは楼門側の様子を。

太宰府天満宮楼門と梅の花

楼門側の梅周辺はおみくじスポットとなっており、引いたおみくじを結ぶ人々や、スマホでセルフィ―を撮る若者たちで賑わっていました。

太宰府天満宮楼門側の梅の木
太宰府天満宮・楼門側のしだれ梅

まずは鮮やかなピンクが目を引きますが、落ち着いて見ると、淡いピンクの枝垂れ系も素敵です。

本殿側

場所を移して本殿側、向かって右手には太宰府天満宮の御神木・「飛梅(とびうめ)」があります。

太宰府天満宮・飛梅

ご存じの通り、太宰府天満宮は菅原道真公(菅公)を祀って平安前期(西暦919年頃)に建てられたという由緒のある神社ですが、菅公は梅がお好きだったようで、その生涯で梅を詠んだ詩歌をいくつか残しています。

中でもよく知られているのが、こちらの歌です。

 

東風(こち)吹かば匂ひおこせよ梅の花 あるじなしとて春な忘れそ

 

政略による濡れ衣を着せられ、京都から太宰府に左遷されることとなってしまった菅公が、紅梅殿(京都の自宅)の梅との別れを惜しんで上記の歌を詠んだところ、その梅が主を慕って飛んできたんだそうです。

その梅こそが、この「飛梅」なんだとか。

太宰府天満宮・飛梅

この類の言い伝えは「誰が言い出したんだろうか」という眉唾ものばかりですが、こればっかりは、ちょっと信じたい。いや、物理的・科学的にはありえませんけどね(笑)

実際のところは菅公の死後、ご本人の無念を思って植えられたものなのではないかと想像します。

そんな「飛梅」の反対(本殿に向かって左)側には、大正天皇妃である貞明皇后が大正時代に自ら植樹されたという「皇后の梅」など、樹勢も雅で可憐な梅が2本ほど。

太宰府天満宮の梅
満開の梅の花(太宰府天満宮)

爽やかな青空も相まって、もう最高でした。

春の花見といえば「桜」ばかり頭にありましたが、こんなに可愛らしい梅の花、愛でない手はありませんね!



梅園

本殿をさらに通り越して裏側(?)に進むと、茶屋・食事処が何軒も並ぶ梅園エリアがあります。

太宰府天満宮の梅園

先ほどの楼門・本殿エリアの梅に比べると、2020年2月20日現在、全体的には見頃まであと一歩!という様子。春遠からじ、という雰囲気がまた良いです。見頃まであと一歩だったのかと思いきや、既にピークは過ぎていたようです(2020.2.25追記)

立ち並ぶ茶店の古風な佇まいや、赤い布の掛けられたいくつもの縁台に、しばし時代を忘れるようなそぞろ歩きを楽しむことができました。

太宰府天満宮「照星館」
太宰府天満宮・梅園に立ち並ぶ茶店

梅園内には6~7軒の茶屋があり、どのお店に入るか迷ってしまいますが、私たちは「松島茶店」に入店。食事メニューにはうどんなどの麺類やお膳料理があり、私は『ちゃんぽん』(たぶん680円でした)を美味しくいただきました。

太宰府天満宮・松島茶店のちゃんぽん
松島茶店のちゃんぽん

外にも席はありましたが、やはり少し肌寒いということで店内で食べるお客さんが多く、笑顔の店員さんが梅の見える窓際の席から順に案内してくれます。

もちろん梅ヶ枝餅もありますし、せっかくお花見に足を運んだならば、これらの茶屋でランチやお茶を楽しんでみるのも乙なものだと思いました☺

境内の位置関係・駐車場

私の訪問レポートは以上ですが、最後に全体的な位置関係を地図で見てみたいと思います。

太宰府天満宮・境内位置関係案内図
© OpenStreetMap contributors

先ほどちらりと話に出た通り、西鉄太宰府駅から参道の終わり(始まり)までは約300m、そしてそこからさらに奥の梅園までも、同じく300mほどの距離です。

地図左の道路沿いに「P」の文字をたくさん入れてみましたが、このあたりには駐車場がずらりと並んでいましたので、参考までに。

太宰府天満宮本殿近くの駐車場通りの様子
本殿近くの“駐車場通り”

太宰府天満宮の公式駐車場は2ヵ所あり、本殿近くのこの“駐車場通り”付近にはそのうちの一ヵ所があるのですが、料金は「最初の1時間400円、後30分ごと100円」。めちゃ高いです。

(ちなみにもう一ヵ所は参道のさらに先、けっこう遠い位置にあり、料金は一回500円。詳しくは公式サイト「アクセス」をご参照ください。)

私が停めた民間の駐車場は「3時間400円」で、公式駐車場よりも本殿に近く、かつ安く利用できたので満足でした。ゆっくり過ごした場合の所要時間は3時間くらいだと思いますので、時間もちょうど良く。

もう少し参道に近いエリアも含め、料金も様々に点在していると思われますが、地元の人でもないとなかなか把握するのは難しいのではないでしょうか。

よほどバカ高くなければ、空いているところに思い切って入ってみる、くらいの感じで良いと個人的には思いました。特に訪問客の多い週末は周辺の道路も込みますし、あちこち彷徨っているうちに満車になってしまうことほど悲しいことはないですからね!

おわりに

以上、しがない一個人の「梅香る🌸太宰府天満宮訪問レポート」をお送りいたしました。

最後にはなりましたが、太宰府天満宮の境内には約200種、約6,000本の白梅・紅梅があるんだそうです。

私自身、この時期に太宰府に行くのは初めてでしたが、「梅の花が咲き乱れる太宰府天満宮はこんなにキレイなのかぁ!」と、あらためてその魅力を再認識した一日となりました。

みなさまもぜひ、春を楽しみにお出かけされてみてはいかがでしょうか☺

最後までお読みいただき、どうもありがとうございました!

ではまた。 Polly

太宰府天満宮の石灯篭

※記事内の写真はすべて2020年2月20日のものです。