こんにちは! 元札幌市民・現福岡市民のPollyです。北海道の自然が好きすぎて、2015年秋から2019年春までの3年半、倶知安と札幌に住んでいました。
いろいろあって今は地元・福岡に戻ってきておりますが、北の大地への愛は健在。それどころか、離れているほどに日に日に増すようです。
当ページにお立ち寄り下さったあなたも、元北海道民の方でしょうか。
北海道や東北と九州とでは、その辺に生えている草木から田舎の景色まで、何もかもが違っていますよね! あの大きな自然の色合いや四季折々の空気感は、福岡では絶対に味わえないものです。

と思っていたのですが、先日2020年7月中旬、福岡市南区の「も~も~ランド油山牧場」に行く機会がありまして、そこでびっくり!
まるで北海道の牧場風景に戻って来たかのような気分を味わうことができたんです☺
もちろん周りの山はもろ西日本な感じなのですが(笑)、丘に広がる黄緑色の牧草地、そこに伸び伸びと放牧されるホルスタインたち、赤い屋根の牛舎、濃厚ミルクのソフトクリームなど…
最高でした。癒されました。
そこで、もし私のように「北海道の田舎の風景が恋しいなぁ…」という方がいらっしゃれば、ぜひ油山に行ってみてはいかがでしょう! という想いから、現地の雰囲気を軽~くお伝えする記事を作成してみたいと思います。
よろしければ、ちょこっとお付き合いくださいませ。
目次
油山の場所
まずは「油山(あぶらやま)」の場所から。

上の▲で示した場所が油山の山頂(597m)です。山の西半分は早良区、東半分のうちの上が城南区、下が南区、となっています。
同じ福岡市近郊でも、天神・博多駅エリアから東側に住んでいる人には、もろもろの位置関係がいまいちピンと来ないエリアかもしれません。(私がそうです。)
しかし、これら3区に縁のある方、那珂川や春日、筑紫野・太宰府・大野城あたりにお住いの方々にはきっと、必ず一度は行ったことのある山なのではないでしょうか。福大出身者にはもう、裏庭みたいなものでしょう(笑)
特に「油山片江展望台」は、福岡市内を一望できる夜景スポットとして超有名ですよね!
昼間ももちろん絶景です。


「も~も~らんど」の場所
そんな油山を、もう少し寄った地図で見てみると…

当記事の主役「も~も~らんど」は、油山の東側にあることが分かります。ちょうど南区と那珂川市との境目付近にあるんですね。
山麓の道は結構入り組んでいて、初めて行ったときには分かりづらかったりするのですが、「花畑園芸公園」の東側にある「マルキョウ柏原店」から入れば、後は真っ直ぐ進むだけです☺
※ここでは自家用車で行くことを前提にお話ししていますが、公共交通機関で行く場合は、3月~11月の日祝のみ「福大正門前」から臨時バスが出ているようです。詳しくは公式サイト内「交通アクセス・駐車場のご案内」をご覧ください。
まずはメインエリアを目指そう!
そんな「も~も~らんど油山牧場」の広さは474700㎡。(福岡市緑のまちづくり協会HPより)
この広さをネットの面積換算サイトで調べてみると、東京ディズニーランド約「0.9個」分でした。TDLに行ったことのある方ならば、なんとなくイメージが湧くでしょうか。
牧場入口のゲートで係員の方に駐車料金(普通車は300円)を先払いし、牧場内のミニドライブを楽しんだ後、奥の駐車場に停めてから思い思いに過ごすことになります。(※入場料は無料)
駐車場はレストランや売店、総合案内所などの集まるメインエリアを囲むように「第1」から「第3」まであり、どこに停めるのがいいのかちょっと迷いますが、一番人気は「第3駐車場」のようでした。

私もこの「第3」に停めましたが、立駐ですし、レストランや売店にも一番近くて便利でしたよ☺
牧場には何がある?
牧場の全体マップは公式サイト内「もーもーらんどのご紹介」のページでご確認いただけますので、施設配置などのご紹介はここでは省略させていただきますが、大まかには以下のような施設が点在しています。
- 売店・レストランのある建物(BBQデッキ・展望デッキもあり)
- 総合案内所(イベント受付、ベビーカー・車椅子レンタル受付など)
- ふれあい広場(子ども向け遊具と芝生広場)
- 畜産資料展示館・企画展示室:バター手作り体験
- 馬場:乗馬体験
- ふれあい家畜舎:ヤギと羊のエサやり体験
- 搾乳牛舎:搾乳体験
- 育成牛舎・放牧地
- 東展望台
- 西展望台
黄色のマーカーが入った「放牧地」と「東展望台」は、今回私が主に行ってみた場所です。その景色は次の章でご紹介いたしますね!
売店・レストラン周辺の様子はこんな感じです。

人気のソフトクリーム(400円)は、レストラン横のテイクアウトコーナーで購入することができます。本当に濃厚な味わいで、油断するとすぐに溶けてしまうので、上等な靴を履いている人は要注意です(笑)
他にも、ぽてともち(330円)や焼きとうもろこし(400円)などのテイクアウトメニューもあり、売店では佐賀のミルン牧場の牛乳も売ってありましたよ。
爽やかな牧場風景の中、ちょっと来てちょっと食べるだけでもずいぶんリフレッシュできるのではないかと思います☺ レストランで売っているテイクアウトコーヒー(100円)も、値段の割に美味でした。
※2020年7月17日現在、レストランや資料館といった屋内施設が閉鎖されていたり、体験イベントが中止となっていたりと新型コロナの影響が出ていますので、お出かけ前は念のために公式サイトをチェックされることをおすすめします。
牧場の風景
さて、ここからが私が当記事で一番伝えたいこと―牧場風景です。

遊歩道から
牧場内には遊歩道が整備されており、のんびりと景色を楽しみながら施設間を歩いて移動することができるのですが、これがまたいい景色なんです。
確かにここは暑苦しい九州なのに(笑)、牧場も北海道に比べるとキュッとコンパクトなのに、1,000ヘクタールくらいの広大な牧草地にやって来たかのような開放感。
吹いてもいない、軽やかなそよ風が吹いているような錯覚すら覚えるほどでした。
牧草地といえば栃木県も酪農のさかんな地域ですので、もしかしたら栃木出身の方にとってもどこか懐かしさを感じる風景なのかもしれませんね。
放牧地
せっかくならば、牛たちの様子も間近で見たいもの。ということで、東側にある放牧地までてくてく歩いてみました。

ここを真っ直ぐ行けば「東展望台」があるのですが、まずは牛たちの様子をご紹介。
人が来るとそれとなく近寄ってくる牛、ちょっと離れたところからガン見してくる牛、周りのことはお構いなしに黙々と草を食む牛、はるか遠くで寝そべる牛…
よく食べてよく寝るのが彼らの仕事ですからね。平和そのものです。
道北・豊富町の「大規模草地牧場」で、同じく牛たちを眺めたときのことを思い出させてくれる風景でした(↓)
東展望台
当記事の仕上げは「東展望台」です。
はっきり言うと、記事冒頭でも話題に上った「油山片江展望台」(城南区)からの方が眺めは良いのですが、ここからも十分な絶景。福岡市内を一望することができます。

西公園の“こんもり”や、奥には「海の中道」までばっちり望むことができました。他にも、「あれが鴻巣山か」、「ああ、都市高がああ走っとうんやね」などと、頭の中で地図を描きつつ当てはめるのも楽しいものです。
「博多の森」方面から飛び上がる飛行機を見つけたり、旋回しつつ高度を下げてくる飛行機を眺めるのもまた、福岡らしくていいですね。

何より、緑に囲まれたこの環境が一番の魅力かもしれません。
駐車場・中央広場エリアから東展望台までの往復には緩やかな長い坂を登り下りすることにはなりますが、足を延ばしてみると充実感も倍増だと思います。
おわりに
以上、福岡市南区の「も~も~らんど油山牧場」の風景を、簡単な施設概要案内も合わせてお送りいたしました!
いかがでしたか? 現地の“北海道っぽさ”に、少しでも共感していただけたでしょうか。
福岡市近郊に住んでいても、意外と「知ってはいるけど一度も行ったことない場所」だったりするかもしれない油山牧場。
福岡市近郊でなくても、県内や隣県在住でも、北海道の牧場風景を懐かしむ方はぜひ、騙されたと思って行ってみてください。きっと予想外に楽しめると思います!
北海道絡みは置いといても、日常から離れた空気感を味わえますし、家族連れで出かけるとお子さんが喜ぶこと間違いなし。
また、牧場を運営している「福岡市乳牛育成協会」は、福岡市役所農林水産局が関係している社団法人なんだそうで、それもあってか、商売っ気の薄い伸び伸びとした雰囲気もまた良かったです。
休場日は「毎週水曜日(祝日の場合は翌日)」となっていますので、曜日が合えば、次のお出かけの目的地にぜひいかがでしょうか☺
その際は、一日中外にいることになりかねませんので、日焼け止めや帽子の準備をお忘れなく。
それでは、最後までお読みいただき、どうもありがとうございました!
どなたさまも、よい一日を。
Polly