ある日の写真集:野鳥とエゾリスたちで賑わう、秋真っ盛りの円山登山道[札幌市]

こんにちは、自然写真愛好家のPollyです。

今回お届けする風景の舞台は、札幌市中央区の「円山原始林」。季節は、紅葉の見頃がピークを迎えた10月末です。

秋色に染まる登山道の様子、頂上からの景色、登山中に登場してきてくれたエゾリスやシジュウカラ、ヤマガラなどの野生動物の様子などを、写真を中心にたっぷりご紹介したいと思います。

円山については、登山コースやアクセスなどの情報をまとめた別記事もありますので、よろしければそちらもご参考にどうぞ ↓

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今回の記事では、2015年10月26日に撮影した写真を中心に掲載します。気温は最高10℃/最低4℃ほど、初雪が降った翌日でした。

冬の気配をひしひしと感じる薄いくもり空の朝、実際に出かけたような気分でスクロールしていっていただけると嬉しいです。

では、いってみましょう!

八十八ヶ所入口から原始林へ

円山公園駅から動物園に向かって歩き、その途中にある「八十八か所入口」。今日はこちらから登りたいと思います。

地面には一面に落ち葉が広がり、前日の初雪を浴びてしっとり湿っています。秋の森の香りが清々しい朝です。

四国八十八ヶ所にちなんだというこの「八十八ヶ所」ですが、現在では200体以上の観音さま、お地蔵さまたちが、頂上までの登山道沿いに鎮座増します。

お稲荷さん、赤の前掛けがお似合い。どなたが用意されたのか、柄選びのセンスが良いですね。

古いものが少ない北海道ですが、このあたりは本州の古道のような雰囲気を醸し出しており、とくに、秋の雨上がりは格別です。

秋の札幌円山原始林、登山道の落ち葉と木の根

木のうろに前日の雪がまだ残っていました。太い幹の上に小鳥の家がありますが、鳥の気配はなし。

枯葉の上を黙々と歩き続けると、まもなく木々の間から日が差してきました。元気な二人組が颯爽と追い越して行きます。

自然豊かな円山原始林にはカツラ、ミズナラ、センノキ、シナノキなどの広葉樹が繁り、たくさんの野鳥も生息。人を怖がらず、山道近くで歌ったり、ちょくちょく姿を見せてたりしてくれます。

早速、一羽現れました。

シジュウカラ」です。

しばらく岩の上や地面を飛び回り、どこかへ行ってしまいました。



切り株の周りで

秋の札幌円山原始林、登山道の木々の隙間から見える札幌の街

頂上が近づくにつれ、木々の隙間から札幌の街並みが見え始めます。

と、再びシジュウカラが登場。さきほどと同じ個体でしょうか。

秋の札幌円山原始林、切り株の上のシジュウカラ

切り株の上にはヒマワリの種などの木の実が撒いてあり、それを目当てに降りてきたようです。

野生動物に餌をあげるのは本当は良くないことですが、やはりそれを楽しみに、日課にしている人がいるのでしょう。

動物たちにとっては御馴染みの餌場なのか、別のお客さんも登場しました。

秋の札幌円山原始林、登山道に登場したエゾリス

一匹のエゾリスです。少し距離のあるところから様子を窺いつつチョンチョンと近寄ってきます。

彼の登場とともに、シジュウカラは退場。

秋の札幌円山原始林、切り株の上で餌を物色するエゾリス

しばらく餌を物色し、切り株から茂みの中に入ってしまいました。

と思ったら、物陰でもぐもぐしてました(笑)

手ぶらで去ったように見えましたが、ほっぺに木の実を入れていたんでしょうね。

私がしゃがんでいるだけのただの「でくのぼう」だと分かって安心したのか、この後もちょろちょろと切り株の周辺を走り回っていました。

今度こそ茂みの中に消えて行ってしまったため、私も歩みを進めます。

頂上まではもう少し。

秋の札幌円山登山道に少し残る雪

頂上に到着

頂上付近の山の神に一礼。ここまで来ればもう、最後の坂を上がると頂上に到着です。

秋の札幌円山頂上の岩

こちらが円山頂上。高さは225.4mです。

30~40分で頂上まで登ることができる、市民に人気のハイキングスポット。この日も、5~6名の年配の女性グループが頂上で賑やかにお喋りしていました。

岩の上からは、札幌の街を見渡す大パノラマが広がり、天気次第では平野の奥に山々も望むことができます。

この日は少し霞んでいましたが、それが逆に秋っぽくてとてもきれいでした。

しばらく休憩し、今度は「動物園裏入口」に向かって別ルートで下山します。

途中の登山道沿いで、素敵な案内板を見つけました。

秋の札幌円山原始林、野鳥の看板

「小鳥を愛し、樹木を大切に、健康な一日を」。まさに、これ以上ないくらいにこの場所にマッチした、魅力的なスローガン。円山で見られる野鳥紹介も兼ねています。

ゴミひとつない登山道からも感じますが、ここに訪れる人々みんなが自然を慈しむ気持ちで山を楽しんでいるんだと感じました。

エゾリスとの時間

さて、ここからは帰り道に出会ったエゾリス二匹の様子をお届けしたいと思います。

しっぽをふわふわさせながら、ちょこまかと動き回る様子を思い浮かべながらお楽しみください。

まずは登場から。このときは私の前に一組の親子(お父さんと5歳くらいの女の子)が歩いており、同じようにこのエゾリスを見守っていました。

我々の様子を見ながら、そろそろと近寄ってくるエゾリス。体が小さく、若い個体のようです。

エサをもらえると思っているのか、女の子に近寄っていきます。

「なんかちょーだい」「何もないよ」「ふーん」。という感じで、倒木の上に戻り、あたりを嗅ぎまわっていました。

秋の札幌円山原始林、食べ物をかじるエゾリス

何か見つけたのか、無心にカリカリ。

少し離れたところでは、また別の個体がいました。どこかで餌を獲得したのか、いまから食事のようです。コマ送りでいきます。

一枚目の、口を大きく開けている様子に注目。

人の目も気にせず、無心です。野生動物としては問題ですが、これだけ人がひっきりなしに訪れる場所ですから、無理もないのかもしれませんね。

人懐っこいということは、危害を加えられるようなイヤな目に遭ったこともないということでしょうから、それはそれで彼らは幸せなのかもしれません。

秋の札幌円山原始林、木の実をかじるエゾリス

キュートなヤマガラ

こちらはまた別の日(さきほどから三日後)の写真です。同じように登山していると、かわいらしい小鳥が登場しました。

ずんぐりむっくりなシルエットがかわいいです。さきほどの「シジュウカラ」の仲間の「ヤマガラ」という鳥です。

ここからもまた、コマ送りでいきます。愛らしい仕草を見せてくれましたよ。

おまけに、おしりもキュートです。

秋の札幌円山原始林、木の枝にとまるヤマガラのおしり

他に別の小鳥も姿を見せてくれましたが、ちょっとどの種類かをはっきり判別できませんでした。「~カラ」「~ガラ」だとは思うのですが。

秋の札幌円山原始林、木の幹にとまる小鳥

アグレッシブなエゾリス

ヤマガラの後に遭遇したエゾリスは、アグレッシブで強そうな個体でした。「エサよこせ」と飛びかかってくる輩です。

秋の札幌円山原始林、立ちあがるエゾリス

おかげで写真がブレるのなんの。

秋の札幌円山原始林、エゾリスのアップ

でも、見つけた木の実を落とすおっちょこちょいでもあります。

秋の札幌円山原始林、木の実を落とした瞬間のエゾリス

おわりに

秋の円山と動物たちの様子を、たくさんの写真でお送りしました。賑やかな森の様子を感じていただけましたか?

これらの写真を撮ったのは2015年、もう4年も前になります。

エゾリスの寿命は2~3年とのことですので、ここに出てきた彼らはもういませんが、毎年新たなエゾリスたちが生まれ、森のあちこちで暮らしています。

今年の秋も賑やかになるかもしれませんね。

今回の記事はここで締めくくりです。最後までご覧いただき、どうもありがとうございました。

ではまたの機会に! Polly

秋の札幌円山頂上から見る札幌の街

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