初秋の美瑛・富良野ドライブレポート【前編】忠別湖と旭岳、美瑛の丘、青い池




みなさん、こんにちは。旅と自然から元気をもらうサイト「しぜんfan」のPollyです。

今回は、北海道でも人気の絶景エリア・美瑛富良野を、一日で盛りだくさんに旅してみましょう! というテーマでお送りしたいと思います。

ご紹介するのは、2018年9月に実際に私が出かけたロードトリップをベースとした観光レポートです。

富良野といえば7月のラベンダーシーズンが一番人気ですので、9月と聞くと「その時期?」とお思いになる方もおられるかもしれません。私も、「ここまで来たら、紅葉まで待って行った方がいいかな~」と思いはしました。

しかし、北海道の短い夏は特別。少しでも夏の名残があるうちに、緑が眩しい美瑛・富良野の景色を満喫したい

ということで、仕事の休みを見計らって計画・実行したのでした。結果、秋風の気配も感じつつ、夏の後ろ髪も捕まえたような(?)素晴らしい一日になりましたよ!

当記事では、この旅で私が訪れた9か所を、実際の様子や感想訪問時の風景写真ちょっとしたガイド情報などとともに2回に分けてお送りしたいと思います。

ドライブコースの参考に、ご旅行前のリサーチに、または息抜きに、ぜひお付き合いくださいませ。9月でなくても、冬以外の季節であれば同じように楽しめる場所ばかりだと思います。

それでは、いってみましょう!



旅の概要

美瑛・富良野ドライブの見どころ

まずは、旅の見どころを一言で表してみました。

旅の見どころ
とにかく雄大な自然が美しい北海道のへそエリア! 運が良ければ野生動物にも会えます!

とにかく雄大です。山あり、湖あり、見晴らしのいい景色あり、野生動物あり。日本中の誰もがイメージする「ザ・北海道」をめぐる旅と言っても過言ではないかもしれません。

野生動物は、もちろん必ず会えるというものではありませんが、私は会えました! 後編でご紹介しますね☺

セレクトした自然名所は9ヶ所

ご紹介する9つの観光スポットを、地図上に示してみましょう。

地図上ののところが今回めぐるスポットです。

© OpenStreetMap contributors

各所の名称、詳しい内容は以下の通りです。

  1. 忠別湖」にて旭岳見物
  2. 展望台「四季の塔」から美瑛の町と丘を眺める
  3. パノラマロード」で丘のまち美瑛を往く
  4. 流行りに乗って「青い池」を激写
  5. 十勝岳望岳台」で火山の活動ぶりを煙でチェック
  6. 十勝岳温泉郷」で深い山々の景色を楽しむ
  7. 日の出公園」で上富良野の町を一望
  8. 純としゅうがデートした「鳥沼公園」の池を見る
  9. 富良野スキー場」で冬への想いを馳せる

前編の今回は、4つ目の青い池までをご紹介したいと思います

地図を見て、リストを見て、土地勘のある方ならばけっこうなボリュームであることが分かると思います。これを一日で回るには、私のように写真撮影が主な目的の場合は、ひたすら運転→写真→運転→写真の繰り返しです。

実際に9か所すべてを巡るのにどれくらいの時間がかかったのかというと…答えは次です。

当日の観光データ

参考までに、私が実際に旅した日のコンディションはこちらです。

  • 行った日:2018年9月11日(火)
  • 天気:快晴(最高20℃/最低10℃)
  • 交通手段:マイカー
  • 現地観光時間:朝8時少し前~夕方5時
  • 観光所要時間:9時間ちょっと

前日の夜に札幌から美瑛に前乗りしましたので(車中泊@「道の駅びえい 丘のくら」)、「現地観光時間」は、朝イチで美瑛市街地をスタートして最終スポットでの観光を終えるまでとしました。

お昼休憩は大してとっていませんので、実動9時間の一人旅です。

ちょっと欲張り過ぎましたかね(笑) でも、私の旅はいつもこんな感じでハードスケジュール…。「もう二度とない機会かもしれないし、回れるだけ回ろう!」と思ってしまうんですよね。

運転はきついですが、逆に一人じゃなきゃできない過密ぶりかもしれません(笑)

みなさんは無理をせず、いいと思った場所だけピックアップしてくださいね。

この旅のスタンス

僭越ながら、これを機にちょっと私の旅のスタンスについてお断り(?)しておきたいと思います。

~私の旅の基本ニか条~
其の一、旅は可能な限りマイカーで
其の二、旅は可能な限り低価格で

バスや電車の旅も好きですが、基本的にど田舎が好きなので、行きたいところに自由自在に行くことのできる車の旅が好きです。マイカーがなければ、レンタカーを借ります。(レンタカーって、いつも乗らないような車にも乗られて楽しいですよね!)

そして、よほどのことがない限り、下道オンリーです。だって途中の景色ものんびり楽しみたいし。コンビニで休憩して、からあげ棒とか買いたいし。時間に余裕がないとできないことではありますが。

泊まりの場合は、車中泊もネットカフェも辞しません。マイカーにはミニテントby Amazonも常備です。

グルメもおしゃれな雑貨屋も街ぶらも、基本的には無関心。私の中では、旅と結びついているのは「自然観光」と「写真」。美しい自然と気ままなロードトリップこそが、素晴らしいご馳走!

ということで、今回のレポートにもグルメ情報やお店情報は一切ございませんので、その点ご承知おきくださいませ。

余談:北海道の広さについて

ところで余談ですが、北海道って本当に広いんですよね! 私は道外出身者ですが、実際にあちこち車で旅してみて、それがイヤというほど分かりました。

札幌から富良野までは車で2時間半~3時間くらいなので比較的移動しやすいですが、 道外の方には近いと思われがちな札幌~函館は、車で4時間も5時間もかかります。

札幌から知床に行こうと思えば、高速を使っても最低6時間はかかりますし、摩周湖までも最低5時間です。気軽には行けません。

どこに行くにも遠いので、道産子たちは意外にも道内をあまり旅行しなかったりします。

私が勤めていた職場でも、稚内や根室のような最果てに行ったことのある道産子の方はあまりいませんでした。かえって道外出身者の私が一番あちこち行っていて、「よく行くね~、遠いしょや~」と目を丸くされていたくらいで。

私自身もそうですが、自分に馴染みのある土地ほど、意外と観光ってしないものですよね。観光客のほうがよっぽど、観光地に詳しかったり。

何が言いたいかというと、せっかく北海道にいるならば、どんどん観光に出かけなければもったいない!! ということです。日本全国には、北海道に行きたくてたまらない人がたくさんいますからね。



絶景ドライブレポート(前編)

それでは、ようやくここから観光レポートに入っていきたいと思います! 美瑛を出発し、忠別湖に着いたあたりからスタートです。

1. 忠別湖と旭岳

まずは「旭岳」と「忠別湖」について簡単にご紹介しましょう。

旭岳は、北海道の中央に鎮座ます「大雪山(たいせつさん)連峰」の中で一番高い峰です。道内でも最高峰。麓までは車でアクセスでき、ロープウェイで5合目まで上がることができます。

夏の登山はもちろんのこと、秋は紅葉が非常に有名で、冬にはスキーヤー・スノーボーダーの聖地ともなっています。

忠別湖(ちゅうべつこ)は、その旭岳へ美瑛や旭川から向かう途中にあるダム湖です。

私は湖の南側の県道213号線を走ったのですが、道沿いには展望駐車場がいくつかあり、車を停める場所に困ることはありませんでした。というか、北海道で車を停める場所に困った記憶自体がないかも。

美瑛市街地から忠別湖までは、県道213号線で20kmちょっとの距離。まずは湖の東端近くまで進み、忠別ダムを望む「望郷公園」で停車してみました。

時刻は8時30分ごろです。

望郷公園から望む忠別ダム

初めて訪れましたが、この公園は、ダムの建設に伴い水の底へと沈んだ忠別・ノカナン・志比内の各地区の歴史を忘れないために作られた記念公園のようです。

碑文によると、主に長野県から移住してきた人々が開拓した場所であったとのこと。

昭和62年調印後 38戸がこの地を去り 75年の歴史と 先人の労芳に感謝しこの地を去る民の新生活に幸多かれと祈るものである

碑文原文

じーん。

目頭が少し熱くなります。

東側には原っぱが広がっており、旭岳の姿が見えました。

望郷公園の隣りの原っぱと朝日岳遠景

遠いですが、山頂までくっきり。やりました!

旭岳と言えば紅葉の美しさで有名ですが、見頃は9月中旬以降ですので、この日の様子ではまだ緑のほうが圧倒的に多いです。もしかすると山の上の方はほんのり色づいているかもしれませんね。

今日のところは旭岳へは向かわず、美瑛方面に戻ることとします。

* * *

美瑛に戻る途中、せっかくなのでもう一か所、湖の西端側の道路沿いにある駐車場に停まってみました。こちらからのほうが、旭岳の姿が良く見えました。

パステルカラーの湖と青空がきれいです。

忠別湖と朝日岳

旭岳を含めた大雪山は活火山ですので、よ~く見ると、もくもくと噴煙が出ているのが見えました。

無事に湖と旭岳のツーショットも収められたところで、今度こそ一路美瑛の町に向かいたいと思いまます。

2. 四季の塔

美瑛の町までは30分ほどのドライブです。山景色から段々と畑が増え、町へと戻っていきます。

目的地は、美瑛駅から程近い展望台「四季の塔」。実はこの展望台は美瑛町役場に併設されており、利用料無料なんです。

美瑛町役場の四季の塔全景

無料と聞くと、大したことないんじゃないの?と思ってしまうところですが、さてどんな景色が見られるのでしょうか。

案内表示に従って進み、展望塔の入り口からエレベーターで一気に上がります。 展望台の高さは32.4m。

美瑛四季の塔からの眺め、奥に緑の丘
美瑛四季の塔から見える丘のアップ

おおー! 丘が見えます! きれいですね。他の方角も見てみましょう。

この日は私の目でははっきり確認できませんでしたが、見通しが良いときは十勝連峰もずらりと望むことができるそうです。

こんなに素晴らしい眺めを無料で楽しめるとはありがたいですね。断然おすすめです!

「四季の塔」基本データ
住所:北海道上川郡美瑛町本町4-6-1(美瑛町役場併設)
入場料:無料
駐車場:美瑛町役場庁舎の駐車場を利用/無料
開館時間:8:30~19:00(冬季は短縮または閉鎖あり)
休館日:夏季無休、冬季は土日祝休み

※美瑛町ホームページからの情報です。詳しくはご自身でもご確認ください。

さて次に目指すのは、有名な白金の「青い池」です。

最短ルートを行けばここ四季の塔からは17km。20分少々で着きますが、ちょっと回り道をして美瑛の丘を経由していきましょう。

3. 新栄の丘と三愛の丘

丘のまち・美瑛といえば、もう全国的に有名ですよね。

美瑛町の面積は東京23区より少し広い677㎢で、人口は約1万人。農業を基盤とした観光業が町の主要産業となっています。

美しい丘陵農地の景観を楽しむことができる展望公園がいくつも点在しており、ざっくりと街の北西部が「パッチワークの路」、南東部が「パノラマロード」とそれぞれ名づけられています。

私が今回通ったのは、青い池への道中に寄りやすいパノラマロードのほうです。

丘のまち美瑛パノラマロード案内板

美瑛の丘にはファンも多く、詳しく案内してあるサイトがたくさんあります。私はただの通りすがりでなので、ここはさらっといきたいと思います。

まずは「新栄の丘展望公園」。 さきほどの四季の塔からは10分ほどで到着しました。

美瑛の新栄の丘と干し草ロール

ほっこりしますね。あの顔の付いている白いものは英語でhay rollsというのですが、日本語では何でしたっけ。これは2018年の顔なので、今年は違う顔をしていると思います。

美瑛の新栄の丘公園内遊歩道とベンチ
美瑛の新栄の丘からの景色

風がそよそよと吹いて、実にさわやかです。

北海道の9月上旬といえば、初秋といえど日中は20℃前後ですので、気候は快適そのものです。この景色と清涼な風に包まれると、心の底から「遠出して来てよかった!」と思います。

この場所は夕日の絶景スポットとしても知られているそうなので、またいつか夕日を見に行きたいですね!

ちなみに、駐車場の写真に写っている黒のライフがマイカーです。四駆のターボで、小さいのにすごくがんばります。

さて、次は「三愛の丘展望公園」に向かいます。ここから10分もあれば着く距離です。

これが、ちゃんと青看板なども出ていたのですが、道がちょっと分かりづらいので、カーナビかGoogleマップの利用を強くおすすめします。後で聞いたところによると、美瑛の丘って迷いやすいそうです。

私も、曲がる場所が分からずにしっかり迷いました。

* * *

さて、なんとか三愛の丘に到着しました。先ほどの新栄の丘同様、こちらもちゃんと無料駐車場があります。

美瑛町観光協会のホームページによると、ここにはレンタサイクルで来る観光客が多いようです。丘を自転車でめぐるツアーなどもあるのでしょうか。それも楽しそうですね。

三愛の丘公園の白樺の木、背景には山々と丘

いやぁ、北海道ですねぇ。十勝の峰々と、なだらかに広がる丘と畑。

傍にあった説明版によると、美瑛の丘と土壌は “十勝岳連峰ができるもっと前、今から約190万年前と、約120~110万年前に起きた巨大噴火に伴う火砕流によって一気に運ばれてきたもの” で、主に火山灰と軽石からなっているそうです。この地で畑を耕し作物を育てるには大きな苦労があるのですね。

公園には白樺の木が何本も並んでいて、その並木越しに見る広大な景色が特別に印象的でした。

丘の景色はさきほどの新栄の丘と似ていますが、どちらも素晴らしい眺めです。もしどちらかを選ぶ必要があるならば、街からの行き易さというポイントでは新栄の丘のほうかもしれませんね。



さあ、時刻は11時近く。次はいよいよ青い池です。

天気が悪いと青くない池ですが、今日は間違いないでしょう。 十勝岳に向かって20分ほど車を走らせます。

青い池に向かう県道966号線を運転中、正面に見える十勝岳
道中、正面には十勝岳が見えます

4. 青い池

2012年ごろにMacの壁紙になってから一躍有名になった美瑛町白金の青い池。いつだったか『ブラタモリ』にも登場しましたし、気になっている人も多いかもしれません。

北海道では2019年現在も未だに人気が続いていて、海外からの大きなツアーバスもたくさん来る一大観光名所となっています。

絵に描いたような “青い池”

私は今回で二回目の訪問。前回はたいして青くない池だったので、かなり楽しみです! ワクワクしながら車を降り、池へと向かいます。

駐車場から池までは徒歩約3分。

さあどうだ!

晴れた日の美瑛の青い池、正面アングル

青!

晴れた日の美瑛の青い池、背景にうっすら十勝岳と噴煙、やや斜めアングル

角度を変えても青! 今日はアタリでした。

ここまで青いと、いい美瑛旅行の土産話ができそうですよね。

青い池はなぜ青い?

青いのを見れたというだけで満足ですが、なぜ青いのかについても一応調べてみます。「びえい白金温泉観光組合」のサイト(こちら)によると、以下の理由が挙げられるそうです。

理由①】白金温泉街にある「白ひげの滝」などから流れ出るアルミニウムを含んだ水が美瑛川の水と混ざることで目に見えないコロイド粒子が生成され、それが太陽の光をまんべんなく散乱させている。波長の短い青い光が散乱されやすいため、その光が目に届き青く見える。

理由②】滝の横から掛け流している白金温泉水には、光の散乱を助けるイオウ・石灰成分などが含まれており、それが川底の石・岩を白くし、水の青さをよりいっそう引き立てている 。

太陽の光を受けた水中のコロイド粒子とやらが青い光をよく反射させているため、水が青く見える、ということのようです。

ふむふむ、勉強になりました!

観光情報もろもろ

ところでこの青い池、すごく秘境のようなイメージがあるかもしれませんが、実は車道からも近く、とても行きやすい場所にあります。

以前はガタガタジャリジャリの駐車場が名物だったのですが、2018年から周辺のリニューアルが進み、今は見違えるようにきれいに舗装されています。以前はなかったトイレや売店も新たに設置されたとのことで、これは嬉しい限り。

池の観光にあたっても、池の片側を端から端までこのような遊歩道がきちんと整備されています。

晴れた日の美瑛の青い池遊歩道の様子

遊歩道のコンディションはというと、一言で言うと “踏み固められた土の道” なのですが、石が多かったりしてけっこう凹凸しています。湿ると特に滑りやすくなるので、おしゃれ靴はやめておいた方が安全です。

おすすめの撮影スポットは、遊歩道に入ってすぐの序盤か、奥のUターンスポット付近でしょうか。奥に行くと若干池の人工感が増す気がするので、私は序盤のほうが好きです。

土日や連休になると大混雑し、思うように写真が撮れずに悔しい思いをしたりもしますので、可能であれば平日に行きたいところ。

「青い池」基本データ
住所:北海道上川郡美瑛町白金
入場料:無料
駐車場:乗用車270台/無料
開場時間:日の出から日没まで(11/1からの冬季ライトアップ中は21時まで)
定休日:なし
売店営業時間:9:00~17:00
売店定休日:不明

※美瑛町ホームページからの情報です。詳しくはご自身でもご確認ください。

池から車で2分のところには、2018年5月にオープンしたばかりの「道の駅びえい 白金ビルケ」もありますので、食事や休憩、お土産ものの物色などで立ち寄ってみるといいと思いますよ。

* * *

さて、時刻は11:30過ぎです。

朝から駆け足で移動してきましたから、少し腹ごしらえをして午後に備えたいと思います。午後は、十勝岳にもっと近寄ってみますよ。

きりの良いところで、前編も終了です。ここまでお付き合いいただき、どうもありがとうございました。

ぜひまた後編で! Polly

美瑛の新栄の丘からの景色とベンチ

※記事内の写真はすべて2018年9月11日時点のものです。